温泉に入って走る!?宮城県初のウルトラマラソン「みやぎ湯めぐりマラニック」とは

温泉に入って走る!?宮城県初のウルトラマラソン「みやぎ湯めぐりマラニック」とは DO

温泉に入って走る!?宮城県初のウルトラマラソン「みやぎ湯めぐりマラニック」とは

スポーティ

9月10日(土)、宮城県で初めてとなるウルトラマラソン大会『みやぎ湯めぐりマラニック』が開催されました。今回は来年以後の本開催に向けた“プレ大会”としての実施です。

となれば、やはりどのような大会なのか気になるところ。実際に走ってみた感想をお届けしましょう。

作並温泉での素晴らしいおもてなし

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この大会は“前後泊必須”という珍しい行程。前日は作並温泉『岩松旅館』にランナーとスタッフが集まり、前夜祭が開催されました。美味しいお酒と食事が振る舞われる中、全員が自己紹介。プレ大会のため小規模だからか、すぐに全員が打ち解けているようでした。

食事は食べきれないほど用意されており、牛タンなど宮城ならではのものも。さらに地酒や地ウィスキーまで登場し、まさに想像以上のおもてなしです。これには、走る前からランナーの満足度も急上昇していたことでしょう。

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レース当日は朝食も。焼きおにぎり&唐揚げにお茶も用意されていて、本当に至れり尽くせり。旅館の方も早朝からランナーたちの見送りに出てくださり、地元の温かみを感じました。

変化に富んだ90kmの道程〜前半戦〜

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スタート直後から周囲を山に囲まれ、自然溢れるコースへの期待が高まります。天候にも恵まれて、むしろウルトラマラソンを走るには暑いくらいの陽気になりそう。コースは秋保温泉をゴールとした90kmの行程です。

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スタートから5km手前、早い段階で山の方へとコースが入っていきました。奥にエイドが見えますが、「これから登るからね」という合図でしょうか。歩道は狭くなっていますが、早朝のため車は少なく、危険はないようです。

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ただし、熊は出ますよと。実際にレース中に出くわしはしませんでしたが、コース上の各所にこちらの看板がありました。出場される際は、熊鈴を持っておいた方が安心のようですね。辺りが次第に明るくなり始めると、徐々に気温も挙がってきました。

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山に近づけば、やはり登ります。それはもう「いつまで続くの!?」と叫びたくなるような坂道。こちらは2015年8月に閉園となってしまった『仙台ハイランド遊園地』裏へと続く道です。

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スタートから10km前後では、このように狭い道も通ります。エイドや回収車など、迂回路がないのか行列になって進んでいました。

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コース上で水の音がするなと思えば、下に川が流れています。これが本大会では通常の光景。思いっきり宮城の自然を感じることができます。暑かったので、川に飛び込みたいくらいでした。

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青空、木々、そして田んぼには稲がたくさん。これから収穫時期でしょうか。心地よい風と共に、稲が揺らぐかすかな音が聞こえてくるようです。民家も少なく、とても静かでした。

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登ったり下ったり、平地はあまりありません。変化の多いコースは、景色とあいまってランナーを飽きさせなかったのではないでしょうか。しかしこのアップダウンは、気がつくと疲労として現れてきます。

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ちょうど半分、約45km地点にあるのが『青根温泉』です。しかし、到達するには急坂を越えなければいけません。中には歩くランナーもいるほどの坂道、これからが後半戦です。

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そして、登りきった先にある温泉。本大会は「湯めぐり」の名の通り、途中温泉に入っても問題ありません。実際、こちらでも温泉を楽しんだというランナーがチラホラ。リタイアしてしまったランナーも、スタッフの好意から回収車で温泉まで運んでもらっていました。

この青根温泉が、本大会で標高がもっとも高いポイント。ここから、いよいよゴールまでの後半戦に進みます。

変化に富んだ90kmの道程〜前半戦〜

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青根温泉を越えてからはしばらく長い下り坂。気持ちよく走っていると、蔵王町に着きました。木陰は涼しいですが、下るほど標高が下がるので、次第に暑さを強く感じるようになります。

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この辺に熊は出ませんが、代わりに猿が出るようです。ちょっと見たい気持ちもありましたが、残念ながら会えず。「エサを与えないで」ということは、人懐っこく寄ってくるのでしょうか…20161017_15

下りきったところ、約50km地点にあるのが『遠刈田温泉』です。本大会はスタート地点・ゴール地点が温泉地なのですが、さらにコース上にも2つの温泉が。こちらでも、やはり入浴して温泉を楽しんだランナーがいたようです。

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遠刈田温泉からしばらく走ると、果樹園がたくさんある『フルーツライン』に到着。この時期は、やっぱり梨ですね。直売所で1つ頂いたのですが、みずみずしくて甘い梨でした。

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後半は民家の多いエリアも点々と。時間と共に気温も下がってきました。周囲の建物は、なかなか趣があります。ついキョロキョロしてしまいました。

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「もう走れない」そんな声がランナーから出てきそうな終盤に、またしても登り坂が訪れます。これが実質ラストの難所ですが、勾配こそ急ではないものの長い。歩いてしまったランナーも多かったのではないでしょうか。

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やがて暗くなり、ライトを点けて走ります。ゴールは『秋保温泉』という温泉地にあるワイナリー。近づくにつれて、なんとなく車の通りが増えてきた気がします。周囲も木々に囲まれた道ではなく、しっかり歩道が整備。ゴールは目前です。

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「遂に秋保温泉に着いたよ」と知らせてくれたのが、この2つの巨大こけし。とにかく大きく、ランナーもつい見上げて驚いています。真っ暗ですが、この先にゴールがあるはず。

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そして、秋保温泉にあるワイナリーにゴール!スタッフの方々が拍手で迎え、ゴールテープまで用意してくださっていました。作並温泉、青根温泉、遠刈田温泉、そして秋保温泉へと到着です。

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ちなみにレース後は、温泉街にひっそり建つ『KYOU BAR LOUNGE & INN』に宿泊。1階がバーになっているほか、コミュニケーションルームのような場所が開放されていました。夜ご飯はお弁当をご用意頂き、コミュニケーションルームでは一部のランナーとスタッフが打ち上げ。中には疲れて早めに就寝された方もいたようですが、皆さん思い思いに楽しまれたようです。

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コース、そして景色に富んだ『みやぎ湯めぐりマラニック』。前後、さらにはレース中まで温泉に入れるという珍しい大会でした。

作並温泉での素晴らしいおもてなしに始まり、走り終えた皆さんは皆さん笑顔だったのが印象的。そして同じ宿に寝泊まりするため、帰る頃にはランナーもスタッフも全員が顔見知りに。

今回はプレ大会でしたが、第1回大会の開催が今から楽しみです。


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