独立リーグ情報 四国アイランドリーグplus、日本海リーグ編

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独立リーグ情報 四国アイランドリーグplus、日本海リーグ編

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独立リーグは各リーグとも優勝争いやタイトル争いが大詰めを迎えています。今回は四国アイランドリーグplusと日本海リーグをリポートします。
なお、今季の独立リーググランドチャンピオンシップは9月25日~28日の4日間、栃木県の小山運動公園野球場、真岡ハイトラ運動公園野球場で開催予定。組み合わせも決まっています。

>>日本独立リーググランドチャンピオンシップ2025 組み合わせのお知らせ

四国アイランドリーグplus

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5回裏が終了するとナイターの照明が一斉に消され、レフトスタンド後方に打ち上げ花火が上がりました。この日球場を訪れたファンは夜空を見上げ花火を楽しむ姿が見られました。香川オリーブガイナーズでは8月、「ガイナーズ夏祭り」と題して全主催試合で様々なイベントや屋台の出店がありました。子供たちが「夏祭り」を楽しみながら試合を楽しんでいたのが印象的でした。打ち上げ花火は8月4日、レクザムベースボールパーク丸亀での福岡ソフトバンク三軍戦で行われました。試合は11対4で香川オリーブガイナーズが勝ち、3100人余りのファンが野球と夏祭りを堪能しました。

首位争い、後期はどうなる??

四国アイランドリーグplusでは前期、徳島インディゴソックスが制し、後期は徳島インディゴソックスと愛媛マンダリンパイレーツで熾烈な首位争いをしています。また、高知ファイティングドックスも優勝が手に届くところにおり、まだまだ優勝の行方は分かりません。愛媛マンダリンパイレーツ、高知ファイティングドックス両チームにとっては徳島インディゴソックスの前後期優勝だけは阻止したいところでしょう。

そんな中、後期も制したい徳島インディゴソックスですが、簡単には勝たせてもらえないといった試合があります。高知ファンティングドックスを迎えての後期1回戦(7月4日)、徳島インディゴソックスは篠崎国忠投手、高知ファイティングドックスは渡邊都斗投手がそれぞれ先発し、見事な投手戦を見せてくれました。両投手ともに5回を投げ無失点。走者は出すものの後続を打ち取っていきます。この試合は8回に後続の山崎正義投手が島村大樹選手の2点本塁打などで4点を奪われ5対1で高知ファイティングドックスが勝利しています。

徳島インディゴソックスと高知ファイティングドックスの後期6回戦(8月23日)では徳島インディゴソックスが齋藤佳紳投手、高知ファイティングドックスが渡邊投手による先発で試合が始まりました。NPBのスカウト陣が見守る中、球場のスピードガンで斎藤投手は151キロ、渡邊投手は150キロをマークし、力の入った投球をしています。ともに連打を許し2失点するものの両投手ともに5回を投げ切りました。特に渡邊投手は7奪三振と見事な内容でした。終盤に高知ファイティングドックスが2点を加えて4対2で逃げ切っています。後半に徳島インディゴソックスでは篠崎投手も1イニングを投げ1点を失ったものの152キロの球速をマークしています。高知ファイティングドックスでは加藤翔汰投手が1イニングを投げ150キロ近いストレートと変化球を織り交ぜたピッチングを見せてくれました。

タイトル争いも終盤

タイトル争いも激しくなっています。

投手部門は、齋藤投手が防御率トップの1.86、9勝をマーク、渡邊投手は防御率4位の3.15で3勝。奪三振数のトップは渡邊投手で117、2位は愛媛マンダリンパイレーツの山田空暉投手の115です。セーブ数のトップは同じく愛媛マンダリンパイレーツのピダーソン和紀投手で12。なお、ピダーソン和紀投手は規定投球回数に満たないものの防御率2.95、2勝を挙げています。

