北海道日本ハムファイターズ・稲葉篤紀SCOが発起人で 〈北海道スポーツコンベンション〉を初開催! 陸上・福島千里選手も登場!

北海道日本ハムファイターズ・稲葉篤紀SCOが発起人で 〈北海道スポーツコンベンション〉を初開催! 陸上・福島千里選手も登場! WATCH

北海道日本ハムファイターズ・稲葉篤紀SCOが発起人で 〈北海道スポーツコンベンション〉を初開催! 陸上・福島千里選手も登場!

スポーティ

プロ野球・北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀スポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)が発起人となり、〈北海道スポーツコンベンション〉と銘打ったイベントが、10月2日(日)北海道立総合体育センター(北海きたえーる)にて初開催されました。

プロ野球球団主導のスポーツコンベンションは、北海道初の試みという事もあり、注目度は抜群。リオオリンピック出場の記憶も新しい陸上の福島千里選手(幕別町出身)なども登場し子供たちとスポーツ交流するなど、会場は大きな賑わいを見せていました。当日のイベントの様子をレポート致します。

20161004_00
20161004_00_1

〈北海道スポーツコンベンション〉とは?

北海道日本ハムファイターズによると、北海道スポーツコンベンションの目的は、まず、北海道内において「スポーツに親しみ」「スポーツを楽しむ」環境を創ること、そして、地域の方々の健康保持・増進、子ども達の体力向上を図ることだそうです。更には、主要なスポーツ団体が一堂に会することで、北海道の年間を通じて様々なスポーツを楽しめる“地域の特性”を実感してもらい、各スポーツの普及・振興を図ることも目指しているとの事です。

また、このようなイベントを開催する事により、北海道日本ハムファイターズの企業理念に掲げる「Sports Community」が実現でき、スポーツを取り巻く環境を整え、地域社会の未来を創造していくことができると考えている、とメッセージがありました。

小学生のスポーツ体験、栄養学講座、そしてオリンピアンのトークショーも!

それではイベント内容を紹介していきましょう。

きたえーるメインアリーナ前では、子供たちを対象としたスポーツチャレンジコーナーがあり、大変な賑わい。また、最適なスポーツシューズを作れる足測定器も設置されていました。

20161004_01
20161004_02
20161004_02_1

アリーナの中に入るとまずは、小学生を対象にした、「陸上、スキージャンプ、カーリング、サッカー、バスケットボール、野球」の体験プログラムが開催されていました。このプログラムでは、プロのアスリートが講師となり、それぞれのスポーツの楽しさ、上達のコツを伝授するというもの。「北海道をスポーツ王国に」という稲葉SCOの願いから、野球だけではなく、様々なスポーツの魅力を子供たちに実感してもらう機会の第1弾として開催したそうです。

実際の体験プログラムを見学しましたが、福島千里選手(北海道ハイテクAC)は「最初の5歩は床を見るようにして、視線の先にひざを持ってくるイメージ」と速く走るコツを子供たちに伝授。スキージャンプでは、2014年ソチ五輪でラージヒル団体銅メダルを獲得した清水礼留飛選手(雪印メグミルク)が子供たちの体を支えて「空中フォーム」を教えていました。また、カーリングでも五輪出場経験のある松沢美香氏と石崎琴美氏が、体育館でも可能な「フロアカーリング」を使って、基礎的ルールを分かりやすく説明していました。
子どもたちは真剣に、時に楽しそうな笑顔で取り組んでいた姿が印象的でした。

20161004_03
20161004_04
20161004_05
20161004_06

次に、北海道日本ハムファイターズの管理栄養士を務める柄澤紀さんによる、「栄養学」講座がありました。栄養の大切さを「強くなれる三つの事」と題して、「一日三回必ず食べる」「主食・主菜・副菜の三つのグループの食べ物を採る」「サンキューの気持ちを大切に」を伝授。とてもわかりやすく食育についてアドバイス。
また、大谷翔平投手、西川選手、稲葉SCOの実際の食事メニューを写真で紹介するという場面もあり、皆さんの注目を集めていました。

20161004_07

そして、ひときわ大きな歓声が挙がっていたのが人気のオリンピアン講師陣によるトークショーです。

20161004_08

陸上界からはリオ五輪にも出場した福島千里さん(北海道ハイテクAC)、スキージャンプ界からは冬季五輪五大会連続出場という偉業を成し遂げた原田雅彦さん(雪印メグミルク)、そして今回の主催でもある稲葉篤紀さん(北海道日本ハムファイターズSCO)、以上3名がそれぞれのスポーツの魅力などをトーク。オリンピックの選手村についての話や、仲の良い仲間の話、子供時代の話で盛り上がりました。また、スイングスピードが測れるというバットも紹介。これは実際に専門外である福島・原田両氏もチャレンジというサプライズが(原田氏は106km、福島氏は73km)。最後には子どもたちからの質問に答え、盛りだくさんの充実したトークショーとなりました。

inaba
fukushima
20161004_09
20161004_10

主催者が語る、北海道スポーツコンベンション確立への想い

最後に、今回のイベントの主催者であり、精力的に子供たちと交流している姿が見られた稲葉篤紀さんに、大盛況だった今回のイベントの成果や今後の展望を聞いてみました。

20161004_11

「全国的に子供の体力低下が社会問題にある中、北海道には1年を通じてスポーツを楽しめる環境があり、それぞれのスポーツの楽しさを知ってもらうことを目的に開催しました。ほかの競技を体験する機会はこれまで多くなかったと思いますし、子供たちが皆楽しそうにしている姿が印象的でした。講師は皆さん教え方が上手で、そういう意味でも参考になりました。今回やってみて終わりではなく、これをどう次につなげていくか。われわれの満足に終わらせずに子供たちが満足するために今度は何をすべきか、また皆さんと一緒になって考えていきたいと思います」

また、福島千里さんと原田雅彦さんにもイベントの感想を聞いてきました。

20161004_12



福島千里さんのコメント
「私は今も練習にバドミントンやバスケットボールを取り入れていて、ほかのスポーツをやることが体の強化につながっています。小学生くらいだと色々なスポーツを体験できる段階ですし、人それぞれ可能性を秘めていると思います。今回、このような機会があったことはそういうことを伝える意味でも大きかった。スポーツは楽しいから続けられて夢中になれる。続けることはとても大事で、続けていくためには楽しむことを心がけてもらいたいですね」

原田雅彦さんのコメント
「子供たちは元気があって、自分も力をもらった感じです。夏も冬も様々なスポーツにトライできる環境が北海道にはありますし、やってみたことのない競技に親しんでもらうには大変いい機会だったと思います。色々なスポーツを体験しておけば、後々ひとつの競技に絞っても対応力がつきます。たくさん食べて運動して、健康に元気に育つ子供が北海道の未来を明るくしますし、これからもジャンプを身近に感じてもらえるようこういう機会を大切にしていきたいと思います」

スポーツコンベンションという言葉自体はじめて、という方も多かったのではないでしょうか。子供たちにスポーツの楽しさを実感してもらうことを主眼にした体験コーナーの充実により、このイベントでたくさんの方がその意味や意義を理解できたことは、今後の北海道における、子どもたちのスポーツ熱の高まりを促す大きな一歩となったと言えるのではないでしょうか。来年以降も是非開催を続けてほしいと感じる、とても良いスポーツイベントでした。

20161004_13
20161004_14