ウエスタン・リーグ開幕情報

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ウエスタン・リーグ開幕情報

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3月15日に一軍公式戦より一足く、ファーム公式戦が開幕しました。選手も間近で見られるとあって、球場には多くのファンの姿が見られます。開幕したばかりのウエスタン・リーグの情報を紹介します。

注目のルーキー選手


鳴尾浜球場の長蛇の列

今年の最も注目されている新人選手といえば、中日ドラゴンズの根尾昂選手ではないでしょうか。一目見ようという大勢のファンも球場に詰めかけています。3月9日に鳴尾浜球場で行われた教育リーグの阪神‐中日戦では、天候に恵まれた週末とあって、たくさんのファンが集まり、試合開始の2時間前には満員で入場が規制されました。

入場が制限されていても、球場前には、長蛇の列ができました。3月17日、ナゴヤ球場での中日ドラゴンズ‐オリックスバファローズ戦は、試合前小雨がぱらつくなど試合開催が危ぶまれる天候でしたが、熱心なファンによる長い列ができ、開門時間が通常より20分早まりました。根尾選手のグッズを持つファンも見られました。


根尾昂選手

そんな根尾選手は、1番ショートで起用されています。17日のオリックス戦で最終打席にてようやくライト前へヒットを放ち、現在(3月21日)は2安打のみです(打率は.091)。守備では無難に打球をこなし、技術の高さを感じることができますが、まだ打撃面でのコツが掴めていないようです。

しかし、最も打順が回りやすい1番で起用されていますので、ファームで場数を踏ませて育てていこうという方針なのでしょう。しばらくはファームでの出場となりそうです。

また、注目したい高卒ルーキーには、広島東洋カープの小園海斗選手がいます。現在は一軍に帯同しています。ファームでフル出場するのも一つの方法ですが、一軍で少しでも経験を積ませるのも一つの方法です。どちらがいいかは一概にはいえませんが、今後、どのように育っていくのか注目したいところです。

好調な野手たち


滝野要選手

公式戦はまだ開幕したばかりですが、好調な野手には、今季2年目の山足達也選手(オリックスバファローズ)がいます。現在、3番セカンドでスタメン出場し、18打数で8安打を放っています。まだ本塁打こそ出ていないものの長打も3本記録しています。今季、どれだけ出場し成績を残せるかが一軍昇格の条件になってきそうです。

また、中日ドラゴンズのルーキー滝野要選手も9番センターでスタメン出場しています。まだ4安打、打率.222(3月21日現在)。滝野選手は元来アベレージも期待できる選手ですので、実戦経験を通じて結果を出せば、一軍昇格も見えてくる選手です。

今年7年目ですが、昨シーズン途中に広島東洋カープからトレードで福岡ソフトバンクホークスに移籍した美間優槻選手も開幕早々16打数6安打(3月21日現在)で4割近いアベレージでアピールします。4番で出場しサードやファーストの守備をこなします。今年こそ一軍へ上がり定着していきたいところでです。

広島東洋カープの今年2年目となる中村奨成捕手は現在、故障のため試合には出場できていません。期待されているだけに早い回復を待ちたいところです。

伸びしろのある投手


アドゥワ誠投手

いいピッチングをしている投手には、広島東洋カープのアドゥワ誠投手がいます。松山聖稜高からドラフト5位で入団し3年目になります。3月16日の福岡ソフトバンクホークス戦で先発し、7イニングを被安打4、89球、1失点で今季初勝利を上げました。1失点は、長谷川勇也選手のソロホームランのみでした。今後の実力次第では一軍から声がかかるかもしれません。

広島東洋カープは二軍でも若い選手が育ってきており、育成という目的は充分果たせているように思えます、今シーズンも一軍が快進撃していく上で若い選手が昇格できるのを常に待っている状態です。

ウエスタン・リーグ観戦ガイド

・タマスタ筑後(福岡ソフトバンクホークス)

https://www.softbankhawks.co.jp/farm/index.html

JR九州新幹線、もしくは鹿児島本線の筑後船小屋駅下車すぐ、福岡市内からのアクセスも良好です。福岡ソフトバンクホークスの屋内練習場やサブ球場もあります。スタンドのキャパは広く、またゆっくりと座って観戦することができます。席種は自由席のほか指定席やフィールドシート、グループシートなど複数の座席が用意されていて、目的に応じて利用可能です。また、ファームでは珍しい年間シートもあります。前売り券も発売されています。

夏季には試合はナイターで開催されますが、今月は一軍オープン戦も開催されました。最寄りの筑後船小屋駅付近にはコンビニエンスストアなど飲食物を調達できるところはありませんが、球場内に売店もあるため、安心です。

・由宇球場(広島東洋カープ)

山口県岩国市由宇町にあるカープ二軍専用球場。秘境にある球場といっても過言ではありません。訪れるファンの半数以上は自家用車ですが、公共交通機関で訪れるとなると、最寄りのJR山陽本線由宇駅前から防長交通の路線バス笠塚カープ練習場前駅の終点まで約25分、利用が便利です(帰路は由宇駅方面のバスあり)。

運賃は、片道450円。尚、バスの本数は少ないため、事前に時刻を確認しておく必要があります。万が一バスを逃しても大丈夫、由宇駅前にはタクシーが常駐しているため、球場への往路復路とも利用することが可能です。

球場内スタンドは、全席芝生席となっています。シート又は携行用の椅子があれば便利です。由宇駅近くにコンビニエンスストアもありますが、球場内にも飲食物の他、グッズ販売の販売もあります。

ウエスタン・リーグの魅力は、選手との距離が近いところです。ファンサービスの一環でサインや記念撮影に応じてもらえることもあります。若手選手は、一軍の選手に比べたら知名度は低いかもしれませんが、上へ必死に這い上がっていこうとする姿を間近で見られるのが一番の醍醐味なのかもしれません。

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