ついに開幕!プレミアリーグの注目ニューフェイス・期待度ランキング

ついに開幕!プレミアリーグの注目ニューフェイス・期待度ランキング WATCH

ついに開幕!プレミアリーグの注目ニューフェイス・期待度ランキング

スポーティ

ポグバを筆頭に高額移籍金で獲得した選手が目白押し!

プレミアリーグ2016-17シーズンが開幕しました。昨シーズン奇跡的な優勝を果たしたレスターが、2部から昇格したばかりのハル・シティに敗れるという波乱の幕開け。前年優勝クラブが敗戦スタートとなったのは、1992年のプレミアリーグ創設以来初めての出来事です。

どこが優勝するか、まったくわからないリーグについて、「BBC」で33人の専門家と1台のスーパーコンピューターが順位予想をやっておりました。彼らの声をまとめると、1位マンチェスター・シティ、2位マンチェスター・ユナイテッド、3位チェルシー、4位アーセナル、5位トッテナム、6位リヴァプール、7位レスター。ペップ、モウリーニョ、コンテといった名将を招聘し、大型補強を敢行したクラブの評価が高いようです。

では、今季のプレミアリーグにはどんな新戦力がやってきたのでしょうか。「注目ニューフェイス・期待度ランキング」と題した本記事では、この夏プレミアリーグのクラブにやってきた注目の選手について、テーマやポジションごとにランキング形式で紹介させていただきます。まずは、「高額移籍金ランキング」から見てみましょう。

【プレミアリーグ2016-17 高額移籍金ランキング】
1位/ポール・ポグバ(ユヴェントス→マン・ユナイテッド)     8900万ポンド
2位/ジョン・ストーンズ(エヴァートン→マン・シティ)      4750万ポンド
3位/レロイ・サネ(シャルケ04→マン・シティ)          3700万ポンド
4位/サディオ・マネ(サウサンプトン→リヴァプール)       3600万ポンド
5位/グラニト・ジャカ(ボルシアMG→アーセナル)         3400万ポンド
6位/ミヒー・バチュアイ(マルセイユ→チェルシー)        3320万ポンド
7位/エンゴロ・カンテ(レスター→チェルシー)          3000万ポンド
7位/エリック・バイリー(ビジャレアル→マン・ユナイテッド)   3000万ポンド
9位/ガブリエウ・ジェズス(パルメイラス→マン・シティ)     2700万ポンド
10位/ヘンリク・ムヒタリアン(ドルトムント→マン・ユナイテッド)2630万ポンド
(2016年8月14日現在)

20160815_1
前線ならどこでもできるサディオ・マネは、固め獲りモードに入ったら手がつけられません

TOP10のうち、6人までがマンチェスター勢。しかもここには、契約満了で移籍金がゼロだったズラタン・イブラヒモヴィッチが入っていません。最注目は何といってもサッカー史上最高額の8900万ポンド(約117億円)でマンチェスター・ユナイテッドに復帰したポグバ。「移籍金に見合う活躍ができるか」は現地の専門家のなかでも賛否両論で、試合が行われるたびに彼とチームの出来が現地紙の見出しを飾るでしょう。

出来上がった選手を集めてきたモウリーニョ監督に対して、ペップ・グアルディオラ監督のチョイスは若手中心です。昨季、ブンデスリーガのシャルケ04でブレイクし、ユーロ2016にも出場したレロイ・サネは20歳。「ネイマール2世」といわれるガブリエウ・ジェズスは19歳です。DF陣の主軸としての活躍が期待される22歳のジョン・ストーンズも、レギュラーCBとしてフルシーズンを過ごしたのは、2015-16シーズンが初めてでした。ペップ・シティの浮沈は、若手の成長に左右されることになるのかもしれません。

マンチェスターの2クラブ以外で注目の選手は、チャンピオンズリーグ出場権を持つ王者レスターから国内のみで戦うチェルシーに移籍した汗かき役・カンテと、既にプレシーズンからリヴァプールの攻撃を牽引しているサディオ・マネ。アーセナルのジャカは、視野の広さと創造性豊かなパスワークが売りで、こちらもチームにフィットするのは早そうです。

ストライカー充実のスウォンジー&レスター

さて、ここからはポジション別に期待のニューフェイスを紹介します。

ストライカーでは、昨季のパリ・サンジェルマンでリーグアン38ゴールのイブラヒモヴィッチはいわずもがなですが、スウォンジーとレスターの最前線補強にも注目です。スペインのエイバルで乾貴士選手の同僚だったボルハ・バストンは、初めてのトップリーグフル参戦で18ゴールと大ブレイク。23歳のタレントに目をつけたスウォンジーは、500万ポンドで獲得したフェルナンド・ジョレンテの3倍の移籍金を払って、スペインコンビの2トップで戦う体制を築きました。

ストライカーの充実度でいえば、プレミアリーグ王者のレスターも負けていません。かつて本田圭佑選手と一緒にプレイしていたCSKAモスクワのアーメド・ムサは、ハル・シティとの開幕戦でさっそく快速ぶりを披露しました。ジェイミー・ヴァーディ、岡崎慎司、ウジョア、ムサが揃うレスターは、自慢のカウンターだけでなく、多彩な攻撃でゴールを陥れることができるでしょう。

