2026年NFLプレーオフがいよいよ開幕。第60回スーパーボウルに進出するのは?
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2026年NFLプレーオフがいよいよ開幕。第60回スーパーボウルに進出するのは?
第60回目のNFLスーパーボウル(LX)が2026年2月8日(日本時間9日)にカリフォルニア州サンタクララで開催されます。それに先立ち、スーパーボウル進出チームを決めるプレーオフが1月10日(同11日)に幕を開けます。AFC、NFC各カンファレンスから7チームずつ、合わせて14チームによる一発勝負の勝ち抜きトーナメントです。
ラウンド・日程は以下の通り。ここから以降はすべて日本時間で表示します。
- ワイルドカード・ラウンド(1回戦):1月11,12,13日
- ディビジョナル・ラウンド(準々決勝):1月18,19日
- カンファレンス・チャンピオンシップ(準決勝):1月26日
- スーパーボウル(決勝戦):2月9日
TOP画像:”NFL Playoff Wildcard Game – LA Rams vs Minnesota Vikings – 01-13-2025 – MNF (54266710740)” by James Larrison from Scottsdale, AZ, USA is licensed under CC BY 2.0.
2026年NFLプレーオフ・トーナメント組み合わせ及びシード順
プレーオフの仕組みを簡単に説明しますと、まず地区優勝の4チームが勝率の順でシード順1~4位、そしてワイルドカード枠3チームが同じく勝率の順でシード順5~7位になります。
シード順1位はワイルドカード・ラウンドが不戦勝になります。残りはシード順2位対7位、3位対6位、そして4位対5位の組み合わせです。

AFC
1)デンバー・ブロンコス(西地区1位、14勝3敗)
2)ニューイングランド・ペイトリオッツ(東地区1位、14勝3敗)
3)ジャクソンビル・ジャガーズ(南地区1位、13勝4敗)
4)ピッツバーグ・スティーラーズ(北地区1位、10勝7敗)
5)ヒューストン・テキサンズ(南地区2位、12勝5敗)
6)バッファロー・ビルズ(東地区2位、12勝5敗)
7)ロサンゼルス・チャージャーズ(西地区2位、11勝6敗)
NFC
1)シアトル・シーホークス(西地区1位、14勝3敗)
2)シカゴ・ベアーズ(北地区1位、11勝6敗)
3)フィラデルフィア・イーグルス(東地区1位、11勝6敗)
4)カロライナ・パンサーズ(南地区1位8勝9敗)
5)ロサンゼルス・ラムズ(西地区2位、12勝5敗)
6)サンフランシスコ・49ers(西地区3位、12勝5敗)
7)グリーンベイ・パッカーズ(北地区2位、11勝6敗)
今年はと言うべきか、今年もと言うべきか、プレーオフのシード順争いは最後の最後までもつれました。レギュラーシーズンは全部で18週。各チーム1週だけの休みを挟み、シーズンで17試合を戦います。第17週目が終わった時点で、NFC、AFCそれぞれのカンファレンス優勝、つまりシード順1位が決まっていませんでした。そして8つの地区のうち、4つの地区優勝チームも決まっていませんでした。すべてが最終週の第18週目に持ち込まれたのです。その最終結果が上の通りです。
2025年レギュラーシーズンの歴史的出来事
もっとも、2025年のNFLは最大のサプライズがレギュラーシーズン終了を待たずして起きていたかもしれません。プレーオフのシード順争いは熾烈を極めましたが、そこに絡むことなく戦線離脱したチームにも全米の注目を集めたドラマがあったのです。
カンザスシティ・チーフス王朝の終焉か
第15週目、チーフスがAFC西地区のライバルであるチャージャーズに13-16のスコアで敗れ、その時点でプレーオフ進出の可能性が早くも消滅しました。その試合の直後に、QBのパトリック・マホームズが古傷である膝に手術を受けたこと、そしてシーズン残りの全試合を欠場することが発表されました。
“Patrick Mahomes (51608431671)” by All-Pro Reels is licensed under CC BY-SA 2.0.
