ママランナー“nori”のフルマラソン挑戦! 【体調不良やモチベーション低下との付き合い方】

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ママランナー“nori”のフルマラソン挑戦! 【体調不良やモチベーション低下との付き合い方】

スポーティ

人は、長い時間全力で走り続けることはできません。適度に休養し、気分転換することで、体力が回復し、再び頑張れるエネルギーが生まれます。そして、“適度”な運動は免疫力を上げてくれますが、“過度”な運動は免疫力を下げることになります。

ランナーの中には、トレーニングの一環として大会に出場する人も多くいます。記録に挑戦する大会や、強度の高いトレーニングの後は、免疫力が一気に下がるので、感染症などの体調不良に注意が必要です。
筆者は2月に2つのフルマラソンを走りましたが、どちらも大会前後に体調を崩してしまいました。

バギーラン中心だったトレーニングは、寒さとともに変化が必要になり、精神的な疲れからモチベーションが落ちてしまった時期もありました。そんな中でのフルマラソンは、どんなトレーニングをし、どんな結果になったのでしょうか。

過去の挑戦記事
>>ママランナー“nori”のフルマラソン挑戦!【つくばマラソン】
>>ママランナー“nori”のフルマラソンへの道【トレイルランニングに挑戦!】
>>ママランナー“nori”のフルマラソン挑戦【3時間8分54秒で完走!】

1月2月の“参加大会”と“体調不良”の時系列

・1/21 駅伝大会に出場
 →1/23 インフルエンザ発症
・2/4 駅伝大会に出場
・2/12 さいたまマラソン(フルマラソン)に出場
 →2/18 のどの痛み、発熱
・2/25 いわきサンシャインマラソン(フルマラソン)に出場
 →2/26 風邪症状

さいたまマラソン前に走った1/21の駅伝大会が、雨で気温も低い中でのレースでした。走る前後で体を冷やさないように注意しましたが、2日後にインフルエンザを発症。熱も39.9度まで上がり、子ども2人にも感染してしまい、走ることができない期間がありました。

さらに、さいたまマラソンから1週間後、いわきサンシャインマラソンの1週間前に、またしても発熱してしまいます。フルマラソン明けで免疫力が落ちている中、2/17に行なった寒い中での練習会がきっかけでした。

体調不良から“さいたまマラソン”までのトレーニング

体調不良になったのは大会の3週間前で、調整期に入った頃でした 。トレーニングを軽くしていくタイミングだったのは、不幸中の幸いだったのかもしれません。

熱が下がってからも数日間はふらつきやだるさがあったので、練習再開時は少し走って状態を確かめて、体の声に耳を傾けながら無理のない範囲でトレーニングをしました。走らない方が良いと思った日には、家の中でできるトレーニングをして筋肉を少しでも動かしながら、連日休まないように心掛けました。
それでも、体が弱ると気持ちも弱くなってしまいやすく、ふらつきやだるさが残っているとモチベーションは次第に落ちてしまい、数日間トレーニングを休んだこともありました。ですが、負荷をかけるべき“追い込み期”までのトレーニングはできていたので、気持ちを持ち直して、大会までの10日間を過ごしました。

体調不良明けは、落ちた体力を取り戻そうと頑張りたくなりますが、焦って頑張らないことがポイントだと感じています。今のベストを尽くせる状態を作るために、体調を見ながらジョグや、短いビルドアップ走で目標ペースを試したり、体の使い方を良くするためにドリルを取り入れたり、トレーニング内容を見直しました。
また、睡眠もしっかり取ることも意識しました。

インフルエンザにかかる前の走りと比べると、楽に走れるペースが1kmで40秒も遅くなっていました。体調不良明けにマラソンの目標ペース以上で走れたのは、駅伝での3.1kmと、練習での1kmだけでした。

