5000円からトライできる!プレミアリーグ観戦チケット購入術

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5000円からトライできる!プレミアリーグ観戦チケット購入術

スポーティ

必要なものはネット環境とクレジットカードだけ

プレミアリーグの観戦チケットは、どのクラブでもインターネットで販売されていて、ほぼ世界のどこからでも購入することができます。

対戦カードやスタジアム、席種にもよりますが、安い席なら20ポンド台、日本円で5000円程度(執筆時のレートは1ホンド=186円)から。実は意外と気軽に現地観戦することができるのです。

チケット購入に必要なものは、インターネットにつながった端末と、決済のためのクレジットカードだけ。細かい購入手順はクラブによって異なりますが、以下、購入のポイントになる点をご紹介していきたいと思います。

「スタジアム」ではなく「クラブ」で買う

まず理解しておきたいのは、プレミアリーグのチケットは「スタジアム」単位ではなく「クラブ」単位で発売されているということ。

同じ試合であってもホーム席とアウェイ席では発売元が違います。ちなみにアウェイ席は非常に割り当てが少なく、基本的に入手困難ですが、イングランドではホーム席とアウェイ席の区別がとても厳格で、「取りやすいホーム席のチケットを取ってアウェイチームを応援する」ということは許されないので注意してください。(もちろん、心の中でひそかに応援するのは全く問題ありません!)

一般発売は会員向け先行発売のあと、1カ月~2週間前くらいから

チケットが発売される日程は数段階に分かれていて、有料の”Membership”を持つ会員向けの先行発売を経て、”General sale”として一般発売されるという流れです。

先行発売は概ね試合日の1カ月半~2カ月くらい前、一般発売は1カ月~2週間くらい前からというのが一般的。リヴァプールだけはちょっと変わっていて、7月に前半戦の、11月に後半戦の全日程分をまとめて売り出し、その後試合6週間くらい前から追加販売という形を取っています。

ここでは、一般発売にあたるGeneral saleでのチケットの取り方を中心にご紹介していきましょう。

値段やスタジアムビューを見ながら好きな席が選べる

ここでは、ウエストハムのサイトを例に、実際の流れを見て行きましょう。

公式サイトから”Tickets”のページを開き、試合リストの中から購入したい試合を選びます。その後”Choose seats”を選んで座席選択画面へ。ここでログイン画面が表示されるので、初めての場合はここで無料会員登録し、ログインします。(登録タイミングはクラブによって異なります)

試合名の隣にあるのが発売日。General Saleの日程はMembershipよりあとに設定されている

試合名の隣にあるのが発売日。General Saleの日程はMembershipよりあとに設定されている

登録が必要なのは氏名、住所、メールアドレスなどのごく基本的な情報

登録が必要なのは氏名、住所、メールアドレスなどのごく基本的な情報

座席選択画面では、購入可能なブロックが表示され、ブロックを選ぶと購入可能な席が表示されます。好きな席を選んで次に進みます。

Avail(able)が購入可能な席。Uncoveredは屋根のない席、Restricted Viewは柱や壁などで一部視界が遮られる席のこと。席を選ぶと右側に時計が表示され、制限時間を超えると選択が無効になるので注意

Avail(able)が購入可能な席。Uncoveredは屋根のない席、Restricted Viewは柱や壁などで一部視界が遮られる席のこと。席を選ぶと右側に時計が表示され、制限時間を超えると選択が無効になるので注意

チケットの受け取り方法(無料会員は紙チケットのみ)と、年齢区分が誤っていると入場できないこともあるので要注意!

チケットの受け取り方法(無料会員は紙チケットのみ)と、年齢区分が誤っていると入場できないこともあるので要注意!

最後の画面では、チケットの受け取り方法を選択。”Deliver”(配送)か”Collect”(スタジアムのチケット窓口で受け取り)を選び、あとは一般的なネット通販同様、クレジットカード情報を入力して決済手続きを行って完了です。料金には、チケット代に加えて3ポンドほどのシステム手数料がかかることが多いようです。

ちなみに、筆者が実際にチケットを手配した際には、画面上はDeliverとなっていたのに出国前にチケットが届かず、問い合わせると、試合日まで時間がないのでスタジアムで預かってくれていたとのこと。チケットの取り扱いについてはどのクラブも柔軟に対応してくれるので、何かあれば遠慮なく相談してみましょう。購入完了画面や確認メールのコピーを持参すると万全です。

"Deliver"の隣の窓には"Ticket ROW(£0.00)"の表示。ROW=Rest Of the Worldで、イギリス以外への海外向けチケットであることを表す

“Deliver”の隣の窓には”Ticket ROW(£0.00)”の表示。ROW=Rest Of the Worldで、イギリス以外への海外向けチケットであることを表す


なお、クラブによっては、配送でもスタジアム受け取りでもなく、”Print at Home”という方式が選べるところもあります。

これは、バーコードのついたチケットPDFを自宅でプリントして持参するという方式。費用もかからず、現地でチケット窓口を探す必要もないので、海外からの観戦には便利なシステムです。

スウォンジーのチケットのPrint at Home用画面

スウォンジーのチケットのPrint at Home用画面

General saleで買えない試合はどうする?

