ジャパニーズミラニスタが行く! ミラノダービー観戦記 もうすぐ史上初『ミラノダービー日本人対決』! で、ミラノダービーって何?

もうすぐ史上初『ミラノダービー日本人対決』! で、ミラノダービーって何? WATCH

ジャパニーズミラニスタが行く! ミラノダービー観戦記 もうすぐ史上初『ミラノダービー日本人対決』! で、ミラノダービーって何?

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日本時間11月24日午前4時45分、注目の『ミラノダービー』がキックオフ。本田圭佑(ACミラン)、長友佑都(インテル)両選手が出場すれば、史上初の「ミラノダービーでの日本人対決」となります。

ミラノダービーとは、イタリアのサッカーリーグ・セリエAのダービーマッチ(同じ地域のチーム同士が戦う試合)のひとつ。ともにミラノに本拠地を置き、同じスタジアムをホームグラウンドとするACミランインテルミラノが激突します。

選手の親代わり? 熱狂的な『ミラニスタ』

日本代表の本田圭佑選手が所属するミランは、イタリア・ミラノに本拠地を置く世界でも指折りのビッグクラブの一つです。クラブのカラーである「赤黒」から、イタリア語で「ロッソネーロ」や「ディアボロ(=悪魔)」の愛称で呼ばれています。

そんな選手たちを支えるのが『ミラニスタ』の存在です。ミラニスタとは、ACミランの熱狂的なサポーターのこと。試合になるとミランのホームスタジアムであるサン・シーロ(スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ)のゴール裏を「赤黒」で埋め尽くします。

勝利を願うコレオグラフィーは鮮やかで、選手たちを鼓舞します。コレオグラフィーとはいわゆる「マスゲーム」で、サポーターがゴール裏でボードを掲げ、文字や絵を描きます。

どのクラブにも大小様々なサポーターグループが存在しますが、現在ACミラン最大のサポーターグループは『クルヴァ・スッド・ミラノ』と呼ばれる集団です。直訳すると「南のカーブ」、つまりはスタジアム南側のゴール裏を指します。

クルヴァ・スッドは南側のゴール裏に陣取り、90分間立ちっぱなしで選手への応援をリードします。さらに、大掛かりな演出のために膨大な予算をかけ、何カ月もの練習時間を費やして準備します。

ミラニスタが作ったコレオグラフィー

ミラニスタが作ったコレオグラフィー

クラブにたっぷりの愛情を注ぐミラニスタですが、いつも温かいわけではありません。むしろ、溢れんばかりの愛情があるからこそ「もう黙っていられん!」となることもしばしば。

時には、試合終了のホイッスルと同時に、選手や監督、スタッフたちに向けて激しいブーイングを浴びせ、ACミランの敵へと豹変するのです。「熱意が感じられない!」と選手たちに直接活を入れるべく出口を塞ぎ、チームバスの出発を妨害することもあります。

新しい選手が加入すればクラブに相応しい選手であるかを見定め、ライバルチームへ移籍しようものならば裏切り者扱いし、下部組織から成長した選手を見て「俺は最初から目をつけていた」と自慢する。まるで我が子のように手塩にかけて育てたクラブが栄光を掴む瞬間を夢見て、忍耐強く見守るのです。

ミランとインテルのホームスタジアムとして使用されるサン・シーロ

ミランとインテルのホームスタジアムとして使用されるサン・シーロ

対戦成績は60勝53分68敗 負けられないACミラン

これだけ熱狂的なサポーターがいる街・ミラノにはもう一つのビッグクラブが存在します。日本代表の長友佑都選手が所属するインテルです。「赤黒」のミランに対し、インテルのカラーは「青黒」。ちなみに、インテルのサポーターは『インテリスタ』と呼ばれます。

「青黒」のインテリスタ

「青黒」のインテリスタ

そんなミラニスタとインテリスタが最も熱狂する試合が『ミラノダービー』です。両者の対決はヨーロッパ屈指の伝統を誇るもの。単なるリーグ戦の1試合ではなく、至高の舞台なのです。

これまでリーグ戦181試合を戦い、ACミランは60勝53分68敗で負け越しています。選手たちにとっても、“絶対に負けられない戦い”のミラノダービー。『ミラニスタ』である筆者はこの度、ミラノダービーを見に行くことになりました! この歴史的瞬間を現地情報を交え、さまざまな角度からお届けしていきますのでご期待ください!

photo by flickr_Stefano Brivio,flickr_Oscar,flickr_nobbiwan

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