さいたまマラソンの結果

練習でのペースを考えると不安も大きかったですが、調整の仕上がりは良い感覚でした。
スタートすると、思った以上に悪くない!
レース後にラップペースを見たら、練習では1kmも走れなかったペースで15km近く走れていて、3時間8分台だったつくばマラソンよりも良いタイムで前半を通過することができました。

ペースを抑えて走る選択をすれば賢かったのかも知れませんが、良いタイムで走っている感覚が気持ち良くて、楽しくて、流れに乗って行ける所まで行くことにしました。
20km付近からペースが落ちてきている感覚があって、そこから進むに連れてさらにペースは落ちていきました。
苦しくて途中棄権も頭をよぎりましたが「とにかく完走!やめない!歩かない!」を心の中で繰り返しながら、ゴールを目指しました!

記録は、3時間15分13秒(ネットタイム3時間14分53秒)。インフルエンザ明けの結果としては、今後の自信に繋がるものでした。
この時、2週間後のいわきサンシャインマラソンでは今回以上の記録を出せる気がしていました。

体調不良から“いわきサンシャインマラソン”までのトレーニング

体に不調が出たのは大会の1週間前で、さいたまマラソンの疲労感も残っているときでした。
発熱した日はトレーニングが終わった後で、翌朝には熱が下がったので、大会当日まで練習は休まずに、でも距離は短く疲れない程度に走りました。内容は、駅伝以外はジョグで、疲労回復を第一優先にしました。
楽に走れるペースは、さいたまマラソン前よりも上がっていて(インフルエンザにかかる前のペースにほぼ戻って)、走りの感覚も悪くありませんでした。

いわきサンシャインマラソンの結果

記録は3時間18分47秒(ネットタイム3時間18分41秒)で、さいたまマラソンよりも4分近く遅れました。
練習での感覚は悪くなかったのに、最初からペースが上がりません。頑張って上げようとしないで、後半もペースを維持する戦略で行こうと思いましたが、それでも徐々にペースが落ちてしまい、さいたまマラソンほど大きな失速ではなかったにも関わらず、トータルで大きな遅れになってしまいました。
それでも、完全にダメなレースだったとは感じなくて、短期間での2戦の走りに悔いはありません。

今シーズンを終えて

目標にしていた、大阪国際女子マラソンの切符獲得(3時間7分以内)を叶えることはできませんでした。
一つ一つのレースに悔いはありませんが、トレーニングを含めて今シーズンを振り返ったときに涙が出てきました。
子どもとのバギーランの日々。冬は夜遅い時間でも、いろんな葛藤と戦いながら走ってきたこと。
いろんなことを感じて、壁もありながら、充実したシーズンでした。
涙の中には、トレーニング段階でもっとできたんじゃないかという悔しさもあったと思います。
12月に入って寒くなってからは、子どもがバギーランを嫌がるようになったので、夜、子ども達が寝てからの練習をメインにしました。気持ちを奮い立たせてなんとか続けてきましたが、夜遅い時間からの練習で距離もペースも求めるのは、精神的にも負担が大きく、睡眠時間も短くなるので疲れもたまってしまい、気持ちが切れてしまったことがありました。体調管理の難しさだけでなく、モチベーションを維持することの難しさも感じました。

レース後の免疫力の低下は、全てのランナーに起こることなので、連戦を予定している人は是非いつも以上に気を付けてほしいと思います。

体調を崩してトレーニングが中断してしまったり、予定のトレーニングができなかったときに気持ちが切れてしまったり、頑張り続けたことで心が疲れてしまったりすることもあると思います。だからこそ、ときには意識的に体を休ませ、大会スケジュールから考えてリフレッシュ期間を敢えて作ることも大事だと思います。
そして、目標に向かって頑張っていると、いつの間にか“楽しむ”ことを忘れて、苦しさに耐える日々になっていることに気付くことがあります。それだけ頑張れるのは素晴らしいことなのですが、モチベーションを維持するためにも、“楽しむ”ことを大事にしたいと思いました。それがきっと、強さにも繋がるはずです。

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