独立リーグ2021開幕情報!

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四国アイランドリーグplusは、3月27日に、ルートインBCリーグの東地区は4月3日、中地区と西地区は4月10日にそれぞれ開幕しました。現在はまだコロナ禍で日常を取り戻したわけではありませんが、今季は開幕から有観客で試合が開催されています。開幕直後の両リーグの様子を紹介します。

四国アイランドリーグplus、3月27日に開幕戦 ゲストに元阪神の金本氏

■公式HP>>https://www.iblj.co.jp/

ゲストの金本知憲さん

四国地方でも桜が満開になった3月27日、徳島県のむつみスタジアムと香川県のレクザムスタジアムで開幕しました。この日、むつみスタジアムでの徳島インディゴソックス対高知ファイティングドックス戦では、阪神タイガースで監督を務めた金本知憲さんがゲストで登場。一目見ようと902人ものファンが集まり、試合前にトークイベントも行われました。

また、むつみスタジアムとレクザムスタジアムでは、打楽器に限り鳴り物を使用した応援が可能となりました。選手の素晴らしいプレーには大きな拍手も送られ、球場に賑わいが戻ってきました。ファンあっての野球だと実感させられる光景です。

高知ファイティングドックスが好発進

徳島インディゴソックスは、今季3連覇を目指しますが、開幕戦は7‐5で敗戦。これに対して、高知ファイティングドックスは、同リーグで最も優勝から遠ざかっており、なんとしても今季は優勝したいシーズンです。高知ファイティングドックスは現時点で5試合を行い3勝1敗2分けでの首位です。

2位の香川オリーブガイナーズは、愛媛マンダリンパイレーツとの開幕戦後は順調に勝ち星を重ね4勝2敗としています。徳島インディゴソックスは2勝3敗の3位、愛媛マンダリンパイレーツは勝ち星なしの4敗と出遅れています。

頭角を現す選手たち

高知ファイティングドックスの藤井皓哉投手(元広島カープ)は、徳島インディゴソックスとの開幕戦に先発し、6回を散発5安打無失点に抑え7つの三振を奪うなどNPB復帰を目指し上々のスタートを切りました。勝ち星2つで奪三振数37はリーグトップです。

近藤壱来投手

今季2年目になる香川オリーブガイナーズの近藤壱来投手も負けてはいません。愛媛マンダリンパイレーツとの開幕戦で先発し、勝利投手になったのを皮切りに、4月2日の徳島インディゴソックス戦にも先発。この試合では127球を投げ5安打1失点で完投。三振も9つ奪うなど見事なピッチングでした。近藤投手は2勝を挙げ奪三振数30はリーグ2位です。

野手では、高知ファイティングドックスのサンホ・ラシィナ選手が3割台の打率で非常に当たっています。足も速く守備も安定しておりチームに貢献していきそうです。香川オリーブガイナーズの白方克弥選手は今季も積極的に走りリーグトップの5盗塁をマークし、猛アピールしています。

昨季の盗塁数は6でしたので、今季はかなりの盗塁数が期待できそうです。徳島インディゴソックスの宇佐美真太選手は6番打者ながら4割4分4厘で打率2位、低迷するチームで奮起しています。首位争いは今後、高知ファイティングドックスが独走態勢に入るのか、それとも徳島インディゴソックスが巻き返すのか、見どころになりそうです。

ルートインBCリーグ西地区も開幕 オセアン滋賀が快進撃

■公式HP>>https://www.bc-l.jp/

4月10日、ルートインBCリーグの西地区と中地区は、東地区開幕から一足遅れの開幕となりました。大勢のファンが球場へ集まり、鳴り物入りの応援も行われるなど賑わいが少しずつ戻ってきました。

福井県営球場では、495人ものファンを集め、福井ワイルドラプターズがオセアン滋賀ブラックスを迎えての開幕戦が行われました。この日、福井ワイルドラプターズの可愛い球団マスコット『ワイルドラプターJr.』がお披露されました。

ワイルドラプターJr.

この試合では、福井ワイルドラプターズはエースの濱田俊之投手、オセアン滋賀ブラックスは新人の吉村大佑投手がそれぞれ先発し、投手戦が展開されました。終盤に滋賀打線が濱田投手を攻略し一気に4点を得て逆転に成功。5‐3で勝利しました。

吉村投手は、完投し初勝利を上げました。オセアン滋賀ブラックスは、翌11日、ホーム開幕試合の福井ワイルドラプターズ戦でも勝利すると、15日の富山GRNサンダーバーズ戦でも5‐4で逆転サヨナラ勝ちをし、現在は3勝負けなしの西地区首位を突っ走っています。昨季は相性が悪かった福井ワイルドラプターズに開幕2連勝は大きな成果です。

オセアン滋賀ブラックスは今季、元福岡ソフトバンクホークスの柳川洋平さんを監督に迎えました。柳川氏は福井ミラクルエレファンツからソフトバンクに入団し2009年から4年間プレーしていますので、監督としてBCリーグへの復帰になります。

また、今季の同球団は半数の選手が入れ替わりましたが、終盤になっても全員野球で最後まで諦めない粘り強さが試合を通じて伝わってきます。昨季までは一方的な負け試合もありましたが、今季のオセアン滋賀ブラックスは一味も二味も違います。決して春の珍事などではなく今季は優勝できそうな予感がします。

オセアン滋賀ブラックスナイン

オセアン滋賀の快進撃を支える選手たち

今回はオセアン滋賀ブラックスから2人の選手を紹介します。
吉村大佑投手

まずは、開幕戦で初勝利を上げた吉村大佑投手。東京農大から入団した新人です。今では珍しくなった右のアンダースロー。速球で打者をねじ伏せるのではなく、変化球で打ち取るタイプです。球速が100キロに満たないスローボールも持っています。制球が更に向上していけば面白い投手に成長していきそうです。

野手では、小原駿太選手です。宮城教育大から入団した1年目でショートの守備に就きます。開幕戦で盗塁を1つ決め、現在は計3盗塁でリーグ上位に入っています。これまで走れる選手がいなかっただけに機動力を活かした試合を見せてくれるかもしれません。

今季はルートインBCリーグ西地区の勢力図も大きく変わるかもしれません。今後の展開にも注目です。

※成績、データは4月18日現在

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