本田圭佑、ロシアワールドカップを語る

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本田圭佑、ロシアワールドカップを語る

スポーティ

2015年からサッカー日本代表にオフィシャルいウォッチを提供するスイスの高級腕時計ブランド「Hublot」(ウブロ)。

2018年5月15日(火)~27日(日)までの間、表参道ヒルズ1F Rスタジオにて「ウブロ ポップアップブティック 表参道」を期間限定でオープンします。さらに、5月15日(火)~21日(月)の間、表参道ヒルズ 本館 吹抜け大階段にて特別展「HUBLOT LOVES FOOTBALL Special Exhibition」を開催します。

今回はこちらの開催を記念し、サッカー日本代表の本田圭佑選手のトークイベントが行われました。

初めてワールドカップを意識したのは白黒のペレ

まず、話題にあがったのは、今回のワールドカップでレフェリーが使用する、ウブロ初のスマートウォッチについてでした。ウブロについて「格式高い」イメージを持つという本田選手。

そのウブロが今回スマートウォッチを開発したことに関して、

非常に歴史があるブランドが新しい分野に進出することは、悩んだのではないかと思います。その意味で、これはまさに「挑戦」なんじゃないかなと思います。


と自身でも重要視されている「挑戦」という言葉を使って表現しました。

今回のイベント会場では、元ブラジル代表のペレ氏や元アルゼンチン代表選手のマラドーナ選手の特大パネルも展示されています。

本田選手が、サッカーを始めたキッカケは、ペレ氏だったそうです。

物心付き始めた頃に、白黒のペレのワールドカップの映像を父親がビデオで流してくれました。子供ごころながら、ペレの動きは違うというふうに感じました。ワールドカップを目指そうと思ったのも、それがキッカケなんじゃないかなと思います。


充実した1年となったメキシコ、パチューカでのプレーについては下記のように語りました。

今までの自分は、弱点を補うということを意識して取り組んできました。でも、ミランのあとに吹っ切れて、自分の長所を見つめ直してみました。自分はやはり攻撃の選手で、ボールを前に運ぶことを意識してプレーすることができたことが結果に繋がった。そういう意味で、今年1年はそのような取り組みをして良かったなと思える1年でした。

本田圭佑選手がもっともすごいと思う選手は、立ち振る舞いが違う選手

ここで質問は一般公募されたものに移ります。「これまで対戦してきた選手で一番すごい選手は誰ですか?」という質問に対して本田選手は、アルゼンチン代表のメッシ選手を挙げました。

シュート、パス、ドリブルという技術の部分が当然フォーカスされる選手ですが、僕が彼を評価しているのは「ピッチでの振る舞い」です。自身に満ち溢れていて、何度ボールを奪われても再びトライをしていくじゃないですか。クリスティアーノ・ロナウドや僕が一緒にプレーしたカカやフェルナンド・トーレスもそうなんですが、一流の選手はミスしたあとの振る舞いが違います。メッシのプレーからは、その点がヒシヒシと感じます。

「本田選手が今欲しい時間はなんですか?」という質問に対しては、自身の組織論にまで話が及びました。

みなさんも会社などで働いていて感じると思いますが、組織の決まりごとは効率が悪いと思っています。僕自身、今までルールに従ってきたけど、もっとうまくやれば時間を有効に使えたんじゃないかと思っています。
この考えはサッカーだけやっていたら生まれてこなかったと思います。色々経験する中で生まれてきた考えです。
今は時間の使い方については日々反省して、まだまだだなって思います。

出る以上は、確率が1%でも優勝を目指すのは当然

「ワールドカップで日本は何位になりますか?」という質問に対しては、ワールドカップへの意気込みを語ってくれました。

普通に考えたら予選敗退という確率が高い。でもそれをOKということはできないじゃないですか。僕は、出る以上は優勝を目指している。その確率は1%以下かもしれないけど、可能性があるわけだから、それをメンバーが信じて準備することが、重要だと思います。

そこから話は本田選手の日本人論に。

日本では、海外の成功者は認められるけど、日本人には嫉妬する。これって、日本人は海外のことを美化しすぎだからだと思っています。試合前に相手の名前を見て気持ちで負けるのは、日本人のメンタルじゃないかなと。
僕自身もそうだったから、それが課題だと思って取り組んできた。
相手も人間だから嫌なところは必ずあるわけだから、嫌なことをついていけば勝てる可能性はある。
可能性を信じて、余計なことを考えないようにするのが大事だと思う。


最後の質問は、「何の制約もないのであればどこの国でプレーしたいですか?」というもの。日本でのプレーはしないと断言しながらも、以下のように本田選手らしい言葉で締めくくりました。

ワールドカップが終わった後は白紙というつもりで、去年パチューカと1年契約を結びました。それは今も変わらないので、ワールドカップが終わるまでは意思決定はしないです。
ただ、どういう決断をするにせよ、皆さんが「本田らしいな」と思える選択をしたいと思います