AFCフットサル選手権がいよいよ開幕!フットサル日本代表の展望と見どころ

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AFCフットサル選手権がいよいよ開幕!フットサル日本代表の展望と見どころ

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2月9日(火)、フットサルのアジアカップであるAFCフットサル選手権ウズベキスタン2016が開幕する。
2年に1度開催される同大会だが、9月にコロンビア開催のW杯が控えている今年はその予選も兼ねており、上位5チームにW杯の出場権が与えられる。
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2012年大会、2014年大会とAFCフットサル選手権2連覇中のミゲル・ロドリゴ監督率いるフットサル日本代表は同大会3連覇、そして2004年大会から続く4大会連続のW杯出場を果たすべく開催国ウズベキスタンに乗り込む。

2009年にスペイン人のミゲル監督を招聘してから着実にチーム力を底上げしている日本代表は、前述の通りAFCフットサル選手権では連覇。2012年のタイW杯では史上初のベスト16進出を果たした。

タイW杯ではサッカー界のレジェンド、“キング・カズ”こと三浦知良選手を招集して話題を呼び、また劇的展開で強豪ポルトガル相手に引き分けに持ち込んで、それまでフットサルに興味がなかった人たちをも熱狂させたことをまだ新しい記憶として残っている人もいるだろう。

あれから4年。残念ながら、日本のフットサルシーンは大きく発展したとは言えない。フットサルコートやフットサルに取り組む少年サッカーチームは年々増えているが、Fリーグは露出が増えず、日本代表についても専門媒体以外からは発信があまり無いのが現状だ。

しかし、ミゲル監督就任から6年、全国リーグであるFリーグの創設から9年が経過したことで、現在の日本代表は確実に史上最高と言えるチーム力を備えている。

先月行われたコロンビア代表との壮行試合2連戦では、タイW杯でベスト4に入り、今年のW杯開催国である強豪相手に2連勝。チームが進化を続けていることを証明して見せてくれた。

日本フットサル界最大のスター森岡薫

その中心にいるのが名古屋オーシャンズの森岡薫だ。FリーグでMVP4回、得点王4回という別格の実績を誇る金髪のピヴォは、4年前のW杯直前にペルーから帰化して日本代表入りして以降、日本フットサル界最大のスターとしてチームを牽引し続けている。

昨年は怪我に苦しみ、今年1月初旬には長らくエースとして君臨していた名古屋オーシャンズを今季一杯で退団することが発表されてフットサル関係者の間では大きな話題を呼んだが、前述のコロンビア戦第1戦で日本では彼にしかできない形での豪快な2ゴールを叩き込み、健在振りをアピール。今大会では厳しいマークに遭うであろうが、日本代表のアジア3連覇のためには彼の活躍が必要不可欠だ。



親善試合コロンビア戦でゴールを決めた森岡選手

親善試合コロンビア戦でゴールを決めた森岡選手

世界最高レベルを知る2人の海外組

また、世界最高レベルで日々戦っている2人の海外組も日本代表の大会制覇のキーマンになることだろう。

1人は逸見勝利ラファエル。4年前のW杯のメンバーでもあった日系ブラジル人3世の逸見は、2013年からポルトガルの名門ベンフィカ・リスボンに所属し、昨季は主力選手の1人としてチームのリーグ制覇に貢献した。今季はポルトガル王者の一員としてフットサルのチャンピオンズリーグであるUEFAフットサルカップにも出場している。

元々、1対1の突破と得点力に定評のある攻撃的なアラだった逸見だが、ベンフィカ移籍以降はよりプレーが洗練され、完成度の高いプレーヤーへと成長した。



もう1人の吉川智貴はFリーグ王者の名古屋オーシャンズのキャプテンを務めていた選手だが、昨年夏にスペイン1部リーグのマグナ・グルペアへと移籍。UEFAフットサル欧州選手権による中断前の時点で優勝決定プレーオフ進出圏内の6位へと躍進している今季のマグナ・グルペアだが、吉川は開幕からチーム内でのポジションを確立し、持ち前の献身性や守備力の高さを活かしたプレーで世界最高リーグでの評価を高めている。

