「推しメン」ならぬ「推しレス」!? 女性の新日本プロレスファンが増えたわけ

「推しメン」ならぬ「推しレス」!? 女性の新日本プロレスファンが増えたわけ WATCH

「推しメン」ならぬ「推しレス」!? 女性の新日本プロレスファンが増えたわけ

スポーティ

かつてプロレスといえば、たくましく強い「男」の象徴でした。その反面、女性からは「プロレスって痛そう!」「男が観るものじゃないの?」と言われ、客席は埋めるのは男性ファンばかり。しかし最近、そんなプロレス会場が変わりつつあります。

1月4日に行われたプロレス界最大のイベント、新日本プロレス主催レッスル・キングダム8 in TOKYODOME。その会場では黄色い声援が飛び交い、応援ボードを掲げる女性のみのグループも。かつては見られなかった大勢の女性ファンが詰めかけたのです。

なぜ今、女性の中でプロレスが人気なのでしょうか? その答えは大会を見れば一目瞭然。新日本プロレスには女性の心をつかむ様々な仕掛けがありました。

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試合だけじゃない! イケメンチャンピオンの超豪華な入場

今年で23回目となる、1月4日の新日本プロレス・東京ドーム大会。ファンの中では「イッテンヨン」(※プロレス界では日付を「1.4」と表記するため)と呼ばれ、プロレス界新春の風物詩となっています。今大会では6大タイトルマッチなどが行われ、ここ数年で最高の3万5000人(満員)が詰めかけました。

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「イッテンヨン」の醍醐味の一つが、選手の入場。ステージには大ビジョンが設置され、大掛かりな演出とともに選手が登場。楽器の生演奏に合わせ、レーザーが飛び交う中をリングに向かいます。今大会の演出を手がけたのは人気アイドル、ももいろクローバーZの演出家・佐々木敦規氏。ライブ会場のような光景に初めてプロレスを見る女性も大興奮、試合の熱気へと繋がっていきました。

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大会の主役である現在のチャンピオン、「レインメーカー」ことオカダ・カズチカ選手。ルックスの良さと確かな実力を兼ね備え、絶大な人気を誇る若手No.1レスラーです。そんなイケメンチャンピオンの入場に降り注いだのは、なんと……“お金”

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「レインメーカー」とは「プロレス界に金の雨を降らす男」という意味。その呼び名どおりに降ってきたお札(本物ではなく“レインメーカー$”)は、特別なお年玉としてもちろんお土産に。来場者に向けたこんなファンサービスも欠かさないのです。

ジュニアヘビー級の華麗な空中戦!

柔道やボクシングなど、多くの格闘技では体格差による不利を避けるため、体重によって階級分けがされています。新日本プロレスは2階級制。体重100キロ未満の選手が「ジュニアヘビー級」、それ以上の選手が「ヘビー級」とされ、それぞれの選手同士が戦います。ジュニアヘビー級最大の魅力は、体の軽さを活かしたスピード感満点の勢いあふれる技の数々。

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勢いよくロープとロープの間をすり抜けて突っ込んでいく選手や、ロープを飛び越え回転しながらリング下の選手へアタックする選手など、ヘビー級の選手には真似できない“飛び技”を持っているのが特徴です。その華麗な姿はまるでアクションスターのよう。初めてプロレスを観る女性でも「かっこいい!」と感じることができるでしょう。

コスチュームや肉体美にも注目

ヘビー級の試合は、1発1発の技の重みが感じられる激しい闘い。しかし昔のような「黒いパンツ一丁でむっちりした大男のぶつかり合い」というイメージではなく、肉体美を意識した選手が多くなり、コスチュームも個性的なものが多くなりました。選手のヴィジュアルが華々しくなり、技名などがわからなくても“見て楽しめる”要素が増えているのです。

体にド派手なペイントをして戦う選手も ©NJPW

体にド派手なペイントをして戦う選手も ©NJPW

棚橋弘至選手(左)のトレーニング本はベストセラーにもなりました ©NJPW

棚橋弘至選手(左)のトレーニング本はベストセラーにもなりました ©NJPW

女性にも受け入れやすくなった新しいプロレス。その魅力はまだまだたくさんあります。ぜひ会場で熱気を味わいながら、あなただけの「推しレスラー」を見つけてみてはいかがでしょうか?

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