新リーグとしてスタート 日本海オセアンリーグ

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新リーグとしてスタート 日本海オセアンリーグ

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今季から新リーグ「日本海オセアンリーグ」として発足、4月2日に開幕し2か月余りが経ちました。「セントラル方式」での開催が中心になるなど新しい試をも導入して、熱戦が繰り広げられています。今回は日本海オセアンリーグを紹介します。
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今期も開幕2か月余り

日本海オセアンリーグに所属するのは富山GRNサンダーバーズ、石川ミリオンスターズ、福井ネクサスエレファンツ、滋賀GOブラックスの4球団です。昨季まではルートインBCリーグに所属していました。

5月30日、富山GRNサンダーバーズのジョアン・タバーレス投手が中日ドラゴンズに移籍すると発表されました。ジョアン・タバーレス投手は日本海オセアンリーグからNPB入りした第1号の選手となりました。
>>ジョアン・タバーレス選手 中日ドラゴンズ 移籍のお知らせ

試合日程は週末の土日2日間、一つの球場に4球団が集まってのセントラル方式(変則ダブルヘッダー)での開催になっています。第1試合は10時に試合開始、第2試合は1試合目終了後の1時間30分後に開始といったスケジュールになっています。また、2試合開催時は両試合とも2時間30分を超えた場合は次のイニングで打ち切るという特別ルールも導入されています。すべてがという訳ではありませんが、2試合目に開催地の地元球団が登場する試合日程が多くなっています。

なお、すべての試合をこの方式で開催するわけではありません。毎月数試合、富山、石川、福井、滋賀の各県下で1試合のみの開催も行われています。この場合は、球場は従来のような雰囲気に近いものがあります。

また、7月16日には富山県のアルペンスタジアムでオールスターの開催が予定されています。

チケット販売は、セントラル方式の開催時は1GAME券(1試合券)のほかに1DAY券(2試合通し券)があり、お得な仕組みもあります。
>>チケット情報

週末にセントラル方式で開催 2日間で4試合観戦も可能

菅原誠也投手

天候に恵まれた5月28日(土)、福井市のフェニックススタジアムで石川ミリオンスターズと滋賀GOブラックスの試合が行われました。午前10時のプレイボールとあってネット裏スタンドのファンは少なく感じたものの、両チームのファンや応援団が駆けつけ、鳴り物を使用しての熱心な応援が繰り広げられました。

滋賀GOブラックスの吉村大佑投手が完封、6‐0で石川ミリオンスターズを下した試合は12時22分に終了。第2試合は約1時間30分後の14時。この間にチケットの種類に関係なくスタンドは来場者の入れ替えが行われます。グランド整備やシートノックなど次の試合に向けての準備が着々と行われています。

2試合目は富山GRNサンダーバーズと福井ネクサスエレファンツの一戦。地元の福井ネクサスエレファンツが試合を行うとあって1試合目よりファンの姿は多く見られ、両チームの応援団による応援も行われました。

試合は投手戦、福井ネクサスエレファンツは9回にヤクルトスワローズなどでプレーした秋吉亮投手が登板するも1点を奪われ、2-1と富山GRNサンダーバーズが辛うじて逃げ切っています。

秋吉亮投手

翌29日(日)は福井県営球場(福井市内)に場所を移して2試合が行われます。

1試合目は富山GRNサンダーバーズと滋賀GOブラックスが対戦。序盤から富山GRNサンダーバーズが2-0とリードしこのまま逃げ切るかと思われましたが、9回裏に滋賀GOブラックスが一気に3点を奪いサヨナラ勝利。

2試合目は石川ミリオンスターズと福井ネクサスエレファンツが対戦。点の取り合いとなった試合は5-4と福井ネクサスエレファンツが接戦を制しています。

2日間とも1試合目より地元球団の試合である2試合目の方が来場者は多い印象があり、子供や親子連れの姿も見られました。また、飲食ブースの出店もあり、気軽に食事をしながらの観戦ができます。

また、今回紹介した両日は球場こそ変わりましたが土日に同一球場で試合が組まれる日程、且つ2日間で組み合わせも変わるため、しっかりと野球を見たいファンにとっては移動する必要もなく便利なのかもしれません。

リーグ1年目 好調な選手

吉村大佑投手

首位争いは、滋賀GOブラックスと福井ネクサスエレファンツが競っていました。一旦首位が入れ替わったものの、6月14日現在、滋賀GOブラックスと福井ネクサスエレファンツが首位に並んでいます。富山GRNサンダーバーズ、石川ミリオンスターズはやや元気がなく、両球団の奮起が期待したいところです。まだまだシーズンは中盤に差し掛かったところですので、熱い首位争いは繰り広げられそうです。

目立った成績を出している選手は好調の2球団に集中して見られるのが現在の特徴です。

福井ネクサスエレファンツの投手では、松永忠投手(2勝2敗 防御率2.95)を筆頭に寺内生投手(2勝2敗 防御率4.66)、後藤茂基投手(3勝1敗 防御率3.06)の両投手は安定して勝ちを計算できる存在ですし、秋吉亮投手(1勝2敗5セーブ 防御率3.31)が控えとして心強いピッチングを見せています。

これに対して滋賀GOブラックスは、昨季の優勝も経験したアンダースローの吉村大佑投手(6勝2敗 防御率2.58)に菅原誠也投手(4勝2敗 防御率5.17)がチームの主力として存在しています。そして今季は抑えに新規加入の岡部拳門投手(0勝0敗6セーブ 防御率0.66)が控えています。

野手ではリーグで最も当たっているのが福井ネクサスエレファンツの阪口竜暉選手(打率.368)です。5本塁打と二塁打9本はともにリーグトップです。吉村慎之介選手(打率.348)や杼木(とちき)誠太朗選手(打率.293)らもおり、投打がかみ合っているところがチームの好調につながっています。

滋賀GOブラックスは小原駿太選手(打率.391 4本塁打)、片山朋哉選手(打率.319)、大﨑太貴選手(打率.322)ら3人が打線の中心になってチームを支えるとともに長谷川勝紀選手が正捕手として投手陣をリードしています。滋賀GOブラックス打線は本塁打を含む長打が期待できる手ごわい打線です。今季の優勝もまだまだ狙えます。

なお、5月の月間MVPに投手部門で秋吉亮投手が、野手部門で阪口竜暉選手がそれぞれ受賞しています。
>>PLAYERS OF THE MONTH(MAY) 受賞選手について

※記録、成績は6月14日現在

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