アジアカップ2015開幕! 日本のライバルチームと注目選手は?

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アジアカップ2015開幕! 日本のライバルチームと注目選手は?

スポーティ

1月9日、オーストラリアでサッカーAFCアジアカップ2015が開幕する。前回大会王者である日本代表は、2連覇を懸けて同大会に臨む。

昨年の日本代表は、6月に行われたブラジルW杯で惨敗し、年末にはハビエル・アギーレ監督がスペインで監督を務めていた時に八百長に関与したとしてスペイン検察局に告発されるなどネガティブなトピックに多かった。

新年早々に迎えるこの大舞台で大会2連覇を達成し、「アジアの絶対王者」という地位を確立することができれば、日本代表の選手たちはブラジルW杯で失った自尊心を取り戻し、アギーレ監督は八百長問題で失った監督としての信用を取り戻し、そしてファンやメディアは失いつつある日本代表への希望を取り戻すことができるだろう。日本サッカー界の2015年の幕開けとして、これほど相応しいものはない。

日本、連覇なるか。アギーレ監督の方針は?

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アジアカップ2015最大の見どころは「日本代表が連覇を達成するかどうか」。アジアカップは大陸王者を決めるFIFA公式の大会であり、チーム強化や若手育成の場ではない。ましてや、日本は前回大会も含めて最多4回の優勝回数を誇る優勝候補の最右翼。

グループDに入った日本代表は1月12日にパレスチナ、16日にイラク、20日にヨルダンと対戦する。

アギーレ監督は、昨年8月の就任当初からサイドからのクロスを多用する縦に速い攻撃スタイルを推し進めてきたが、その戦い方が封じられる試合もあるだろう。相手の日本対策を攻略する術を選手たちに授け、日本代表をアジア王者の頂きへといざなうことができるだろうか。アギーレ監督が各試合で「勝つための最善策」をチームに提示できるかどうかにも注目したい。

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タフなサッカーを得意とするパレスチナ

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初戦の相手であるパレスチナはFIFAランク113位。昨年行われたAFCチャレンジカップで優勝し、同国サッカー史上初となるアジアカップ本大会への切符を勝ち取った。

中東国特有のフィジカル重視のタフなサッカーを得意とするパレスチナ。前線に構えるFWアシュラフ・ヌーマンは、代表通算48試合14得点という実績を誇り、AFCチャレンジカップでは得点王にも輝いた。185cmという長身に加えてスピードも備えており、日本代表の守備陣が苦手とするタイプのアタッカーと言える。

前々回王者イラク

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2戦目の相手、前々回大会の王者でもあるイラク。FIFAランクは114位と日本よりも遥かに下だが、U-23カテゴリーの代表が昨年1月のU-22アジア選手権で優勝し、9月のアジア大会でも3位に入った。そして、そのどちらでもU-21日本代表を大会敗退に追い込んでいる。

そして今大会は、そんなアジアで着実に結果を残している23歳以下の選手たちを中心にメンバーを組んできた。注目選手は2013年にAFC最優秀若手選手を受賞し、スペイン移籍の噂もある攻撃的サイドバック、アリ・アダナン。監督交代からまだ日が浅くチームの仕上がりは不十分だが、フル代表の舞台でも日本代表を餌食に、大会の台風の目となることを目論んでいるだろう。

カウンターからの一発があるヨルダン

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グループDで日本代表の最大のライバルになりそうなのが、3戦目であいまみえるヨルダン。ブラジルW杯予選で日本代表から勝利を奪ったのはまだ記憶に新しい。また、最終的にはプレーオフでウルグアイに屈したとはいえ、W杯出場が手の届くところにまで見えたブラジルW杯予選の経験はヨルダンサッカー界に大きな自信と希望を与えたはずだ。

前述の日本代表戦で決勝ゴールを決めたエース、アハメド・ハリルは未だに健在。粘り強い守備と鋭いカウンターを武器にグループ1位突破も視野に入れているはずだ。

これらの国々ははっきり言って日本代表から見ればどこも格下。しかし、どの国も日本代表を研究し尽くし、しっかりと対策を準備にして試合に臨んでくるだろう。

日本代表の注目は岡崎慎司と酒井高徳

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日本代表の注目選手には、まずFW岡崎慎司の名前を挙げたい。本田圭佑や香川真司といったスターの陰に隠れがちだが、彼が現在の日本代表において最大限の得点源であることは、国際Aマッチ85試合出場40得点という数字が物語っている。

