世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法 世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法【1】〜WBCのキホンと助っ人外国人の状況

世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法【1】〜WBCのキホンと助っ人外国人の状況 WATCH

世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法 世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法【1】〜WBCのキホンと助っ人外国人の状況

スポーティ

いよいよ4年に1度のWBC開幕まで1ヶ月を切りました。今回はWBCをもっと良く知り、例年以上に楽しめるような情報を全5回の連載でお届けしたいと思います。

2017年のWBCは28カ国が参加し各地域で予選を実施、16カ国が本大会への出場を決めました。前回大会の上位12チームは予選免除となり、前回ベスト4の日本をはじめ、前回覇者のドミニカ共和国、準優勝のプエルトリコ、アメリカ、韓国といった強豪国は直接本大会に進みます。

一方、今回厳しい予選を勝ち上がったのはオーストラリア、メキシコ、コロンビア、イスラエル。特にコロンビアとイスラエルは本大会初出場です。反対に本大会出場経験のある南アフリカはオーストラリアに、スペインはコロンビアに敗れ、予選で姿を消しました。

1次、2次ラウンドは4チーム総当たり、準決勝、決勝のみがトーナメント方式

まず、WBC初心者が「?」なのは大会の勝ち上がりシステムだと思います。

最初に本大会に進出した16カ国が4つのグループに分かれます。
例えば今大会、日本はキューバ、オーストラリア、中国と同グループ。このグループを総当たり戦で争い、上位2チームが2次ラウンドに勝ち進めます。
2次ラウンドはグループAの1位、2位とグループBの1位、2位の4チームで争います。また、別の山ではグループCの1位、2位とグループDの1位、2位が戦います。

2次ラウンドも上位2チームが進出。これでベスト4が決まります。準決勝からはトーナメント方式。負けたら終わりです。つまり、決勝を含めると8試合を戦うことになります。

WBCを観ていて「あれ、このあいだ試合したのに、なんでまたこの国と対戦しているんだろう」と思うのは、このシステムだからです。同じ国と1次ラウンドで対戦した後、さらに2次予選で戦い、決勝戦で3度目の対戦なんてこともあり得るのです。

球数制限、登板間隔、タイブレーク、日本プロ野球には馴染みのないルールも

日本のペナントレースやシリーズ決戦を観ている人にとって、もう一つ馴染みの薄いものがWBC特別ルールです。

まずは球数制限。1次ラウンドは65球、2次ラウンドは80球、準決勝と決勝は95球という制限が設けられています。どんなに先発で好投していても、制限が来ると交代しなければなりません。

また、登板間隔にも規定があります。50球以上投げた投手は、次の登板まで4日間空けなければなりません。30球以上または2連投した投手は中1日空けての登板が義務付けられています。

例えば、サウスポーの中継ぎで調子の良い選手をロングリリーフさせて50球をオーバーしてしまったら、4日間は登板できません。その間、左の強打者を揃えてきたチームと対戦するとなると、出せるカードが限られてしまいますね。

つまり、WBCは継投が鍵。投手の調子、残りイニング、対戦打者の傾向、その後の試合予定などを考えながら、小久保監督がどういった継投策を講じるのかが見所です。

試合中のルールの中で、ペナントレースと最も違うのは、コールドとタイブレークがあるという点です。5回で15点差以上、7回で10点差以上つくとコールドゲームとなります。

タイブレークは今大会、延長11回以降に適用され、ノーアウト1、2塁からプレー開始です。守り側であれば、ここを0点で切り抜けると大変有利になります。バントで送って1アウト2、3塁の状況を作るか、強攻策でいくか。ワンプレーで強豪国が格下相手に取りこぼすということもあり得ます。

日本で活躍した助っ人外国人選手が多数選出

さて、3月6日に開幕する2017年WBC。日本は翌日7日に、キューバと初戦を迎えます。日本が戦うグループにおいて、最初にして最大の難敵となります。

キューバの代表には、昨年までロッテの主砲として活躍し、今シーズンはソフトバンクに加入が決まったアルフレド・デスパイネや、巨人在籍時は思うような活躍が出来なかったキューバの至宝フレデリク・セペダらが選出されています。特にデスパイネは昨年、NPBで打率280.本塁打24本と実績を残していますね。セペダは4大会連続出場。キューバ代表の精神的支柱でしょう。

キューバの至宝フレデリク・セペダ

また、その他グループではカナダには巨人の鉄壁セットアッパー、スコット・マシソンがいます。オランダ代表にはヤクルトのウラディミール・バレンティンとソフトバンクのリック・バンデンハーク。予選を勝ち上がったメキシコには、日本ハム在籍で「スシポーズ」が記憶に新しいブランドン・レアードやルイス・メンドーサ。ロッテから巨人に移籍し一定の成績を残しているルイス・クルーズは、第1回WBC以来3大会ぶりの選出です。お隣韓国からは、阪神で守護神としてフル回転し、昨年はメジャーリーグでも大活躍だった呉昇桓。第2回大会から韓国代表に選ばれている元オリックス、ソフトバンクの李大浩ら。

メジャーリーグでも大活躍した呉昇桓

日本プロ野球でお馴染みの助っ人外国人が、自国でどんな活躍を見せるかも注目ポイントとなります。

WBC 日本代表 野球