日常的に世界トップレベルの相手としのぎを削っている逸見と吉川。彼らの経験値は勝負の際で必ずや日本代表を助けるはずだ

ミゲル監督の采配にも注目

そして、指揮官のミゲル・ロドリゴ監督も日本代表のAFCフットサル選手権3連覇のキーマンとして挙げたい。

前回王者として大会に臨む日本代表は出場各国から包囲網を敷かれ、全ての対戦相手が日本代表の戦い方や各選手の癖を研究し尽くして勝負を挑んでくるだろう。

コロンビア代表のオスマル・フォンネグラ監督は1月の壮行試合第1戦の後「驚いたのはセットプレー。それに備えて守備の準備をしてきたが想定外の動きがあった」と語った。それはミゲル監督が就任から6年が経った今でも新しい戦略を用意できていることを示唆している。

毎試合、厳しい対策を講じられての戦いを強いられる中でミゲル監督は相手を打ち破る策を選手たちに授けることができるかに注目したい。

GLはカタール、マレーシア、オーストラリアと同組

グループA ウズベキスタン、レバノン、キルギス、サウジアラビア
グループB イラン、イラク、中国、ヨルダン
グループC タイ、ベトナム、チャイニーズ・タイペイ、タジキスタン
グループD 日本、オーストラリア、マレーシア、カタール

グループリーグの組み合わせでグループDに入った日本の相手はカタール、マレーシア、オーストラリアの3か国。

上位2チームが決勝トーナメントに進出できるグループリーグは、2月11日(木)の初戦カタール戦を皮切りに2月13日(土)にマレーシア戦、そして2月15日(月)にオーストラリア戦と中2日のタイトな試合日程で行われる。

最大の強敵と見られているのは初戦のカタール。日本代表とは今回が初対戦となるが、昨年からイタリアリーグで多くのタイトルを獲得したポルトガル出身のティアゴ・ポリード監督が指揮を執るチームは2人のブラジル出身の帰化選手も擁しており、ミゲル監督も高いポテンシャルを秘めた国であることを認めている。

大会スケジュール

2月11日(木) 日本 vs カタール
2月13日(土) マレーシア vs 日本
2月15日(月) 日本 vs オーストラリア
2月17日(水) 準々決勝
2月18日(木) 5位決定プレーオフ1回戦
2月19日(金) 5/6位決定戦
準決勝
2月21日(日) 3/4位決定戦
決勝

最大のライバル、イラン

その他の出場国で日本代表のタイトル獲得の最大の壁となるのが、最多10回の優勝回数を誇り、前回大会の決勝でも日本代表と対戦したイランだ。過去、AFCフットサル選手権の優勝経験がある国はイランと日本の2か国だけであり、文字通り日本代表とアジアフットサルを二分する存在だ。

昨年、スペインの名将ヘスス・カンデラスの後任として自国出身のモハメド・ナゼモルシャリエ監督が就任したイランだが、11月にブラジルで行われた招待大会グラン・プリに出場し、開催国ブラジルとの決勝では惜しくも敗れたものの準優勝の好成績を収めていた。

お互い順当に勝ち進めばイランとは準決勝で相対することになる。前回大会のリベンジ、そして3大会振りのアジア制覇を狙うライバルを乗り越えることができれば、日本代表の大会3連覇は大きく現実味を増すだろう。

フットサルビギナーこそ是非TV観戦を

「非常に良い調整ができた国内準備フェーズはこれで終了」というミゲル監督の言葉で国内合宿を終えた日本代表は6日から開催国ウズベキスタン入りし、初戦カタール戦に向けた最終調整を進めている。

サッカーと同じくフットサルでもアジアのレベルは年々上がっているだけに油断は禁物だがミゲル監督の下で鍛えられた「過去最強」と呼ばれる今大会のチームがアジア3連覇という偉業を成しえるかどうか要注目だ。

現状、日本代表のグループリーグ3試合はNHK-BS1にてテレビ中継されることが決まっている。日本代表が勝ち進めば、決勝トーナメントに入っても必ず生中継されるだろう。

コートの増加や個サルの普及で趣味として楽しむ人は増えたているフットサルだが、まだまだ「見るスポーツ」として定着していない。筆者個人の意見だがスピーディーに攻守が入れ替わるトップレベルのフットサルはサッカーよりも「外れ試合」が少ない。日本代表に声援を送ると同時に、この機会にフットサルを観ることの楽しさも是非覚えてもらいたい。

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