ドイツに渡ってからは、ポストプレーの技術も格段に向上して、点を取るだけでなく、攻撃の起点になれる選手へと成長。彼の動き出しやポストプレーを活かすことができれば、日本代表はリズムを持った攻撃を仕掛けることができるだろう。

また、サイドバックの酒井高徳にも注目。長らく内田篤人や長友佑都のバックアッパーに甘んじていたが、内田篤人の負傷離脱により、今大会は右サイドバックのレギュラーとして起用されることが濃厚。初めてレギュラーとして迎える大舞台で、持ち前の攻撃力を発揮し、不動の右サイドバックの地位を確保することはできるだろうか。

決勝Tでは地元オーストラリア、韓国、イランがライバルか

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連覇を狙う日本代表のライバルになりそうなのは、オーストラリア、韓国、イランという昨年のブラジルW杯にも出場した3カ国。

自国開催の大会で悲願の初優勝を狙うオーストラリアは、日本代表と並んで優勝候補の筆頭と言える存在。かつてのキューウェルやヴィドゥカのような世界トップレベルの選手はいないものの、2013年10月から指揮を執っているポステコグルー監督は、多くの若手を抜擢するとともに、「サッカールー(オーストラリア代表の愛称)」のプレースタイルをこれまでのロングボール主体のサッカーから近代的なパスサッカーへと変換。ブラジルW杯では未勝利に終わったものの、オランダ、チリ、スペインという世界の列強相手に好試合を演じた。

チーム最大のスターはアメリカでプレーしているFWティム・ケイヒル。昨年11月の日本代表戦でのゴールも記憶に新しい35歳のベテランだが、持ち前の身体能力と決定力は未だ錆び付いていない。

新監督で挑む韓国

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そのオーストラリアと同じグループAに入った韓国は、同じくブラジルW杯未勝利に終わったが、こちらは全試合で低調なプレーに終わったに対して批判が集まり、大会後
ホン・ミョンボ前監督が辞任を表明。後任としてドイツ代表のユースカテゴリーを率いた経験のあるウリ・シュティーリケ監督を招聘した。

シュティーリケ監督就任後に戦った7試合の成績は、3勝2敗2分といまいちパっとしないが、プレミアリーグのスウォンジーで活躍するMFキ・ソンヨンやブンデスリーガのレバークーゼンに所属するFWソン・フンミンなど選手個々のタレント性は大会トップクラス。彼らの能力を活かすことができれば、自国開催だった1960年大会以来、実に55年振り3回目のアジア王者の座も見えてくるだろう。

「ペルシャのメッシ」を有するイラン

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グループCのイランは、日本も含めた上記3カ国同様、ブラジルW杯で勝ち星を挙げられなかったが、大会ファイナリストになったアルゼンチンを追い詰めるなど、プレー内容には高い評価を得られ、カルロス・ケイロス監督との契約を延長した。

このチームで注目すべきは、34歳のベテランMFのジャバド・ネクナム。2006年6年間所属したスペイン1部リーグのオサスナで公式戦174試合に出場し26得点という「隠れアジアNo.1」プレーヤーと呼ぶべき実績を誇る選手だ。今季から2部リーグに降格したオサスナに3年振りに復帰したが、シーズン前半戦だけで公式戦11試合に出場して4ゴールを記録。未だ健在であることを示している。

ルビン・カザン所属の20歳のFWサルダル・アズムンにも要注目。「ペルシャのメッシ」という異名を持つイランが生んだ天才肌のアタッカーだ。

アジアカップ公式アプリ『レジェンドスタジアム』

そんなアジアカップ観戦をさらに楽しいものしてくれるのが、AFCアジアカップ動画配信サイト&アプリ『レジェンドスタジアム』だ。

各試合の速報を行うのはもちろん、チーム・選手情報からは出場各国の紹介や選手たちの情報をしっかりと網羅。

また、試合後には動画のハイライトも配信。試合の放送スケジュールはもちろんハイライトや関連番組の放送スケジュールも備え、アラーム機能を使えば、見たい試合や番組の放送を教えてくれる。

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W杯や欧州選手権と比べると、日本代表以外には事前に得られる情報が少ないアジアカップだが、この『レジェンドスタジアム』は試合観戦の大きな助けになってくれるだろう。

アプリはお手持ちのスマートフォンの機種に合わせてAppStoreやGoogle Playからダウンロード可能。スマートフォン片手に、約1カ月のアジアカップを存分に楽しんでみてはいかがだろうか。