トッテナムのオランダ人ストライカー、フィンセント・ヤンセンは、エールディヴィジで得点王に輝いた注目株。マンチェスター・シティに加わったノリートは、スペイン代表のエースとしてユーロ2016に出場した選手です。サイドに置いても中をまかせてもゴールセンスを発揮するストライカーは、自在にポジションチェンジを仕掛けて攻めるペップ・サッカーのキーマンとなるはずです。スペイン人といえば、元マンチェスター・シティのアルバロ・ネグレドがミドルスブラに入団しており、今季のプレミアリーグはリーガ・エスパニョーラからやってきた点取り屋の活躍が話題になりそうです。

【期待のストライカーランキング】
1位/ズラタン・イブラヒモヴィッチ(マンチェスター・ユナイテッド)
2位/ボルハ・バストン(スウォンジー)
3位/フィンセント・ヤンセン(トッテナム)
4位/アーメド・ムサ(レスター)
5位/ノリート(マンチェスター・シティ)

20160815_2
ペップに請われてマン・シティ入りしたノリートは、セルタ・デ・ヴィーゴでの3年間で36ゴールと安定感抜群

今季のプレミアリーグはチャンスメーカーに注目!

【期待のチャンスメーカーランキング】
1位/サディオ・マネ(リヴァプ—ル)
2位/ヘンリク・ムヒタリアン(マンチェスター・ユナイテッド)
3位/アンドレ・アイェウ(ウェストハム)
4位/ネイサン・レドモンド(サウサンプトン)
5位/アンドロス・タウンゼント(クリスタル・パレス)

チャンスメーカーでは、チームを大きく変えてくれそうな2人の右ウイングに目がいきます。サウサンプトンで2季連続11ゴールとチームの中心として活躍し、移籍したリヴァプールではサイドから中に斬り込むサディオ・マネと、ドルトムントで公式戦51試合出場23ゴール32アシストというとてつもない数字を残したヘンリク・ムヒタリアン。得点力不足に泣いたリヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドは、同じ悩みを抱え続けることはないでしょう。

ウェストハムは、スウォンジーでシーズン12ゴールと結果を出したアイェウと、「パイェやマフレズと同じようにブレイクするのではないか」と噂のソフィアン・フェグリを獲得しました。ノリッジの前線で孤軍奮闘し、マネの後釜としてサウサンプトンに呼ばれたレドモンドと、チャンピオンシップに降格したニューカッスルから移籍したタウンゼントは、新チームで結果を残せばロシアワールドカップで上位をめざすイングランド代表に選ばれるかもしれません。このほかにもマンチェスター・シティのレロイ・サネ、サンダーランドで復活を期すアドナン・ヤヌザイ、レスターに入ったポーランド代表の19歳バルトシュ・カプスツカなどがおり、今季のプレミアリーグは新しいチャンスメーカーに注目です。

20160815_3
ベラヒーノ(右)とともに、イングランドU-19代表で活躍したネイサン・レドモンド

カンテはチェルシーを変えるか?

【期待のミッドフィールダーランキング】
1位/エンゴロ・カンテ(チェルシー)
2位/ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)
3位/イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)
4位/ジョルジニオ・ワイナルドゥム(リヴァプール)
5位/グラニト・ジャカ(アーセナル)

ポグバやギュンドアンが話題になっているMFで、その出来によって最もチームの戦績を左右しそうなのがレスターからチェルシーに移籍したエンゴロ・カンテではないでしょうか。運動量、タックル、インターセプトの3部門でプレミアリーグトップクラスの数字を残したフランス代表MFは、チェルシーの指揮官に就任したコンテ監督の4-2-4のカギを握る存在です。トップ下起用が多かったニューカッスル時代よりもポジションを下げ、中盤のコントロールを求められるワイナルドゥムと、アーセナルの攻守のハブとして機能してほしいジャカも、早くチームにフィットしてほしい選手たちです。いずれもワールドクラス、いずれもキーマン。ここに名前が挙がったセントラルMFの活躍ぶりが、優勝チームを決めるのかもしれません。

20160815_4
中盤の真ん中か、前線に近いポジションか。ポグバの起用法にも注目

ベテランDFがチームを救う?

【期待のディフェンダーランキング】
1位/ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
2位/アシュリー・ウイリアムズ(エヴァートン)
3位/ラグナル・クラヴァン(リヴァプール)
4位/ルイス・エルナンデス(レスター)
5位/ジョエル・マティプ(リヴァプール)

ジョン・ストーンズ移籍で苦しくなったエヴァートンの最終ラインには、ウェールズ代表とスウォンジーでキャプテンを務める31歳のアシュリー・ウイリアムズがやってきました。リヴァプールの弱点であるCBと左SBを両方カバーできる30歳のラグナル・クラヴァンともども、ベテランDFの活躍に期待が集まります。チャンピオンズリーグ出場権を得て試合数が増えるレスターは、体を張れるルイス・エルナンデスの出番が多くなりそうです。ジョエル・マティプがリヴァプールの後方で統率力を発揮すれば、昨季50失点だったクロップ監督のチームの取りこぼしが減り、レッズは3年ぶりに優勝争いに食い込めるのではないでしょうか。

20160815_5
質の高い前線へのフィードが持ち味のジョン・ストーンズは、いかにもペップ好みのCB

ここまで動きが少ないGKは、ミニョレからポジションを奪うといわれながらも負傷でデビューが遅れるリバプールのロリス・カリウスの合流を楽しみにしましょう。
ウェストハム、レスター、スウォンジー、ボーンマスといった中堅クラブが、移籍金のクラブレコードを出した今季のプレミアリーグは、過去最高といっていいぐらいに新戦力が充実しています。ここで挙げた選手たちのプレイを、ぜひチェックしてみてください。

サッカー プレミアリーグ 海外 海外サッカー