ルートインBCリーグ 2019開幕!
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ルートインBCリーグは春真っ盛りの4月6日に開幕しました。今季は新球団・茨城アストロプラネッツが加入し、11球団体制でリーグ戦が行われます。
FUTURE-East、ADVANCE-Westの東西2地区制で、東地区には福島、茨城、栃木、群馬、武蔵、新潟の6球団が、西地区には信濃、富山、石川、福井、滋賀の5球団となっています。今回は、西地区の動きを中心に紹介します。
※記録及び日程は4月21日現在
試合前セレモニー
BCリーグの大物戦手たち
山本雅士投手(富山GRNサンダーバーズ)
昨年は栃木ゴールデンブレーブスに元読売ジャイアンツ・村田修一選手が入団、1シーズンプレーし話題になりました。今年もプレーの場を求めてNPB出身の選手が幾人かルートインBCリーグにやってきました。
今季入団のNPB出身の選手を紹介します。まず、栃木ゴールデンブレーブスに元阪神タイガース・西岡剛選手が入団しています。そして富山GRNサンダーバーズには、元中日ドラゴンズ・山本雅士投手が、福井ミラクルエレファンツには元東京ヤクルトスワローズ・大松尚逸選手が、埼玉武蔵ヒートベアーズには、元広島東洋カープ・辻空投手がそれぞれ入団しています。ただ、石川ミリオンスターズに入団が発表されていた元阪神タイガース・マルコス・マテオ投手は開幕時点で来日していませんでした。
群馬ダイヤモンドペガサスは、かつてオリックス・バファローズでもプレーしたカラバイヨ選手が昨年限りで引退しました。しかし、東北楽天ゴールデンイーグルスや四国アイランドリーグplusなどでもプレー経験のあるラファエル・ポロ選手や、オセアン滋賀ユナイテッドなどでプレーしたジョニー・セリス選手を獲得し、厚みのある主軸打線を堅持しています。
ルートインBCリーグは若い選手たちがNPBを目指すための場でありますが、元NPB選手たちにとっては復帰を目指すための場でもあり、外国人選手たちにとっても上のリーグへいくためのステップアップの場でもあります。様々な選手たちが一体となって戦うことは、リーグとしてもレベル向上が図れるというメリットもあり、醍醐味の一つでもあります。
西地区、オセアン滋賀ユナイテッドは開幕ダッシュ
富山GRNサンダーバーズ、サヨナラ勝ち
開幕後、西地区では昨年までと異なる大きな動きがあります。創設3年目で昨季も大きく負け越していたオセアン滋賀ユナイテッドが、開幕ダッシュを決め首位についています。独走とまではいきませんが、好調の富山GRNサンダーバーズと首位を争う形になりそうです。
オセアン滋賀ユナイテッドの先発投手では、昨季途中に信濃グランセローズから移籍してきた高井ジュリアン投手が最も期待できそうです。昨年の移籍直後は、まだ本来のピッチングとは言い難いものもありましたが、今季は球威もあります。既に3試合に登板して2勝をマークし、防御率は1.80と序盤ながら優秀です。そして、昨季途中に入団したパク・ミョンジョン投手が中継投手の役割を果たし、クローザーは今季から合流したタバーレス投手が務め、既に3セーブを挙げています。
打線は、新潟アルビレックスBCから移籍の纐纈英騎選手、新外国人のジェウディー選手、そしてキャプテンの前本飛翔選手がハイアベレージで続いています。昨年までと異なり、勝ちパターンが出来上がり、投打がしっかりと噛み合っています。他にはルーキーの金城登耶投手は地元の名門、近江高校出身の左腕で昨春のセンバツにも出場しています。長い目で育てていけば、実力派の好投手に成長するかもしれません。
西地区ではこのオセアン滋賀ユナイテッドとともに好スタートを切ったのが富山GRNサンダーバーズです。4月6日の信濃グランセローズとの開幕戦は、約1000人近いファンが見守る中、手に汗握る投手戦となり3‐3のまま延長戦に突入しました。10回裏二死から東良暁選手が信濃グランセローズ・名取泰誠投手からしぶとくレフト前にヒットを運び勝利をもぎ取りました。
西地区の行方はこの2チームが重要なカギを握りそうです。
東地区は、新潟アルビレックス、群馬ダイヤモンドペガサス、栃木ゴールデンブレーブスの3チームが中心に上位争いをしていきそうです。打撃成績では、群馬ダイヤモンドペガサスのラファエル・ポロ選手がリーグトップの7本塁打をマーク。また、石川ミリオンスターズの神谷塁選手が果敢に走り、7盗塁とリーグトップの成績。
栃木ゴールデンブレーブスの西岡剛選手も積極的に走りリーグ3位の4盗塁をマークしています。首位争いと個人タイトル、どちらも目が離せません。
企画イベントも盛りだくさん
富山GRNサンダーバーズマスコット ライディ
西地区のうち北陸には3球団あります。富山GRNサンダーバーズ、石川ミリオンスターズ、福井ミラクルエレファンツです。このうち福井ミラクルエレファンツ主催試合では「#北陸FITダービー2019」と称したイベントが行われます。
北陸3チームでダービー戦を開催し、石川県や富山県からも福井ミラクルエレファンツのホームゲームに応援に来てもらおうという試みで、合わせて抽選会も催され、様々なグッズが当たります。また、缶バッジやタオルといった限定グッズがあるという点もファンとしては嬉しいところでしょう。北陸3県は移動してみると、鉄道の普通列車を使ってもそれほど時間は要しませんし、自動車での移動なら球場へのアクセスも含めて遠い距離ではありません。県外のファンに向けたイベント開催はもっと盛んに行われていいかもしれません。
県外に向けてのサービスという面では、今季のオセアン滋賀ユナイテッドも負けてはいません。前後期合わせて3試合が滋賀県を離れ、わかさスタジアム京都で開催されるのです。京都へ通勤通学する滋賀県民も多いなど経済的つながりも深く、これを契機にファン層を拡大しようという狙いが大きいのかもしれません。尚、下記の試合がわかさスタジアム京都で開催予定となっています。
5月24日(金) 石川ミリオンスターズ戦
5月31日(金) 福井ミラクルエレファンツ戦
6月29日(金) 石川ミリオンスターズ戦
ルートインBCリーグには準加盟の球団が2つ(静岡、神奈川)あり、来季以降、更に球団が増える可能性があります。今後の動きにも注目です。
INFORMATION
■ルートインBCリーグ
公式サイト:https://www.bc-l.jp/