フォルランがコラムを執筆中。元チームメイトや祖国代表についての思いを綴る

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フォルランがコラムを執筆中。元チームメイトや祖国代表についての思いを綴る

スポーティ

写真は「The Nacional」英語版より

僕は今35歳。ウルグアイ代表として忘れ難い瞬間に立ち会ってきた。でもそろそろ、僕が得てきたのと同じようなチャンスを若い選手たちに与えるべき時が来たんだと思う

UAE国営紙でサッカーコラムを執筆

ディエゴ・フォルラン。元ウルグアイ代表FW。その経歴は正にウルグアイの英雄と呼ぶに相応しいものだ。マンチェスター・ユナイテッド、ビジャレアル、アトレティコ・マドリーといった欧州の強豪クラブで活躍し、ウルグアイ代表としては2010年W杯でベスト4に進出し、自身は大会MVPに選出された。翌年2011年のコパ・アメリカでは祖国を16年振りの南米王者に導いている。昨年からはJリーグのセレッソ大阪に所属し、今年3月に大阪でウルグアイ代表からの引退会見を行ったのも記憶に新しい。

そんな選手として輝かしいキャリアを誇るフォルランだが、今年1月からコラムニストとしてのキャリアをスタートした。UAE国営紙「The Nacional」のWeb版に毎週サッカーについてのコラムを寄稿している。冒頭の文章は3月のウルグアイ代表引退発表直後に掲載された同コラムの一部を引用したものである。

テーマは元チームメイトや恩師について

イングランドへのレンタル移籍は彼自身に相当なプレッシャーを与えているはずだ。毎試合ゴールを決めることを期待されながら、長い1シーズンのテスト期間を過ごしているようなものだからね。でも、僕はファルカオが怪我する前の彼に戻るということに何の疑問も抱いていないよ

毎週木曜日に更新されるフォルランのコラムは毎回、彼と親交のある選手や監督などにテーマを設定して書かれている。

第一回のテーマはマンチェスター・ユナイテッド所属のコロンビア代表FWラダメル・ファルカオについて。ファルカオがアルゼンチンでプレーしていた時から親交のあるファルランは、コラム内でファルカオと知り合ったいきさつを紹介するとともに、今シーズン、モナコからレンタル移籍中のマンチェスター・ユナイテッドで定位置を掴めていない同選手を同じストライカーという立場から擁護する言葉を記し、「彼に必要なのは時間と出場機会、ただそれだけ。信じて欲しい。ファルカオは一線級の選手だよ。」とコロンビアのゴールハンターの復調を保証する言葉で最初のコラムを締め括っている。

写真は「The Nacional」英語版より

写真は「The Nacional」英語版より

同胞、そして祖国について

以降もマンチェスター・ユナイテッド在籍時のチームメイトであるルーニーやビジャレアル時代の恩師と言える現マンチェスター・シティ監督のペジェグリーニなど、毎回、サッカー界の重要人物を取り上げているフォルランのコラムだが、中でも興味深いのが3月27日付でアップされたウルグアイの同胞であるバルセロナ所属のFWルイス・スアレスを取り上げた回だ。

写真は「The Nacional」英語版より

写真は「The Nacional」英語版より




ピッチ上の彼は戦士であり、ただ勝つことだけを望んでいる。そのためには議論もするし、ルールの範囲内で可能なことは何でもする。彼はフットボールを純潔なスポーツは思っておらず、時にリスクや攻撃性も必要であることを理解している

エル・クラシコでレアル・マドリーを沈めるスーパーゴールを決めたスアレスへの賞賛から始まる同コラムだが、後半ではスアレスのパーソナリティについて深く言及している。

度重なる対戦相手への噛みつき行為で、世間的には「問題児」というレッテルが張られているスアレスだが、フォルランはコラム内でこのウルグアイ代表での同僚について、選手としては攻撃的な側面を持っていることを認めつつも、それは勝利を渇望しているが故であるということ。またピッチ外では家族思いであり、礼儀正しく、周囲の人間に常に敬意を払う人間であるという、一緒に母国を背負って戦った者同士にしか知り得ない、スアレスの人間性について語っている。

代表チームは長い間僕の人生の大事な部分を占めてきたから、寂しさを感じるだろうね。コパ・アメリカが始まって、僕がそこにいないことを実感した時なんかは尚更そうだろう。きっと深く沈んだ気持ちになるんだろうけど、そういう状況への心構えはできているよ。一朝一夕で下した決断じゃないんだ

他にも冒頭で紹介したウルグアイ代表引退について綴った回を始め、多くのサッカーファンの興味を引くであろうテーマのコラムが現在も毎週更新されている。また、週ごとのコラムを読んでいると、日本でプレーしながらよくこれだけの選手や試合をフォローできるな、とフォルランのサッカーを探求する姿勢や見識の深さに改めて感心させる。

残念ながら現在は英語とスペイン語でしか読むことができないフォルランのコラムだが、海外サッカー、とりわけ南米サッカーに関心のある方は辞書や翻訳ソフトの手を借りながらでも是非読んでもらいたい。酸いも甘いも味わってきたウルグアイの英雄の文章を通して、サッカーというスポーツの奥深さを感じてみてはいかがだろうか。


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