杜の都の前哨戦・関西学生女子駅伝

杜の都の前哨戦・関西学生女子駅伝 WATCH

杜の都の前哨戦・関西学生女子駅伝

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9月23日(土)に兵庫県神戸市の神戸しあわせの村で第27回関西学生対校女子駅伝競走大会が行われました。この駅伝は10月29日の全日本大学女子駅伝の予選も兼ねていています。シード校の立命館大学、京都産業大学、大阪学院大学以外の上位3チームが本戦への出場権を獲得することができます。

予選突破を目指す大学は勿論のこと、シード校の京産大と大院大もベストオーダーで挑みましたが、立命大のみエースの太田琴菜選手(4年)と佐藤成葉選手(2年)をあえて温存したオーダーを組んできました。これには「誰かに依存する走りではなく、それぞれが自分こそがと思って走って欲しかった」という十倉みゆきコーチの狙いがありました。立命大は菅野七虹選手(豊田自動織機)や大森菜月選手(ダイハツ)といった黄金期を支えた選手が卒業し、新戦力の整備が急務でした。それにより、初駅伝の選手を3人起用し、飛車角抜きのオーダーで挑みました。

京産大が16年ぶりの優勝

レースの流れを決める大事な1区で先頭に立ったのは立命大でした。立命大の1区を務めた田中綾乃選手(2年)は中距離が得意なスピードランナーでしたが、「長い距離の練習ができるようになった」と十倉コーチが自信を持って送り出した選手が終盤に抜け出してトップに立ちました。2区に入ると、2秒差で襷を受けた京産大の今川綾菜選手(4年)が区間賞の走りで先頭を奪います。3区で追い上げたのは大院大でした。2区を終えて4位と出遅れていましたが、日本インカレ5000m優勝の清水真帆選手(4年)が区間賞の走りで追い上げ、2位に浮上します。

先頭に立った京産大はエースの棚池穂乃香選手(3年)が区間2位の走りでトップをキープして独走態勢を築きます。気になる出場権争いは関西大が抜け出し、大阪芸術大学と関西外国語大学が5位争い、その後ろを2年ぶりの出場を目指す佛教大学が追いかけるという展開になりました。

3区を終えて優勝争いは京産大と大院大に絞られていましたが、4区で信岡桃英選手(2年)が区間賞の走りで大院大との差を49秒差に広げて勝負を決定づけました。最後はアンカーの薮田裕衣主将(4年)が区間賞で締め、16年ぶり9回目の優勝となりました。
優勝のゴールテープを切る薮田選手

出場権争いは大阪芸大が抜け出し、関西外大を佛教大が追う展開となりましたが、差を詰めきれず、関西外大が最後の出場枠を獲得。佛教大は2年連続で予選敗退となりました。最終的な総合結果は以下の通りです。
1位 京産大 1時間39分12秒(シード校)
2位 大院大 1時間40分10秒(シード校)
3位 関大  1時間40分56秒
4位 立命大 1時間41分05秒(シード校)
5位 大芸大 1時間42分02秒
6位 関外大 1時間43分17秒
以上の6校が全日本大学女子駅伝に出場

シード校は全日本大学女子駅伝で優勝候補を狙う

優勝した京産大はほぼ完璧な襷リレーを見せました。今年4月から就任した稲原敏弘監督は「予想通りの展開だった。昨年に比べて底上げできている」とチーム力の向上に手応えを感じていました。今年は優勝を目指しているということで全日本大学女子駅伝での活躍にも期待が高まります。

2位の大院大は3区の清水選手の快走で2位に浮上し、そのまま順位をキープしました。主将を務める清水選手は「優勝の手応えはある。力を発揮できれば夢ではない」と初の全日本大学女子駅伝優勝への自信を見せていました。近年、着実に上位に名を連ねている大院大の躍進はあるでしょうか。

立命大はエース2人を欠いて4位に終わりましたが、「この試合に関してはこの結果を踏まえてどう感じて成長するかというところに収穫としては重要視している」とあくまで今後の取り組みが大事であると強調していました。太田選手も佐藤選手も練習は順調にできていて全日本大学女子駅伝に向けて標準を合わせてくるでしょう。

全日本大学女子駅伝は関西のシード校3校と前回優勝の松山大、前回3位の名城大などが優勝争いに絡むとみられますが、飛び抜けた優勝候補はなく混戦が予想されます。果たして全国の頂点に立つ大学はどこになるでしょうか。

全日本大学女子駅伝での注目選手

太田琴菜(立命大・4年)

2年ぶりの優勝を目指す立命大の主将であり、エースとしてチームを引っ張るのが太田選手です。1年、2年と区間新記録の活躍で優勝に貢献してきました。しかし、昨年は故障が相次ぎ、全日本大学女子駅伝を欠場。立命大の6連覇を逃す一つの要因になってしまいました。主将になった今年はレースに復帰し、日本インカレでは10000m4位と状態を上げてきました。関西学生女子駅伝は欠場しましたが、練習は十分にできており、全日本大学女子駅伝では大活躍してくれるでしょう。


棚池穂乃香(京産大・3年)

京産大のエースとして活躍しているのが棚池選手です。高校時代は無名でしたが、大学に入って頭角を現した選手です。昨年の富士山女子駅伝ではエース区間の5区で区間賞を獲得し、ブレイクしました。今年も関西インカレで5000mと10000mの2冠に輝き、関西屈指の選手に成長しました。全日本大学女子駅伝はエース区間の3区か5区を希望しており、エースとしての活躍が期待されます。

清水真帆(大院大・4年)

関西で最も勢いに乗っている選手が清水選手です。日本インカレでは5000m優勝、10000m2位という素晴らしい結果を残しました。関西学生女子駅伝でもエース区間の3区で区間賞と力を見せつけました。2年前の富士山女子駅伝でも5区区間賞と駅伝にも強く、全日本大学女子駅伝でも区間賞争いを繰り広げるでしょう。


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