世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法 世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法【3】〜WBCの歴史、侍ジャパンの歴史

世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法【3】〜WBCの歴史、侍ジャパンの歴史 WATCH

世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法 世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法【3】〜WBCの歴史、侍ジャパンの歴史

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WBCは過去3大会行われました。記念すべき第1回は2006年、第2回は2009年に実施され、この大会以降4年に1度開催されるようになりました。前回大会である第3回は2013年に開かれています。

発足当初、日本は第1回大会の参加に対して後ろ向きでした。理由は大会の組織構成や利益分配率など様々ありましたが、中でも日本プロ野球選手会からあったのは大会開催期間問題です。

WBCの開催は3月。日本球界からしてみればこの時期はオープン戦真っ只中で、来る4月のペナントレース開幕に向けて調整する重要な期間です。球団も選手も、この大事な時期に国際大会に出場して負傷したり疲労が蓄積することで、ペナントレースに影響が出ることを懸念していました。

これに対し日本野球機構が、万が一大会で故障した際の年棒補償の条件などを見直したことで参加に至ったのです。

初代WBC日本代表は王貞治監督。イチロー、松坂らが代表入り

アメリカ、プエルトリコ、日本を開催国として始まった第1回WBC。侍ジャパンは多くの興奮を日本全国に与えました。

代表監督に就任したのは世界のホームラン王、王貞治。そして当時、マリナーズ不動のリードオフマンとして活躍し、メジャーの顔となっていたイチローや、パドレスのセットアッパーとしてフル回転し、レンジャースに移籍が決まった大塚晶文が代表に名を連ね、ますます盛り上がりを見せました。

先発投手陣も豪華で、2003年から2005年まで3年連続二桁勝利、防御率2点台の成績を残していた松坂大輔や、巨人の絶対的エースに君臨していた上原浩治らが選出。4番、松井秀喜構想は叶わなかったものの当時考えられる中で、限りなく「最強」に近い侍ジャパンが誕生したのです。

(左)初代WBC日本代表監督、王貞治 (右)当時のマリナーズ不動のリードオフマン、イチロー

韓国と3度の対戦、世紀の大誤審など乗り越えて世界一

第1回大会、日本は1次ラウンドで韓国に2−3で敗戦。2位で2次ラウンドに向かいました。2次ラウンドは日本、アメリカ、韓国、メキシコの4カ国で争われ、大方の予想では日本とアメリカが通過するとされていました。

アナハイムで行われた2次リーグ、初戦のアメリカ戦。同点で迎えた8回でした。ワンアウト満塁で岩村明憲がレフトフライを打ちました。3塁ランナー西岡剛がタッチアップし、勝ち越しのホームを踏んだかに思えました。ところが、アメリカ監督が「西岡の離塁が早い」と抗議。2塁塁審はセーフの判定だったが、球審のボブ・デービッドソンがアウトとコールし、判定を覆しました。

試合は日本がサヨナラ負けを喫し、この出来事は「世紀の大誤審」として報道されたのです。ちなみにデービッドソンは今年2月に審判員を引退しました。

日本代表はその後、メキシコに勝利し、1次リーグでしのぎを削った韓国と再戦しましたが、またも1点差の1−2で敗北します。

韓国が3戦全勝で準決勝に駒を進める一方、日本の進出はほぼ絶望的でした。しかし後日行われたアメリカ対メキシコ戦で、アメリカがまさかの敗戦。1勝2敗同士で並んだ3チームですが、失点率のルールにより日本が奇跡的に準決勝に勝ち上がったのです。

この一連の騒動は「アナハイムの悲劇」、「アナハイムの奇跡」と呼ばれています。

さて、準決勝で3度目の対戦となった韓国戦。ファンの記憶にも強く残った試合でした。大会前のイチローの発言を韓国は「挑発的な発言」と受け取ったことがきっかけで、韓国選手や応援団は激しいブーイングや挑発を繰り返しました。一触即発の雰囲気でしたがこの試合、福留孝介が値千金の2ランホームランを放ちます。また、上原が7回無失点の快投。負けたら終わりとなる準決勝で、初めて韓国を破ったのです。

決勝のキューバ戦はエース松坂、渡辺俊介、藤田宗一、大塚と細かい継投策で勝利、初代WBCチャンピオンに輝いたのです。

松坂はこの大会で3勝をマーク。防御率も1点台でMVPも受賞しました。この翌年、松坂は海を渡ることになります。

宿敵韓国を破り、WBC連覇。2代目監督は原辰徳

第2回大会はメジャー2年間で30勝以上を挙げていた松坂のほか、ダルビッシュ有や田中将大、岩隈久志といった勢いのあるピッチャーが選出されました。監督に選ばれたのは2007年、2008年と巨人をリーグ1位に導いていた原辰徳です。

2代目WBC日本代表監督、原辰徳

この大会では1次ラウンド、2次ラウンドを前大会の総当たりではなく、ダブルイリミネーション方式で争うことになりました。これは2敗したら敗退となるシステムです。このルール適用により、日本はこの第2回大会、宿敵韓国と5度対戦することになりました。

1次ラウンド、日本は中国に勝ち、韓国も撃破。韓国は敗者復活選で中国に勝ち、再度日本と再戦。韓国がリベンジを果たします。これにより、2006年同様、韓国は1位で、日本は2位で2次ラウンドへ。

2次ラウンド初戦は前大会決勝カード、日本対キューバでしたが、6−0で圧勝。続く韓国との3度目の対戦は敗退し、再度キューバ戦へ。ここも撃破し、2次ラウンド1位と2位の椅子をかけて韓国と対戦、勝利します。

準決勝はアメリカに勝ち、決勝の対戦相手は今大会5度目の顔合わせとなる韓国でした。前回大会から続く因縁も延長の末5−3で勝利し、大会2連覇を飾ったのです。試合を締めたダルビッシュ有のガッツポーズをテレビで観ていた人も多いでしょう。

大会2連覇を飾った日本

新生侍ジャパンは2013年のリベンジを果たし、絶対王者の称号を取り戻せるか

第3回WBC。ミスター赤ヘル、山本浩二率いる侍ジャパンは1次ラウンドを2位で通過、2次ラウンドを1位で通過しましたが、準決勝でプエルトリコに敗戦し、3連覇を逃しました。

つまり、これから始まる第4回大会は日本の威信をかけた戦いなのです。初戦はいきなり第1回大会で優勝を争ったキューバとの対戦が待ち構えています。

宿敵韓国とは、お互いが1次ラウンドを突破すれば2次ラウンドで相見えることになります。過去の歴史を知ると、今大会をより一層白熱して観ることができるでしょう。

(左)ミスター赤ヘル、山本浩二


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