常に楽しく。ボートレーサー永井彪也選手インタビュー
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2021年から放送中のボートレースのCMモデルにもなった人気イケメンレーサー・永井彪也選手。
15歳でボートレーサーを志し、5回受験の末、ラストチャンスの5回目の受験で養成所の入所試験に合格しました。訓練期間中はデビュー後を想定して勝率の低い6コースからの攻めを繰り返し操縦センスが磨き上げられました。
2011年、18歳でデビューして、養成所時代から磨き上げた旋回力と冷静な判断力で頭角を表します。G1レースでは、2019年の若手ナンバーワンを決める大会PG1第8回ヤングダービーで、昨年11月に京極賞で二度目の優勝を飾りました。今後の活躍に注目が集まっています。
大注目の永井彪也選手。昨年秋にデビュー10周年を迎えたいま、ボートレーサーを志したきっかけから、今後の展望を聞きました。
>>強いだけでなく愛される選手に。大山千広選手インタビュー
従兄弟(後藤翔之選手)のデビュー戦を観戦して将来を決めた
ーーボートレーサーを志したのは中学二年生の頃と聞きました。お母様を支えたいという想いもあったそうですが、どういうきっかけで目指したのでしょうか。
従兄弟(後藤翔之選手)のデビュー戦を観に行って、それからレースを見に行くようになってすぐ自分もボートレーサーになりたいと思い始めました。それで養成所に入るための受験資格を調べたところ、身長体重などぴったり当てはまったので、平均収入やバランスを見て「これはやりたい」と思いました。家族からも後押しをもらいました。
ーー最初にご家族にボートレーサーを目指したいと伝えた時はどのような反応でしたか?
誰もびっくりはしていなかったですね。従兄弟がボートレーサーということもあり、割と身近な職業だったんだと思います。
ーー選手になってからの活躍を見て、ご家族はどう受け止めてくれていますか?
レースが始まると外部と連絡が取ることができなくなるので、レース前に「無事故で。事故しないで怪我せずに帰ってきて。いってらっしゃい」という連絡はいつもくれます。その気持ちを胸にレースに挑んでいます。
常に楽しく、レースに挑む
ーー初めてボートの速度を体感した時の感覚を覚えていますか?
覚えています。スピードに対する恐怖心はなかったです。接触や転覆などの事故への身の危険は感じました。
最初はペアボートという2人乗りのボートで、ボートレーサーが操縦する後ろに乗ったのですが、「え、これ運転するの?」って思いました。その後、実際に養成所に入って操縦して、全然扱い方が最初はわからなかったんですが、慣れれば「こんな感じか」という感じです。僕は車を運転するよりボートを運転する方が早かったので戸惑いはなかったです。
ーー元々サッカーをしていたと聞きましたが、サッカーで培ったものが活きていると感じる瞬間はありますか?
チーム競技と個人競技で異なる点はあるのですが、結局は自分でやらないといけないところは同じです。サッカーをやっていて周りを見てプレーするタイプだったので、ボートレースでも常に視野が広く周りを見るという点においては活きていると感じます。
ーー精神力は、昔から強い方だったのでしょうか。
昔は人見知りの控えめなタイプでした。でも緊張は元からしないタイプだったと思います。選手になってから、レースはもちろん、トークショーをさせていただく機会や取材をしてもらう機会などがあり、場数を踏んでの慣れもあるとは思います。
ーー勝負の世界に身を置いて、プレッシャーやストレスも強く受ける環境ではあると思うのですが、普段から精神面を保つために意識していることはありますか?
…特にないです(笑)。携帯が使えないとかお酒が飲めないとか普通の人と違った負担はあると思うのですが、その分いいこともあったりするので、選手になったときから、その負担についてはすんなり受け入れられました。周りの人が考える負荷が、自分にとっては負荷になっていないです。ストレスも少ないと思います。常に楽しく生きているだけです。
ーーオフの癒しを教えてください。
美容、身体づくり、お風呂に入るなどの、お手入れをする時間がリラックスできます。サウナ入ったり、マッサージに行ったりするのも好きですね。
ーーコロナ禍で観客の声援がない試合やファンとの交流の機会も減ったと思います。一方でSNS等での発信も積極的にされていますが、ファンとの距離はどう感じられますか?またモチベーションへの影響はありましたか?
個人的にはコロナ禍前のように直接交流できる機会があったほうが嬉しいですね。会場でもお客さんがたくさん入っているほうがレースを魅了したいという気持ちになります。それでも、この状況になってもファンレターやSNSのコメントなどで応援を続けてくれることは嬉しいです。
デビューから10年、これからの目標は
ーーデビュー戦から10周年、当時描いていた自身の姿に近づいていますか?
デビューして10年ですが、当時は長い目標を考えられなかったので1年後、3年後くらいの目標を立ててきました。少しずつそういった目標はクリアしてきているのですが、長い目標でいえばもう少し結果を残せていても良かったなと思います。でも、それがあっての今なので気にせずやってます。
ーー今後の目標を来シーズンという近いところと、先10年を見据えて、教えてください。
来年の目標はグランプリに出場していい経験をすること。長い目標としては、会場を埋め尽くすお客さんを全員自分に向かせるくらいのレーサーになって、グランプリを獲るのが夢です。そうなったら最高の景色でしょうね。それを意識しながら日々一走一走レースを集中してがんばります。
ーー最後に、ボートレースを観戦したことがない読者へメッセージをお願いします
ボートレースって聞いただけだとどんな競技なのかわからないと思うんです。ボートレースは一人で観戦してもおもしろいですが、まずは家族や友人など周りの方に「ボートレースって行ったことある?」って聞いてみて、「賭け事」として捉えないで「スポーツ観戦」をしにいく気持ちで見に来てもらえたらすごく楽しめると思います。会場では美味しいご飯もあるんですよ。ぜひ一度観に来てください!
INFORMATION
直近の出走予定
■G1 読売新聞社杯 全日本王座決定戦 開設69周年記念
2022年1月21日~1月26日@芦屋
特設サイト:https://www.br-special.jp/202201GI21/