シリーズ女子ソフトボールの魅力 会いに行けるアスリート、女子ソフトボールの魅力〈最終回〉~悲劇の世代、Go to TOKYO~

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女子ソフトボールは2020年の東京オリンピックで復活するのかー。

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が7月12日、日本野球機構、全日本野球協会、日本ソフトボール協会と合同会議を開催しました。メイン会場を横浜スタジアムにする方針を固めるなど、東京オリンピックでのソフトボール復活に向け、動きが加速しています。

2008年の北京オリンピックで、悲願の金メダルを獲得したソフトボール女子日本代表。しかし、その年以降ソフトボールはオリンピックの競技種目から外れてしまいました。

ソフトボールは1996年のアトランタオリンピックから正式種目となり、日本は初出場で4位でした。2000年のシドニーオリンピックで銀メダルを獲得すると次のアテネでは銅、そして北京で金メダルと、オリンピック3大会連続でメダルを獲得しています。アトランタから3大会連続金メダルのソフトボール大国アメリカと双璧をなす強豪国なのです。

北京オリンピックの代表選手で現在も代表に選ばれているのは、世界のエース上野由岐子選手(ビックカメラ高崎BEE QUEEN)と女イチローこと山田恵里選手(日立サンディーバ)。北京でも大活躍の2人でしたが、もし、それ以降もソフトボールがオリンピック種目であったとしたら、彼女たちは2大会分のメダルを獲得していたことでしょう。

金メダルを取れる実力を持ちながら、オリンピック種目から外れた2009年から2020年までの空白の12年。この時代の代表選手はまさに悲劇の世代です。

近年、主要国際大会は1、2位を独占!

ここ3年の主要国際大会の成績を見ても、無類の強さを誇っている日本代表。2013年はUSAカップ・カナダカップ、東アジアカップで優勝、2014年はカナダカップ連覇を皮切りに、世界女子選手権大会、アジア競技大会で優勝しています。2015年もカナダカップと東アジアカップで優勝し、USAカップとJAPAN CUPで準優勝を果たしているのです。

さらに、今年も7月5日から10日まで行われていたUSAワールドカップで、宿敵アメリカを下し優勝しました。この大会ではエース上野選手を怪我で欠く中、次世代エースと呼ばれる藤田倭選手(太陽誘電ソルフィーユ)や濱村ゆかり選手(ビックカメラ高崎BEE QUEEN)が奮闘。打っては4番に座る山田選手らが活躍しました。

この勢いの中、15日から24日まで第15回世界女子ソフトボール選手権大会が開催されます。8月にリオデジャネイロで行われるIOC総会に向けて、最後のアピールです。

日本リーグは前半終了。代表選手の成績は?

さて、日本リーグの方は現在サマーブレイク中。前半戦1位で折り返したのは、昨年準優勝のトヨタレッドテリアーズです。元アメリカ代表で北京オリンピック銀メダリストの絶対的エース、モニカ・アボット選手が目立つ成績を収めていますが、先日のUSAワールドカップでも好投している平原かすみ選手と山根佐由里選手も存在感を見せています。
代表キャプテンの坂元令奈選手は3割3分3厘、1本塁打、7打点。USAワールドカップカナダ戦で逆転満塁ホームランを放った長崎望未選手はリーグ戦も好調で打率4割を記録しています。

2位につけたのはなんと昨年7位の太陽誘電ソルフィーユ。USAワールドカップで3試合を投げ、打っては1ホーマーの二刀流、藤田選手の成績が突出しています。投手としての成績はリーグ戦全試合で登板し10勝1敗、防御率0.89。打者としては4割1分9厘、4本塁打、10打点と、投打でチームを牽引しているのです。

昨年チャンピオンのビックカメラ高崎BEE QUEENは現在3位。上野選手の欠場が続くも、濱村選手が7勝2敗、防御率0.45ときっちりエースの代役を果たしています。打撃の方は山本優選手、市口侑果選手の代表コンビが揃って3割7分とこちらも好調。後半の巻き返しを狙います。

山田選手擁する日立サンディーバと、チームで唯一TOP日本代表に選出されている川畑瞳選手がいるデンソーブライトペガサスは7勝4敗で同率4位。昨年3位の豊田自動織機シャイニングベガは6位。USAワールドカップで本塁打、三塁打、二塁打をそれぞれ1本ずつ打っている州鎌夏子選手ですが、リーグ戦では2割2分6厘としています。

4年後も強いジャパンで

上野選手は今年で34歳、山田選手も31歳です。4年後の東京オリンピックについて上野選手は「選手としてはまだ考え中」と話していました。日本が世界に誇るレジェンド2人が、揃って12年ぶりにオリンピックのフィールドに立てつ可能性もゼロではありません。

また、もしかしたら、上野ジャパンもしくは山田ジャパンとして代表チームを率いているかもしれません。
今の日本代表チームには20代前半の選手が多く選出され、活躍しています。彼女たちが、そのチームの核を担っているかもしれません。彼女たちにとっては2020年の舞台が、最初で最後のオリンピックになる可能性もあります。

2020年地元開催で、日本がオリンピックでメダルを取れる可能性の高い競技、女子ソフトボール。
国際大会、日本リーグ、そしてオリンピックへの動向に目が離せません。


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