目標は全日本選手!バレーボール小学生大会

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目標は全日本選手!バレーボール小学生大会

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リオ五輪の出場権を賭けたワールドカップバレー2015の開幕を翌週に控えた8月11日。千駄ヶ谷の東京体育館では、チビッ子バレーボーラーたちが日本一を目指して覇を競う真夏のビッグイベントが華々しくスタートしました。

全日本バレーボール小学生大会。今年で35回目を迎えるこの大会では毎年、厳しい都道府県予選を勝ち抜いた少年少女が、晴れの舞台でハツラツとしたプレーを披露。蒸し暑い日々の続く東京に爽やかな風を巻き起こしてくれると好評を博しています。

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今年も例年に引けを取らない熱戦が繰り広げられる中、特に目を引いたのが男子の部・沖縄県代表の「勝連クラブ」の頑張りでした。

総勢9名という少人数で沖縄県の代表となったこのチームは、相手のスパイクを徹底的に拾いまくる地道なバレーが信条。特別大きな選手がいないにもかかわらず、他県の代表チームを向こうに回し、堂々としたプレーで勝利をつかみ取りました。

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ベンチの中央に陣取り、声を枯らして選手を鼓舞し続けた比嘉紀子コーチは、満面の笑みを浮かべる一方で、ここまでの道のりは決して平坦ではなかったと本音を吐露してくれました。

「沖縄では、バレーボールのクラブには子供が集まりにくいので、チーム作りもたいへんです。毎年、メンバー集めには苦労しています」

ママさんバレーが盛んな沖縄では、子供たちがバレーボールと出会うきっかけもママさんバレー。母親のレクリエーションについていくうちに、気づいたら自分もプレーするようになっていたという子供がほとんどだと比嘉コーチは言います。

始めたきっかけがどうであれ、子供たちにはバレーボールを長く続けてもらいたい。そう考えた比嘉コーチは、子供たちのモチベーションをアップさせるために「全国大会出場」をクラブのスローガンとして掲げました。

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全国大会出場を目指す勝連クラブの練習は非常にハードですが、選手たちは「県を代表するクラブに所属している」というプライドを胸に、必死にボールに食らいつきました。

その成果として手に入れた夏休みの東京遠征。緊張して本来の実力が発揮できなくても仕方がないところですが、チビッ子島人(しまんちゅ)たちは、持てる力を余すところなく出し切ってくれました。

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惜しくも決勝トーナメントに進むことができなかった勝連クラブでしたが、9人の選手たちは一生記憶に残る夏休みの思い出をいっぱい作ることができたのです。そして、今回のワールドカップバレーに日本代表選手として出場する先輩島人(しまんちゅ)に何よりも心に響くエールを送ったのです

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小学生時代、比嘉コーチが指導した座安琴希(ざやすことき)選手は、今や日本を代表するリベロ。勝連クラブの選手たちは、東京体育館に詰めかけた観客から送られた熱い声援を近くて遠い先輩バレーボーラーに倍返しするため、今頃はテレビにかじりついていることでしょう。

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