FIFA女子ワールドカップ カナダ2015 FIFA女子ワールドカップ カナダ2015展望! (後編)日本のライバルチームとは?

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2011年ドイツ大会に続き、連覇を狙うなでしこジャパンは、グループリーグ3試合、決勝トーナメントは最大4試合を戦う。前回コラムでなでしこジャパンに焦点を充てて大会を展望したのに続き、今回はグループCの対戦国と、優勝候補のFIFAランクトップ3を解剖する。

3.グループC対戦国の戦力は?

スイス
ドイツ流サッカーで意外と強敵?

スピード4 高さ4 技術3 スタミナ3 組織力3
日本対スイス
W杯初出場だが油断ならない相手。代表メンバーの約半数がドイツのクラブに所属し、監督もドイツのクラブで欧州を制した経験のあるマルティナ・フォステクレンブルクが務めている。
戦い方の特徴は、中盤での強いプレスにある。なでしこジャパンは立ち上がり、ボランチがなかなか前を向かせてもらえない状況から、DFとGKを使ってマイボールを丁寧につなぐことが求められる。なでしこジャパンはスイスに勝てば早々とグループ1位通過の見通しが立つ一方、この試合を落としたら1位通過は絶望的で、決勝トーナメントも厳しい山に回ってしまう。

注目選手
MF ララ・ディッケンマン
15歳まで男子クラブに所属。代表入りは17歳。スピードを活かして代表通算98試合40得点。所属するリヨン(フランス)では数々のタイトルを獲得している。
ララ

カメルーン
W杯初勝利が目標

スピード3 高さ2 技術2 スタミナ2 組織力2
日本対カメルーン
アフリカ最終予選の準決勝でコートジボワールを延長の末2−1で破り、W杯初出場を決めた。今大会では、ロンドン五輪で成し得なかった「世界大会での1勝」を目指す。
最終予選5試合中3試合で失点したカメルーンの守備陣は、走りながらのボール処理が弱点。したがってなでしこジャパンは、前線のスペースを素早く攻めたい。もしパスに追いつけなくても、相手のトラップミス、クリアミスを念頭に置いて、ボールを追い続けることが肝心だ。

注目選手
FW ガエル・エンガナモイ
アフリカ最終予選3得点はチーム最多。所属するセルビアリーグでは約50mの超ロングシュートを叩き込んだこともあるパワーの持ち主。
ガエル

エクアドル
平均年齢23.5歳のヤング軍団

スピード3 高さ3 技術2 スタミナ3 組織力2
日本対エクアドル
W杯出場を賭けたトリニダード・トバゴとの運命の一戦、終了間際にFWキンテロスのゴールで1−0と勝利。あきらめない心で、ワールドカップ初出場をつかみとった。代表選手の平均年齢は23.5歳、ヴァネッサ・アラウス監督は26歳という若さが武器の好チームだ。
しかし、GKとDFの連携はやや未熟。なでしこジャパンが得点を奪うことは難しくない。早めに先制しておけば、残り時間は意表をつくミドルシュートにだけ気をつければよい。

注目選手
FW モニカ・キンテロス
母とともにプレーしていた13歳の時、代表に大抜擢。昨年は職場の理解を得て南米予選参加を果たし、プレーオフで決勝ゴール。
モニカ

4.優勝を争うなでしこのライバルは?

ドイツ
充実の戦力。優勝候補筆頭

スピード5 高さ5 技術4 スタミナ5 組織力4

前回大会でなでしこジャパンに夢を砕かれたドイツだが、2013年の女子EUROで優勝し、欧州6連覇を遂げた。今大会に選ばれたメンバーの平均身長は172cm。160cm台前半の選手は1人しかおらず、高さは圧倒的だ。
また平均年齢は25.0歳で、代表通算100試合以上を経験している選手が5人、23歳以下の選手が11人と、将来を見据えても非常にバランスがよい。今大会からドイツの新たな連覇の道が始まるかもしれない。
4年前は攻守とも力任せに戦う姿が見受けられたドイツだが、組織化されたサッカーにうまく転向した印象。特にペナルティエリア付近でのショートパスや3人目の動きには、かなりの警戒が必要になる。

注目選手
MF セリア・シャジッチ
身体能力に優れ、動作もしなやかで力強い。チャンピオンズリーグ決勝で豪快なヘッドを決め、フランクフルトを優勝に導いた。
セリア

アメリカ
フィットネスに優れるも、やや一本調子

スピード5 高さ5 技術4 スタミナ3 組織力3

五輪3連覇中だが、W杯は自国開催の1999年以来、優勝から遠ざかっている。
国内報道で「暗黒期」とまで酷評された2014年、セルマーニ監督が解任されると、立て直しは女性指揮官のエリス監督に託された。ところが北中米カリブ予選では、格下のトリニダード・トバゴに1−0で辛勝するなど、チーム強化はもどかしい。体格とフィットネスは間違いなく世界トップレベルだが、他の強豪国と比べて組織的なサッカーの導入が遅れている印象は拭えない。
アメリカの戦術は一本調子なので、なでしこジャパンは「攻めても攻めても点が取れない」という状況にアメリカを追い込み、勝機を見いだしたい。

注目選手
FW シドニー・ルルー
父はMLB元投手のレイ・チャドウィック、母はソフトボール元カナダ代表三塁手。2008年のU-20女子W杯得点王&MVP。ロンドン五輪1得点。
シドニー

フランス
攻撃はエレガント。課題はスタミナ。

スピード5 高さ4 技術5 スタミナ2 組織力5

素早くて、正確で、コンビネーションも冴える。4年前のドイツ大会とロンドン五輪でフランスが見せたのは、未来の女子サッカーの姿だった。今大会はそれらの武器をさらに磨いて、初優勝を現実的に視野に捉えている。
14年〜15年5月上旬までに行われた国際試合の成績は、17勝3分け2敗と圧倒的で、ドイツやアメリカ、ブラジルからも勝ち星を挙げた。
フランスに不安があるとすれば、大会1か月を通したコンディショニングだろう。したがって決勝トーナメントでぶつかるフランスには、「焦らずじっくり」が必勝法だ。蓄積された疲労によって出足が鈍っているフランスに対し、細かい動きで相手をかわして確実にボールをつないでいきたい。

注目選手
MF カミーユ・アビリ
前を向く強さがあり、自分でボールを運ぶことのできるパワフルなボランチ。彼女が攻め上がった時はフランスの得点チャンス。
カミーユ

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