負けないリヴァプール&クロップ 過去4シーズンのレコードコレクション!

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負けないリヴァプール&クロップ 過去4シーズンのレコードコレクション!

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プレミアリーグで最後に敗れたのは、2019年1月3日。エティハドでマンチェスター・シティに2-1で敗れて以来、34試合連続で無敗(12月14日現在)を続けているリヴァプール。

プレミアリーグのホームゲームでは49試合連続無敗で、2017年4月23日のクリスタル・パレス戦でベンテケに2発喰らって逆転負けを喫してから、2年半も負け知らずで快走しています。

ユルゲン・クロップ監督が築き上げた4-3-3は、どんなプロセスを経て負けないシステムに変貌を遂げたのでしょうか。リヴァプールの公式サイトが10月に配信した「数字で見るクロップの4年間」と題した記事から、興味深い数字をピックアップし、その軌跡を振り返ってみましょう。

メイン写真 photo by Sanjiva Persad

勝率、勝ち点、ゴール数はいずれもクラブ史上最高レベル!

ここから出てくる数字は、クロップ監督の就任記念日である10月12日までのデータです。リヴァプールの広報を務めるジェームズ・キャロル氏がまとめた記事は、大きな数字から順に紹介しています。

「517」は、2019年2月から3月にかけて続いた無失点の最長時間。ファン・ダイクとアリソンの加入で失点が激減し、昨季はリーグ最少の22失点でシーズンを終えています。221試合で320ポイントを積み上げ、ゴール数は458。1試合あたり2.07点は、過去123年に在籍した監督のなかで最も高率です。


「神出鬼没の偽9番」フィルミーノは、前線からのプレスとカウンターのキーマンとして活躍
(PHOTO by @cfcunofficial (Chelsea Debs) London)

400ゴールを決めたのは197試合目で、こちらもレッズのマネージャーでは史上最速達成。197は、クロップ監督の下で最も多くのゲームでプレイした選手の出場試合数で、今やなくてはならない存在となったロベルト・フィルミーノが残した数字です。

プレミアリーグで300ポイントを達成したのは146試合めで、3つめの最速レコード。最初の150試合で92勝という数字も、レッズを率いた他の監督の追随を許しません。

最多ゴールはサラー、最強CBコンビはファン・ダイク&マティプ

クロップ監督の4年は、3つのステージに分けられるのではないでしょうか。ゲーゲンプレッシングというOSをチームに根付かせた1年。マネ、サラー、フィルミーノの最強3トップで攻撃力を高めた2年。

ロバートソン、ファン・ダイク、ファビーニョ、アリソンを加えて鉄壁の守備を構築した1年。クリーンシートは88回、2年連続で得点王に輝いたモハメド・サラーは、ドイツ人指揮官の下で最多となる77ゴールをゲットしています。起用した選手は67人。53のクラブと対戦し、うち50から勝利を挙げています。


チェルシーでは期待外れに終わったサラーは、クロップの3トップで大ブレイク(PHOTO by Kevin Walsh)

サブの選手が決めたゴールは49。途中出場で最も多くのゴールを決めたのは、欧州の頂点に立った2018-19シーズンのチャンピオンズリーグで勝負強さを見せたディヴォック・オリギの9ゴールです。

44分に1ゴールのペースで得点を積み上げており、4発以上決めた試合は43。最多となるCBコンビはファン・ダイクとジョエル・マティプの39回で、敗れたのは5試合のみです。ゴールを決めた選手は38人、ファーストチームデビューを果たした選手は37人。

最後にデビューしたのは、カラバオカップ3回戦のミルトン・キーンズ・ドンズ戦で起用された17歳のCBゼップ・ファン・デン・ベルフです。

CL&ELで就任以来3大会連続でファイナル進出!

記事が掲げる数字が、小さくなっていきます。最も多いスコアは2-1で22回、逆転勝利は20回、10月にマンチェスター・ユナイテッドと引き分けるまで続いたプレミアリーグ17連勝はクラブレコードです。

ファステストゴールは、2019年4月のハダースフィールド戦でナビ・ケイタが記録した15秒。ヘンダーソン、ミルナー、デヤン・ロブレン、ファン・ダイクなど14人がキャプテンマークを巻いています。


2019年6月にトッテナムとの同国対決を制したクロップ監督は、自身初のビッグイヤー獲得(PHOTO by Eric The Fish)

直近2シーズンの大きな変化として、接戦をものにできるようになったことと、アウェイでの強さも特筆すべきでしょう。2019年3月のフラム戦から始まったアウェイ8連勝はクラブ史上最多で、2018年12月には単月で公式戦8連勝という記録も残しています。

ジェームズ・キャロル氏が掲げる数字は、残り2つとなりました。「5」は、チャンピオンズリーグを制したドイツ人監督の数です。

そして「1」は…「イングランドのクラブにおいて、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの初出場からの3大会で、すべてファイナル進出を果たした唯一のマネージャー」。今季の戦績次第では、「1」が3つ増えることになります。

イングランドでは前人未到の4大会連続となる欧州ファイナル、レッズが初めて体験するクラブワールドカップ優勝、そして悲願のプレミアリーグ初制覇。結果は、いかに?