独立リーグ観戦の手引き
WATCH独立リーグ観戦の手引き
現在、国内には北海道から九州まで7つの独立リーグがあります。ほとんどが東京から遠く離れた地方を拠点にしており、それらを現地で見ようと思えば試合日程や球場までのアクセスを確認し、それぞれの地域へ足を伸ばすしかありません。今回は、筆者が2024年に足を運んだ四国アイランドリーグ、日本海リーグの2つのリーグの一部球場を取り上げて、2025年の観戦の手引きとなるよう紹介します。
四国アイランドリーグplus
愛媛マンダリンパイレーツ
・新居浜市営球場
両翼91m、中堅118m 内野スタンドの収容人員5490人 ナイター設備なし
スコアボードは改修予定あり
愛媛マンダリンパイレーツが年間数試合を行っています。アクセスはJR予讃線新居浜駅下車で駅前から瀬戸内バスの便がありますが、帰りの時刻も含めて事前に要確認。徒歩だと新居浜駅から北へ2~3㎞。筆者は実際に歩きましたが、時間に余裕がない限りバスまたはタクシーの利用がおススメです。球場近くにコンビニがありますが、愛媛マンダリンパイレーツはキッチンカーの出店もあります。
・川之江球場
両翼92m、中堅120m 収容人員は内外野合わせて8000人 ナイター設備なし
現在は四国中央市になっていますが、愛媛県最東端の町、川之江の球場です。ここも毎年愛媛マンダリンパイレーツが数試合行っています。ネット裏のスタンドから正面を眺めると、外野後方には川之江城が見え、レフトスタンド後方には製紙工場が見えます。また、ネット裏スタンドの後方は瀬戸内海になっており、海を眺めることができます。
アクセスは、予讃線川之江駅下車、徒歩約20分。タクシーあり。駅構内及び駅前にはコンビニはありません。球場はキッチンカーの出店あり。
新居浜、川之江両駅とも特急も停車しますが、のんびりと瀬戸内の車窓を眺めながらの移動もいいかもしれませんね。
香川オリーブガイナーズ
・観音寺球場
観音寺市の総合運動公園内にあり、両翼91m、中堅120m。 ナイター設備なし
スコアボードは得点のみの簡素なもの。香川県最西端の観音寺市にあり、香川オリーブガイナーズが数試合開催しています。
球場は、予讃線観音寺駅がある市街地から南東方向に離れた郊外にあります。近くに飲食物を購入できるところがなく、事前に用意しておくのが良いでしょう。また、アクセスは観音寺市のコミュニティバス内循環線で運動公園正門下車すぐ、もしくはタクシー利用になります。
スタンドに屋根などは全くなく、筆者が訪れた8月は相当暑かったのが思い出されます。試合終了後、バス停で1時間近く待つことになりましたが、バスがやってくるだけでも非常にありがたいものです。地方球場はほぼ自家用車でのアクセスが一般的になっており、筆者のように公共交通機関での来場はかなり珍しいのが現状です。
・レクザムスタジアム
両翼96m、中堅122m、内外野合わせて22000人収容。ナイター設備あり
2024年の使用頻度は少なかったものの、高松市郊外にあって元々香川オリーブガイナーズにとってメインスタジアム的な存在。香川県内では最も環境が整っており観戦しやすい球場です。元の名称は香川県営野球場、隣に第二球場もあります。筆者が最もよく通った四国の球場です。
アクセスは、JR高松駅から、ことでんバス下笠居線の弓弦羽行で約30分、小坂総合運動公園前下車すぐ。運転士不足の影響で2024年のダイヤ改正で減便ダイヤになりました。かつては球団がシャトルバスを運行していた時期もありましたが、利用者が少ないためか現在の運行はありません。ナイター終了時には路線バスの最終便も終了しておりタクシーの確保が必要ですが、筆者は過去にタクシーを確保できず観戦を断念したことも。
球場での飲食の販売は若干ありますが球場周辺にコンビニはなく、事前の調達が無難です。
香川県は「讃岐うどん」が名物として知られ、県内各地にうどん店が点在しています。野球観戦のついでにうどんを食べ歩くのが筆者のおススメ。是非、好みのうどん店を「発見」してください。
徳島インディゴソックス
・むつみスタジアム
元の名称は徳島県営蔵本球場。両翼100m、中堅116m 内外野合わせて10,476人収容。ナイター設備あり
徳島インディゴソックスのメインスタジアムとして使用されており、徳島市にあるため県内一アクセスが良い球場です。内野の傾斜が急なスタンドが特徴。ネット裏からは徳島市の観光スポット眉山を目の前に見ることができます。
アクセスはJR徳島駅から徳島線で2つ目の蔵本駅下車徒歩約10分。なお、同駅は特急列車が停まるものの無人駅となっています。券売機はありますがコインロッカーやコンビニはありません。球場での物販やキッチンカーの出店もあり、飲食物の販売があることが多い球場です。
※JR四国では香川県内のごく一部の路線と駅でしかICカードは使用できないため、予め確認のうえ利用してください。四国アイランドリーグ観戦と観光にはJR四国オリジナルのお得な切符が便利です。
日本海リーグ
富山GRNサンダーバーズ
・県営富山球場
両翼98m、中堅122m 収容人員2万人 ナイター設備なし
富山GRNサンダーバーズは当球場を含む富山県下の各球場で主催試合を行っています。
この球場の特徴はアクセスが良いことです。富山市内にあって、富山駅前から富山地方鉄道の市内線富山大学前行で14分、終点の富山大学前電停下車すぐです。球場はスタンドも含め設備が古く「昭和」を感じさせる佇まいがあります。ただ、スタンドに屋根はありませんので、炎天下では熱中症対策は必須になります。
石川ミリオンスターズ
・金沢市民球場
両翼99m、中堅122m 収容人員1万人 ナイター設備あり
IRいしかわ鉄道東金沢駅の北口から徒歩約20分
石川県内で最も素晴らしい球場。内外野とも人工芝が貼られています。石川ミリオンスターズにとってメインスタジアムのような存在です。
東金沢駅には商業施設はありませんが、途中に飲食店のほかコンビニもあり、飲食物を事前に購入していくことがおススメです。また、東金沢駅は無人駅ですが、自動券売機の設備がありICカードも使用できます。駅南口にはタクシーもあります。
金沢‐富山間は新幹線に乗らなくても在来線のIRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道の電車で約50分の距離。試合日程さえうまく合えば石川、富山両地区で日本海リーグの試合を観戦し且つ観光することも可能です。