General saleの基本的な流れは以上ですが、人気クラブになると、General Sale前にチケットが完売してしまうことも多いもの。チェルシー、アーセナル、リヴァプール、マンチェスターユナイテッドなどでは、よほどでないとGeneral Saleにチケットが回ってくることはないかもしれません。

こういった試合に挑戦したい場合は、先行発売に参加できる有料の”Membership”に加入してみるのもよいでしょう。年会費が30~40ポンドほどかかりますが、ノベルティグッズなども届き、記念品としてもなかなか。大きなスタジアムを持つアーセナル、マンチェスターユナイテッドでは、これで発売初日を狙えば大抵のホームチケットは手に入ります。

また、シーズンチケットホルダーが行けなくなった試合のチケットを再販する”Exchange”というシステムを利用できるのもメリットの一つ。一度売り切れた試合も、根気よくサイトをチェックしていると空きが出ることもあります。ただし、複数枚の購入が可能なGeneral Saleと違って、Membershipで取れる席は1資格に付き1枚が基本。2人で観戦するなら2人分のMembershipが必要なうえ、連番で取るのは難しいのが現実です。

さらに、リヴァプールやチェルシーなど人気の割にスタジアムが小さいクラブのチケットはそれでも手に入らないことも。

また、ダービーなどのビッグマッチは「過去に○回アウェイチケットを買ったことがある」などの条件で購入制限される場合もあり、地元サポーターにとっても入手困難です。

2014-2015シーズン、アーセナルのMembershipのノベルティ

2014-2015シーズン、アーセナルのMembershipのノベルティ

最後の奥の手はHospitalityでセレブリティ観戦

そんな難関試合を観戦する最後の手段は、”Hospitality”と呼ばれる観戦パッケージ。一般に、試合の前後の食事や宿泊がセットになったプランで、値段は200ポンド程度からと高額ですが、どうしても観たい場合には十分検討に値します。何より、公式サイトからの購入は、トラブルになることもなく安心です。

と、ここまではあくまで公式にこだわって話をしてきましたが、全く別の手段として、一部クラブでは、公式サイトで完売のチケットが”stubhub”などのチケットサイトで販売されている場合があります。公式に近い形で定価販売されているものもあれば、プレミアムがついているものもあり、使い方には注意が必要ですが、最後の手段としてチェックしてみる価値はありそうです。

また、上で紹介したExchangeによる再販は、メンバー以外でも使えるクラブもあります。試合直前まであきらめずにチケットサイトを覗いていると、ふと思わぬチケットが手に入ることもあるのです。

狙い目はエヴァートン、ウエストハム、マンチェスターシティ

「どこでもいいからプレミアリーグの試合を観てみたい」という場合におすすめしたいのは、エヴァートン、ウエストハム、マンチェスターシティの3クラブです。

エヴァートンの本拠地、グディソンパークは、クラシックなイングランドらしいスタジアムで、サポーターの温かさもプレミア随一。小ぢんまりしているのに意外とチケットが取りやすいのが魅力です。リヴァプールとのダービーでもなければGeneral Saleで取れる可能性も高いでしょう。

購入手順の項でもご紹介したウエストハムは、少々チケット価格が高いのですが、ロンドン市内にあってアクセス抜群。大抵の試合はGeneral Saleでも十分手が届きます。街なかだけあってスタジアム周辺も賑やかで、マッチデーの雰囲気を楽しむにはもってこいです。

マンチェスターシティのチケットが取りやすいのは、スタジアムのキャパシティの大きさもあるかもしれません。イングランドらしいというよりはモダンさが際立つスタジアムで、売店なども充実して設備も快適。試合によってはかなり近くでアグエロやダヴィド・シウヴァのプレーを観ることができるでしょう。

もし、秋から春の間にイギリスを訪れる機会ができたら、ぜひプレミアリーグのチケットを手に入れて、スタジアムに足を運んでみてはいかがでしょうか?

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