これは意外!? 有名人のプレミアリーグ贔屓チーム&エピソード集
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ウサイン・ボルトはモウリーニョ監督に入団を直訴する!?
俳優、ミュージシャン、アスリート、政治家、王室…。現地の著名人は、どのクラブを応援しているのでしょうか。イギリス人以外で有名なのは、なぜかウェストハムファンといわれているバラク・オバマ大統領、リヴァプールファンとして知られるブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、毎年のようにマンチェスター・ユナイテッドに入団したいと語っているウサイン・ボルトです。昨秋には
「僕がトライアルを受けたら、マンチェスター・ユナイテッドは『5年契約を用意しました。あなたは30歳ですが、5年です。よろしくお願いします!』というだろうね」
と盛り上がっていた世界最速の男は、今年に入るとトーンダウン。
「ファン・ハール監督を見てくれよ。僕は彼に指導されたくない。新しい監督が来るまで待つよ」
と語っており、モウリーニョ監督の就任が決まったことで、新シーズンもクラブの一員になりたいといい出しそうです。
昨年、イギリス紙「デイリー・メール」が、各界著名人のプレミアリーグのお気に入りクラブと、「激愛度」を掲載しました。こういう話になれば、まず名前を出さなければならないのは、マンチェスター・シティの熱狂的サポーターとして知られるノエル&リアムのギャラガー兄弟。仲の悪さと口の悪さで一躍有名になった元オアシスの2人は、ことサッカーとなると愛するクラブへの思いは一緒のようです。
コンパニーとノエル・ギャラガー
グアルディオラ監督就任のニュースを聞いたリアムは、ビートルズの名曲「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」からもじって「Sgt pep(ペップ・グアルディオラ軍曹)」と歓迎。2011-12シーズンの最終戦、追加タイムに2ゴールを挙げてQPRを逆転するという劇的な幕切れでマン・シティが44年ぶりのリーグ制覇を決めた際のリアムは、「四文字ワードを叫びまくり」「脳みそがぶっ飛んだ」とその瞬間の歓喜を振り返っており、翌日のツイッターでは「ファーギー(マンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督)はクビだ! LG」とライバルを挑発しています。
「カガワってヤツがシティ戦でゴールを決めたら、俺がぶっとばしてやる(リアム・ギャラガー)」…危ないところでした
ノエルも負けておらず、「イングランドで最も偉大なクラブ」「物心ついた頃からシティだ。一度ファンになってしまえばそれまでだ」と自らの中毒ぶりを隠さず、
「シティがオイルマネーだって?マンUの奴らがガソリンを入れるたんびに、シティに金が入るんだろう?××××じゃないか!」
と過激な発言は止まりません。
彼らと同じぐらい熱いサポーターはなかなか見当たりませんが、オリンピックと2回の世界陸上で5000mと10000mを制覇し、史上初の「トリプルダブル」を達成したモハメド・ファラーはいい線いっているのではないでしょうか。アーセナルサポーターとして知られるアスリートは、スパイクにはもちろんガナーズのエンブレム。4人めの子どものミドルネームを「アーセナル」にしようとして、タニア夫人に叱られたことをメディアにこぼすほどのグーナー(熱狂的アーセナルファン)です。
8歳の頃、ロンドンに移住したモウ・ファラーは、ツイッターで「ルーニーをアーセナルに来ないかと誘ってる」とコメント
アーセナル、アストン・ヴィラ…お好みがまちまちの英国王室
このほか、アーセナルファンを公言している著名人といえば、映画「トワイライト」シリーズのエドワード・カレン役がブレイクしたロバート・パティンソン、「シャーロック」「スター・トレック イントゥ・ダークネス」で名を馳せたベネディクト・カンバーバッチがいます。
元セックス・ピストルズでパンクのカリスマといわれるジョン・ライドンはシーズンチケットホルダーで、自伝出版パーティに顔を出した際には、
「こんなくだらないところに来るヒマがあったら、アーセナルの試合を観たかった」
とジョークを飛ばしています。
なかでも最も有名なグーナーの英国人は、エリザベス女王なのはいうまでもありません。ちなみに、ウイリアム王子はキャメロン首相と同じアストン・ヴィラファン。ウェールズ公チャールズは、バーンリーがお好きだそうです。優勝を逃したクラブ、ぶっちぎりの最下位で降格したクラブ、チャンピオンシップで優勝して新シーズンのプレミアリーグ復帰が決まったクラブと、昨季は王室にとって悲喜こもごもだったようです。
クラブにストライカーを入れるためにツアーを開催した熱狂的ミュージシャンとは?
リヴァプールサポーターでは、「セックス・アンド・ザ・シティ」の女優キム・キャトラル、「シンドラーのリスト」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたリーアム・ニーソン。
リヴァプール出身といえばザ・ビートルズですが、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターがリヴァプールファンで、ポール・マッカートニーだけがエヴァートンサポーターです。世界のミュージックシーンを変えた4人が晩年に対立したといわれているのは、音楽の方向性の違いだったのか、あるいはサッカーが理由だったのか…?彼らが解散後にリリースした、いわゆる「赤版」と「青版」は、地元のクラブをリスペクトして作られたとも伝えられたそうです。
リフティングを披露するリンゴ・スター
「NME Awards 2006 功労賞」を受賞した際に、
「マンチェスター・ユナイテッドがリーグ3連覇を達成したときの優勝メンバーからしか賞を受け取らない」
といい放ったのはストーン・ローゼスのイアン・ブラウン。奇跡的な優勝を遂げたレスターのパレードで、サプライズライブを敢行したのはカザビアン。
2013年、スウォンジーがクラブ創立100周年にキャピタルワンカップで優勝したとき、
「スウォンジーが優勝したのよ!知らないの?ウェンブリーで試合をしたのは何年ぶり? こんなこと、しばらくなかったはずよ」
とはしゃいだのは女優のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
セレブのみなさんも、サッカーとなるとテンションが上がり切ってしまうようで、エピソードを紹介するとキリがありません。いちばん狂信的なファンをひとり挙げろといわれれば、この方でしょう。
6歳からのワトフォードファンで、クラブを好き過ぎて買ってしまったエルトン・ジョン。2008年まで30年以上に渡ってクラブの経営に関与してきた終身名誉会長には、あまりにも器が大きすぎる伝説が残っています。「ストライカーを買うためにツアーを開催」「本拠地ヴィカレージ・ロードの新スタンドがサー・エルトン・ジョン・スタンドと命名された」…恐れ入りました!
エルトン・ジョンがワトフォードのオーナーとなったのは1976年、まだ29歳の頃