独立リーグ総括編 2024
WATCH独立リーグ総括編 2024
各地で熱戦が繰り広げられた独立リーグのシーズンが終了しました。今回は各リーグを振り返ります。
四国アイランドリーグplus
前期に続いて後期も徳島インディゴソックスが2位の愛媛マンダリンパイレーツに8.5ゲーム差をつけて優勝しました。3位には高知ファイティングドックス、4位に香川オリーブガイナーズという順位になっています。
同リーグのトリドール杯チャンピオンシップでは徳島インディゴソックスと愛媛マンダリンパイレーツが対戦し、愛媛マンダリンパイレーツが2勝0敗で総合優勝を果たしました。徳島インディゴソックスは圧倒的な強さで前後期を制しましたが、短期決戦ではチームの勢いもあって愛媛マンダリンパイレーツがリーグの頂点に立っています。
また、6、9月の月間MVPには漆原幻汰選手(愛媛マンダリンパイレーツ)、投手部門の新人賞では中込陽翔投手(徳島インディゴソックス)、野手部門では上野雄大選手(愛媛マンダリンパイレーツ)がそれぞれ受賞しています。
>>8-9月度 読売新聞月間MVP受賞選手の発表
>>8-9月度 TORIDOLL月間新人賞 投手部門および野手部門 受賞選手の発表
他には防御率とセーブのトップには川口冬弥投手(徳島インディゴソックス)、奪三振数王には加藤翔汰投手(高知ファイティングドックス)、首位打者には浅井玲於選手(愛媛マンダリンパイレーツ)、盗塁王には古賀颯翔選手(高知ファイティングドックス)、本塁打王には寺岡丈翔選手(徳島インディゴソックス)と浅井選手がそれぞれ個人タイトルも手にしています。
愛媛マンダリンパイレーツは日本独立リーググランドチャンピオンシップに出場し、初戦で日本海リーグの石川ミリオンスターズに勝利するも、準決勝でルートインBCリーグの信濃グランセローズに敗れています。
ヤマエグループ九州アジアリーグ
今季は北九州下関フェニックスが初優勝を果たしました。そして大分B-リングスが2位と健闘し3位に火の国サラマンダーズ、4位に宮崎サンシャインズという順位になっています。宮崎サンシャインズはわずか10勝と勝ちに恵まれていません。また、外国人主体のチーム、佐賀インドメシアドリームズも試合を行っています。佐賀インドメシアドリームズはインドネシア人の他にスリランカ人、フィリピン人、シンガポール人、日本人の選手が在籍しています。なお、佐賀インドメシアドリームズはまだ準加盟であるため、順位や個人成績には反映されていません。
今季、投手部門では松江優作投手(火の国サラマンダーズ)が防御率と奪三振王でタイトルを獲得しています。猿渡大輝投手(大分B-リングス)が松江投手に迫る成績を残しています。両投手ともリーグを代表する投手です。
打撃部門では中田航大選手(北九州下関フェニックス)が4割3分6厘という高打率で首位打者に、イスラエル・モタ選手(火の国サラマンダーズ)が26本で本塁打王に、平間隼人選手(北九州下関フェニックス)と中田航大選手が盗塁王のタイトルを獲得しています。
北九州下関フェニックスは日本独立リーググランドチャンピオンシップに出場しましたが、ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスにタイブレイクの末に惜しくも敗れています。
日本海リーグ
>>日本海リーグ
今季は富山GRNサンダーバーズの追撃も及ばず石川ミリオンスターズが21勝17敗2分けで優勝しています。
また、今季は香水晴貴投手(石川ミリオンスターズ)が防御率、勝利数、奪三振数の3部門でタイトルを獲得し、シーズンMVPにも選ばれました。香水投手はリーグを代表する投手の一人といっていい存在です。今後の活躍も期待できそうです。
対して打撃部門では、三好辰弥選手(富山GRNサンダーバーズ)が首位打者、安打数、打点数、本塁打数の4部門でタイトル獲得しています。なお、本塁打は石川ミリオンスターズの上田大誠選手と並んでいます。盗塁王は阿部大樹選手(石川ミリオンスターズ)です。
>>2024シーズン個人タイトルのお知らせ
>>2024シーズン最優秀選手賞(MVP)受賞選手のお知らせ
石川ミリオンスターズは日本独立リーググランドチャンピオンシップに出場し、初戦で四国アイランドリーグplus代表の愛媛マンダリンパイレーツに4対2と惜しくも敗れました。
日本海リーフは今季初めてみやざきフェニックスリーグ(10月7日より開催)に選手を派遣します。
>>みやざきフェニックス・リーグ(前半) 帯同メンバー決定のお知らせ
11月9日にはリーグのトライアウトが予定されています。
>>日本海リーグ合同トライアウト開催のお知らせ
来季から滋賀球団が新規加入の可能性があり、球団数が増えることで面白いリーグ戦が期待できそうです。
ルートインBCリーグ
今季から新潟球団がNPBイースタンリーグに参入したため、7球団体制でリーグ戦が行われました。
リーグ戦は神奈川フューチャードリームスが初優勝を果たしています。そして、2位が信濃グランセローズ、3位が僅差で群馬ダイヤモンドペガサス、4位は茨城アストロプラネッツ、5位が埼玉武蔵ヒートベアーズ、6位が福島レッドホープス、7位が栃木ゴールデンブレーブスという順位となっています。
また、同リーグのプレーオフファイナルラウンドにて信濃グランセローズが神奈川フューチャードリームスを2勝0敗で下し、信濃グランセローズが日本独立リーググランドチャンピオンシップ(栃木県小山運動公園野球場で開催)への出場権を手にしました。なお、栃木ゴールデンブレーブスは開催県枠として出場しています。このグランドチャンピオンシップでは、ルートインBCリーグの両チームが共に勝ち上がり決勝で対戦、信濃グランセローズが9対0(7回コールド)で今季の独立リーグ日本一に輝いてきます。
来季は新球団の山梨ファイアーウィンズが正式加入することが決まっています。
さわかみ関西独立リーグ
今季は姫路イーグレッターズを加えた6球団体制でリーグ戦が行われました。そして、堺シュライクスが9割1分8厘という驚異的な勝率で優勝を果たしています。姫路イーグレッターズは4位と初年度にしては健闘しているといっていい結果を残しています。
ただ、残念な出来事もありました。7月上旬に淡路島ウォリアーズの監督兼選手が契約解除されたことで以後、単独で試合を行うことができず不戦敗扱いとなりました(他球団の選手との混成という形態で「非公式試合」が開催)。
淡路島ウォリアーズについて
>>淡路島球団所属監督の契約解除について
>>淡路島球団についての続報
>>淡路島球団の今季の試合について
なお、各タイトルは下記のように確定しています。
>>【2024年度】個人タイトルのお知らせ
北海道フロンティアリーグ
石狩レッドフェニックス、美唄ブラックダイヤモンズ、士別サムライブレイズの3球団で行われたリーグ戦。今季は石狩レッドフェニックスが圧倒的な強さで優勝しています。石狩レッドフェニックスは2年連続の優勝です。そして、石狩レッドフェニックスは日本独立リーググランドチャンピオンシップに出場しています。初戦でルートインBCリーグの開催県枠で出場の栃木ゴールデンブレーブスと対戦、5対4で敗れるも善戦しており、リーグのレベルが上がっていることがうかがえます。
北海道ベースボールリーグ
今季は富良野ブルーリッジと旭川Beːstarsの2球団でリーグ戦が行われてきました。そして、21勝17敗2分けで富良野ブルーリッジが初優勝しています。