バスク・ダービーの楽しみかた ‐San Mames(サン・マメ)編-

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バスク・ダービーの楽しみかた ‐San Mames(サン・マメ)編-

スポーティ

サッカーで盛り上がるのが、地元同士のチームが対戦する場合です。例えば、レアル対アスレティコのマドリード対決、FCバルセロナ対エスパニョールのバルセロナ対決、セビリヤ対ベティスのセビリヤ対決などが有名なところでしょうか。

今回は、10月5日にビルバオで開催されたアスレティック・ビルバオ対レアル・ソシエダドのバスク・ダービーの様子をレポートします。

メイン写真 photo by Yukari TSUSHIMA

バスク・ダービーのデーターから


試合前、サン・マメ・スタジアムからTVの生中継中。(Photo by Yukari TSUSHIMA)

アスレティック・ビルバオの本拠地は、この日試合が開催されるサン・マメ・スタジアム。このスタジアムは、2015年に建設されたばかりの新しいスタジアムです。一方、レアル・ソシエダドの本拠地は、ビルバオから直線距離で100km離れた、サンセバスチャンのアノテア・スタジアムです。

この2チームが最初に対戦したのは、1929年2月10日のことでした。以来142試合を重ね、ビルバオの58勝に対し、ソシエダドの47勝、引き分け37回とというのが今までの対戦成績です。基本的には、ビルバオ有利の対戦カードなのですが、試合の26%が引き分けで終わるという、僅差の戦いのダービーでもあります。

もうひとつ興味深いデーターは、このバスク・ダービーをビルバオとソシエダの両チームの選手として戦った経験のある人が、今までに28人もいるということです。


スタジアムの外にある巨大なオーロラ・ビジョン(Photo by Yukari TSUSHIMA)

ちなみに、このようなデーターはすべて、試合前にサン・マメ・スタジアムのオーロラ・ビジョンで発表されます。

2時間前は、スタジアムから1km地点に集合


正面奥に小さく見えるのがスタジアム。(Photo by Yukari TSUSHIMA)

この日の試合開始は、午後9時から。しかし、その4時間ほど前から、ビルバオ市内のBARには、両チームのユニホームを着た人が集まり始めます。

そして、ゲーム開始2時間前に一番人が集まるのは、サン・マメ・スタジアムから直線で約1kmほど離れた、BARが数多く集まる通りなのです。


それぞれ好きなチームを応援すカップル(Photo by Yukari TSUSHIMA)

しばしば、「アウェイのチームのユニホームを着てスタジアムに行くと、危険な目にあう」などといわれますが、ビルバオ対ソシエダドのカードの場合は、そのようなことはほとんどないのでしょう。

この写真のように、それぞれの好きなチームのユニホームを着ているカップルも数多く見ることができました。ファンが集まるBARも、ビルバオの旗をかかげて、雰囲気を盛り上げます。準備万端で、盛り上がるお父さんたちもいます。


ファンは、もう準備万端(Photo by Yukari TSUSHIMA)

1時間前にスタジアムの正面へ


スタジアムの外。試合開始1時間前(Photo by Yukari TSUSHIMA)

試合開始の1時間くらい前になると、ファンたちがスタジアム正面へと移動し始めます。サンマメのスタジアム前にはとても広い駐車場がありますが、その駐車場が両チームのファンで埋め尽くされます。


サン・マメ・スタジアム(Photo by Yukari TSUSHIMA)

スタジアムの前には、マフラーやユニホームを販売する屋台が出ます。ここでも、両チームのマフラーが販売されています。


このような時は、ちょっと距離をおきましょう。(Photo by Yukari TSUSHIMA)

バスク語の歌を歌う音楽グループがきて、会場を盛り上げますが、花火のようなものを燃やしたりして、ちょっと騒然とした雰囲気になりました。しかし、会場の雰囲気に危険な感じはなくそれぞれ自由に、にキックオフまでの時間を楽しみます。


キックオフ1時間前。まだ客席はまばら。(Photo by Yukari TSUSHIMA)

ちなみに、この時点でスタジアムに入る人もいますが、ほんの僅か。意外と観客の皆さんは、キックオフ直前に会場入りするのです。


キックオフ5分前。(Photo by Yukari TSUSHIMA)

スタンドの観客席は満員になったキックオフ5分前に、アスレティック・ビルバオのチャントが歌われ始めます。

試合が始まったら、スタジアム近くのBARへ


お店の人も、アスレティックのユニホームでお仕事。(Photo by Yukari TSUSHIMA)

実は、ここまでのスタジアム内部の様子は、サン・マメの駐車場にある巨大なオーロラビジョンで見ることができます。しかし、キックオフ後は、このオーロラビジョンでは、試合の様子を見ることができません。そのため、チケットを持たないファンは、スタジアムの前に並ぶBARへと走り、ビールを飲みながらBAR中で試合を観戦します。

このようなBARは、スタジアム隣にあるため、つぶさにスタジアムの様子を感じることができます。ゴール時の観客の歓声や、審判に抗議する声、そしてゴールを外したときのため息など、十分に臨場感のある試合を楽しむことができるのです。

ちなみに、スタジアム近くのすべてのBARで試合が観戦出来るわけではありません。なので、BARにの中で試合を見る時は、思いっきりベタなアスレチック・ファンの店に足を運びましょう。


スタジアムから50mの場所にあるBAR (Photo by Yukari TSUSHIMA)

ここまで、「アスレチック」だと、お店選びもラクかもしれません。ちなみに、ビルバオの場合、このようなBARは一人で入って試合を観戦しても、変な目で見られるようなことは、全くありません。ただし、試合の間、BARは必ず込むので、いすに座って観戦することは期待しないほうがよいでしょう。


ビルバオの選手のサインつきイラスト。ちなみに、「とても良く似てる」とは周りのビルバオ・ファンの反応。(Photo by Yukari TSUSHIMA)

お店によっては、このような小道具が置いてあったりもします。

チケットを持っていなくても楽しめるバスク・ダービー


犬もバスク・ダービー・バージョンです。(Photo by Yukari TSUSHIMA)

この日の試合は、ソシエダの勝利で終わりました(ビルバオ0―3ソシエダ)。試合が終わった後も、スタジアム近くのBARでは、お酒を楽しむファンの人が夜中まで続きます。地元ビルバオが負けたにもかかわらず、意外とスタジアムの雰囲気は穏やかなものでした。

試合のチケットは各チームのWEBサイトから購入することができます。しかし、チケットを持っていなくても、十分に楽しめるのがこの地元ダービーの試合。

スペイン旅行で、もしも、運よく地元のチームの試合日にあたったら、とりあえず、スタジアムの近くまで行ってみましょう。サッカー好きなら、絶対に楽しめるであろうことを、保障いたします。


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