チーフスは昨シーズンまで10年連続で同地区優勝を果たしていました。それだけではありません。2020年代に入ってからの6シーズンでチーフスがスーパーボウルに進出できなかったのは2022年の1回だけ。残り5回のスーパーボウルで3回の優勝に輝いています。
2000~2010年代はトム・ブレイディ率いるペイトリオッツがスーパーボウル優勝6回の偉業を成し遂げ、Dynasty(王朝)とも称されました。2020年代前半は疑う余地もなくチーフス王朝とマホームズの時代でした。
マホームズはアメフト選手の枠を越え、たとえば1990年代前半のNBAシカゴ・ブルズを率いたマイケル・ジョーダン、そして1990年代後半のMLBニューヨーク・ヤンキースを率いたデレック・ジーターのような歴史的存在になるかと思われていました。
私たちは伝説の終焉を見届けたのかもしれません。あるいは来年にチーフスとマホームズの劇的な復活があるのかもしれません。いずれにしても、すべては2026年プレーオフの後の話になります。
映画のシナリオか現実か。5年前に引退した名QBフィリップ・リバースが突然の復帰
フィリップ・リバースは2004年からの15年間をチャージャーズ(サンディエゴ、ロサンゼルス)一筋でプレイしたQBでした。2020年の1シーズンだけインディアナポリス・コルツに在籍した後に引退しました。来年のNFL殿堂入り最終候補にも選ばれていた「往年の」名選手です。
しかし、QB2人が相次いで故障離脱したコルツが12月10日にリバースを練習生としてチームへ招集。その3日後にはシーホークス戦で先発QBに起用し、リバースは5年振りのNFL出場をはたしたのです。
その時点でコルツはまだプレーオフ進出の可能性を残していました。リバースはけっして話題作りのために召集されたわけではありません。そして、現役復帰したリバースは引退後5年という殿堂入りの資格をいったん失いました。
“Phillip Rivers” by elfidomx is licensed under CC BY 2.0.
リバースは引退後に高校アメフトチームのコーチとなり、その間ボールは投げていたよってことです。むろん実戦からは5年間も遠ざかっていました。
想像してください。昨年MLBの殿堂入りを直前に控えていたイチローさんがシーズン終了間際になって5年振りにシアトル・マリナーズに復帰するようなものです。イチローさんもよく高校野球の指導をやっているってニュースになりますよね。
残念ながら、リバースが復帰してからのコルツは3連敗を喫し、最終週を前にプレーオフ戦線からの敗退が決まりました。リバースは3試合で4個のタッチダウンを含む544ヤードのパスを成功させ、その実力はまだNFLレベルであることを証明しました。
44歳のリバースは10人の子どもを持ち、すでに孫もいるそうです。今シーズン終了後は再度引退し、高校チームの指導者に戻ることを明言しています。
「最後の3試合は思いもかけなかった人生のボーナスだった。このような機会を与えてくれたチームには感謝の気持ちしかない」と述べたリバース。最後の試合前、フィールドに整列した教え子の高校生選手たちとハイタッチをする姿が印象的でした。
本命不在のプレーオフを制するのは?
プレーオフの話題に戻りましょう。今年の特徴は出場を決めたチームのシード順がシーズン前の予想とは大きく異なることです。
まず、レギュラーシーズン開始前にNFL公式ウェブサイトが発表したパワーランキングでトップ5に入っていたボルティモア・レイブンズ(2位)、チーフス(4位)、デトロイト・ライオンズ(5位)といった強豪3チームがプレーオフを逃しました。
逆にシーズン開幕前のランキングがB評価(32チーム中16位以下)だったパンサーズ(29位)、ジャガーズ(23位)、ペイトリオッツ(22位)、シーホークス(19位)、ベアーズ(18位)、スティーラーズ(16位)といったチームが軒並みプレーオフに進出してきました。
専門家の戦力予想というものがどれほどあてにならないかを示しているようでもありますが、なにより今年のNFLプレーオフは本命チームが不在の大混戦なのでしょう。
シード順が高いチームには本拠地開催のアドバンテージがあります。歴史的に見ると、シード順1位のチームがスーパーボウルを制する確率は50%以上、ワイルドカード進出のそれは10%程度だそうです。しかしながら、勢力が均衡して、実力伯仲のチームがひしめくトーナメントでは何が起きるかはまったく予想がつきません。
あくまでご参考までにとお断りしておきますが、スポーツベッティング大手FANDUELによりますと、1番人気は・シーホークス(+420)、最下位はパンサーズ(+22500)なのだそうです(1月5日時点)。
試合日程と視聴方法はNFL公式サイト日本語版(https://nfljapan.com/)で確認できます。
バナー写真:”the one texan’s touchdown” by eschipul is licensed under CC BY-SA 2.0.

