肉体美とプロレスの融合。ベストボディ・ジャパンプロレス

肉体美とプロレスの融合。ベストボディ・ジャパンプロレス WATCH

肉体美とプロレスの融合。ベストボディ・ジャパンプロレス

スポーティ

美しい肉体を競うコンテストから誕生した異色のプロレス「ベストボディ・ジャパンプロレス」の第3戦が、12月26日に新宿FACEで開催されました。

元DDT所属のプロレスラーだった谷口智一氏が代表を務めるベストボディジャパンコンテスト出場選手の更なる活躍の道として結成したプロレスとあって、この日出場したレスラーも現役コンテスター、プロレスラー、格闘技選手、ボディビルダー、グラビアアイドル、お笑い芸人、など個性豊かな肉体を持つ選手達ばかり。その様子を紹介します。

ベストボディ・ジャパンとは

バックボーンであるベストボディ・ジャパンはフィジーク競技における日本最大のコンテストです。フィジークはアメリカで10年ほど前から始まった新しい競技で、従来のボディビルのような極端に肥大化した筋肉ではなく、研ぎ澄まされた美しい肉体を評価します。

ベストボディ・ジャパンの大きな特徴として、男女別・年代別のクラスに分けてコンテストを行い、それぞれのチャンピオンを決めていることが挙げられます。1年間を通して全国各地で予選大会を行い、最後の日本大会が決勝大会になります。

まさに多士済済。個性豊かな出場選手達。

この日出場した三浦傑選手はそのベストボディ・ジャパンで数々の入賞歴を持ち、さらには柔術、クロスフィットといくつもの異なるフィールドでも活躍するマルチ・アスリートです。

三浦選手とタッグを組んだのがタレントのゴージャス松野選手。なんと2人とも57歳です。しかしながら年齢を全く感じさせない2人の鍛え抜かれた肉体に会場からはため息がもれました。


左が三浦選手。右が松野選手。2人合わせて114歳。

試合後のマイク・アピールで松野選手は「何歳になっても新しいことに挑戦できる」と客席に呼びかけ、自身も来年からのベストボディ・ジャパンコンテストに挑戦することを表明。コンテストでは先輩となるタッグ・パートナーの三浦選手とがっちり握手を交わしました。

鈴木悟選手は元ボクシング日本ミドル級王者、元シュートボクシング日本スーパーウェルター級王者。K-1 MAXにも出場歴のある格闘技選手です。

立ち技格闘技では70kg以下で戦っていた鈴木選手ですが、この日はプロレス用に増量した肉体でプロレスのマットに上がりました。元々183cmの長身なので、本職のプロレスラーと並んでも全く遜色がありません。入場時には格闘技ファンにお馴染みのシャドーボクシングのパフォーマンスを披露して会場を沸かせました。


試合後、対戦相手を握手を交わす鈴木選手(中央)

コンテスト、プロレス、そして映画界へ。

代表の谷口智一氏も今回8年ぶりにプロレスラーとして試合復帰を果たしました。ベストボディ・ジャパン協会の代表理事会長でもある谷口氏に会場のあちこちから「会長!」と声援が飛びます。

引退後もトレーニングを続けて、筋トレの数値はむしろ現役時代より上がっているという谷口氏。ブランクを感じさせない肉体パフォーマンスを披露しました。

谷口氏は試合後のマイク・アピールでは「最低でも」還暦まではプロレスを続けると生涯現役を宣言。ベストボディ・ジャパン コンテストからプロレス、そらに映画界へ羽ばたく次世代のスターを育てていくビジョンも発表しました。

谷口氏とタッグを組んだのが、お笑いタレントのなべやかんさん。なべやかんさんは157センチと小柄ですが、パワーリフティングの元日本代表選手です。

ダブルメインイベントのもう1つ、女子シングルに出場した白川未奈さんは、グラビアアイドルとプロレスラーの二刀流を目指しています。

レスラーそれぞれが持つ価値観から生み出された肉体が、強烈な主張を繰り広げたエンターテイメント。

イベントの最後は白川未奈さんが会場の観客に呼びかけ、全員総立ちの「B, B, J!」で締めくくられました。


プロレス ベストボディ・ジャパン ボディビルディング