打撃部門では現在、徳島インディゴソックスの笹浪竜選手が3割8分で首位打者です。高知ファイティングドックスの海辺眺選手2位。本塁打数は徳島インディゴソックスの加田拓哉選手と今村龍之介選手が10本でトップです。特に目立つのは愛媛マンダリンパイレーツと徳島インディゴソックスに足を生かせる選手がいることです。愛媛マンダリンパイレーツの上野雄大選手は51盗塁をマークし群を抜いています。同じく三上愛介選手(38盗塁)、徳島インディゴソックスの岸本大希選手(38盗塁)は隙を狙って果敢に走ろうとする姿を目にすることができます。

日本海リーグ

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8月16日、大津市のマイネットスタジアム皇子山球場で滋賀ハイジャンプスと富山GRNサンダーバーズの試合が行われました。前日の石川ミリオンスターズ戦に続き、この日も多くのキッチンカーが出店していました。試合が17時開始ということもあり、「夏祭りナイター」として開催され、浴衣もしくは甚兵衛着用で来場すると特典があるなど夏祭り気分で観戦できる雰囲気となり、2日間で1600人余りのファンを楽しませました。

この16日の試合の先発は、滋賀ハイジャンプスが監督兼任の日下部光選手、対する富山GRNサンダーバーズは石灰一晴投手。日下部選手の登録は内野手ですが、今季は計4試合に登板しています。下部選手のピッチングはサイドから投げ、球速は決して早いとはいえないものの複数の変化球を駆使しながら三振を4つ奪うなど、5回途中まで6失点という内容でした。序盤は接戦でしたが終盤で富山GRNサンダーバーズに大量得点を許し13対3(8回コールド)で滋賀ハイジャンプスは敗れました。

8月8日の石川ミリオンスターズと富山GRNサンダーバーズの試合では、富山GRNサンダーバーズが三好辰弥選手の2打席連続本塁打で先制すれば、石川ミリオンスターズは上田大誠選手が2点本塁打を放つなど点の取り合いになりました。両チーム合わせて11人の投手をつぎ込み、結果は8対4で富山GRNサンダーバーズが勝利しました。富山GRNサンダーバーズは先発に渡邊蒼投手、3番手のマシュー投手、4番手の日渡柊太投手、5番手の瀧川優祐投手らが150キロ近いストレートを投げるなど投手力が上がってきていることが分かりました。

翌8月8日の石川ミリオンスターズと滋賀ハイジャンプスの試合では、滋賀ハイジャンプスが松井拓真投手、石川ミリオンスターズが黒野颯太投手の先発で始まりました。初回に滋賀ハイジャンプスは藤原蔵太選手の今季第1号本塁打などで5点を先制。松井投手は変化球を上手に使い、ヒットは打たれるものの後続を断ち切るピッチングしていきます。6回、大誠選手に2点本塁打を打たれるなど3失点で降板しますが、リリーフ陣が抑え9対5で滋賀ハイジャンプスが勝利しています。

優勝争いとタイトル争い

前期は富山GRNサンダーバーズが制していますが、後期は石川ミリオンスターズと接戦を繰り広げています。優勝の行方はまだ分かりません。

個人タイトル争いも激しさを増しています。投手では石川ミリオンスターズの浜新之助、北浦遼那投手、黒野投手らが、富山GRNサンダーバーズでは小林路春投手、瀧川投手、それに日渡投手らが力をつけてきています。

野手では、石川ミリオンスターズでは間野勇翔選手、吉田龍生選手、大誠選手らが3割台のハイアベレージを放ち、且つ大誠選手は8本塁打をマークし現在リーグトップです。また、富山GRNサンダーバーズは三好選手、幌村汰選手、滝野選手らが3割台の高いアベレージを保持しています。間野選手は盗塁数29でリーグトップ、続いて根本剛希選手と幌村黛汰選手がともに22盗塁となっています。

リーグ優勝、独立リーググランドチャンピオンシップ、そして選手らにとってはNPBドラフトもあります。選手らの競争はまだまだ続きます。

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