バスケットボール日本女子代表、吉田亜沙美選手の素顔
WATCHバスケットボール日本女子代表、吉田亜沙美選手の素顔
昨年9月、バスケットボール日本女子代表はアジア地区予選決勝で中国を下し、リオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得しました。2004年のアテネオリンピック以来、3大会ぶりの快挙を成し遂げた女子代表。このチームをキャプテンとして率いたのが吉田亜沙美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)です。
吉田選手のポジションはポイントガード。鋭いドライブから精度の高いパスを供給し、ゲームをコントロールします。コートネームである「流(りゅう)」は、試合の流れを呼び込めるようにという思いから来ています。
また、吉田選手は私服や髪型、バッシュなどがオシャレなことでも話題。「バッシュはモチベーションのひとつ、リオでも注目してほしい」と話しています。
日本女子バスケ界のトッププレイヤーでありながら、ファッションリーダー的な存在でもある吉田選手の素顔に迫ります。
日本代表 吉田亜沙美選手インタビュー
世界で戦っていくにはバウンドパスの精度を磨いていかないといけない
――バスケットを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
バスケットボール選手だった父と姉の影響を受けてです。父もポイントガードだった。私が小学生の時に、父のノールックパスやダブルクラッチを観て真似したい、誰かに伝えていきたいと思ったのがきっかけですね。
――バスケにおける自身のストロングポイントやこだわりはありますか?
やっぱりパスが好きだし、自信があります。自分のパスで誰かが決めてくれる時が一番気持ち良いんです。パスで試合のリズムを作っていくのが私の仕事。シューターに出す時は、打ちやすい高さや強さといった精度にこだわっています。世界で戦っていくにはバウンドパスの精度を磨いていかないと。相手チームは背が高い人ばかりですから。
――これまでの選手生活で印象に残っているエピソードについて教えて下さい。
高校3年の時、インターハイで優勝したことは印象的でした。自分の代では初めての優勝だったので。あとはもちろんオリンピック出場を決めた中国戦。この試合は生涯忘れない。試合終了残り3秒で逆転シュートを決めた瞬間は、意外と冷静だったんですよ(笑)。2014年に左ひざ十字靭帯を断裂した時もよく覚えています。リハビリは辛かったし孤独だったけれど、週末チームメイトが会いに来てくれて、またコートに戻りたいと強く思いました。
――試合前のルーティンやモチベーションの保ち方などは何かあるのでしょうか?
起きるのも髪をセットするのも同じ時間に決めていますね。バスに乗ったら必ず栄養ドリンクを飲んで、アメを食べてます。あと、試合直前は姉が作ってくれたムービーを見てテンションを上げています。音楽が流れて、いろんな知り合いがメッセージを送ってくれてるんです。これはリオでも見ますよ!
――吉田選手は私服がオシャレなことでも話題ですが、ファッションへのこだわりについて教えて下さい。
試合に合わせて髪やバッシュの色を変えています。思い入れもありますし。特にバッシュだけは目立ちたいと思っていて、青やピンクといった自分の好きな色をチョイスしています。あとは軽くて動きやすいのがいいですね。リオではまだ決めていないですけど、私の髪とバッシュにぜひ見てください!
合言葉は”メダルへの挑戦” 感動と勇気を与える試合を
――吉田選手は、今後の女子バスケ界をどのようにしていきたいと考えていますか?
やっぱり自分が信頼されるリーダーになって引っ張っていかなければと思います。私は話すことはあまり得意ではないんです(笑)。だからプレーでそれを表現していきたいですね!若い選手もどんどん育ってきている。もっとバスケットをメジャーなスポーツにしていきたい。
――今の日本代表チームについて教えて下さい。
去年アジアで優勝しましたが、それ以上のチームを目指しています。若手が多いので、勢いはあると思います。ヘッドコーチが求めているバスケットを一丸となって表現したい。キャプテンとして世界での経験を伝えるのも私の役目。これからが楽しみなチームです。
――いよいよ今年はリオオリンピックの年ということで、オリンピックに向けての抱負をお願いします。
メダルへの挑戦を合言葉に結果を求めていきたいですね。感動と勇気を与える試合をしてきます!その後はまた違う夢を見つけていきたい。いくつになってもバスケットには携わっていたいです。
――最後にこの記事を読んでいる方々に向けたメッセージをお願いします。
まだバスケットをあまり知らない人も魅了できるようなプレーをしていきたい。バスケットがどれだけ楽しいかは観てもらえればすぐに分かると思います。自分ができることを精一杯やっていくので、応援よろしくお願いします!
吉田選手も注目 ナイキの最新バスケットシューズ
革新的なデザインのバッシュを数多く生み出してきたナイキはこのほど、人気の「エリートシリーズ」リリースしました。
NBAのスーパースター、レブロン・ジェームズのためにデザインされた「レブロン13」は耐久性に優れたクリム素材を使用。強くて軽いだけでなく、新しい美しさとフィット感で動きが激しいバスケット選手の足元や気分をサポートします。
また、ケビン・デュラントのシグネチャーシューズ「KD8」は、先進的な技術と刺激的なデザインが融合した一足。安定性を高めるためにクルー丈の着圧ソックスをシューズの一部に採用し、タイツ・ソックス・シューズの3つを一体化させました。
レブロン13エリート。カラーバリエーションは写真のレッドとホワイト、ブラックの3色
KD8エリート。写真のホワイトカラーの他に、グレーとブラックも
吉田選手はバスケットの魅力を「全員が走ってボールをつなぐ、アップテンポなゲームスピード」と語ってくれました。人一倍責任感が強く、負けず嫌いでいつまでも上手くなりたいと思っている吉田選手。オリンピックでは「流」れるような華麗なプレーと、「流」行のファッションにも注目です。
INFORMATION
ASAMI YOSHIDA/吉田亜沙美(BASKETBALL)
Birth of date/生年月日:1987年 10/9 生まれ
Team/所属チーム:JX-ENEOSサンフラワーズ
Other/その他:東京都出身。東京成徳大学中学校・高校卒業後JOMO(現・JX-ENEOSサンフラワーズ)に入団。1年目から主力としてプレーし、シーズンルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。日本代表歴は2005年より。当時、高校生で唯一の選出となった。2009年から代表の主力選手として活躍。2015年のアジア選手権ではキャプテンとしてチームを引っ張り、オリンピック出場に貢献。個人としては2大会連続でベスト5に選出。
INFORMATION
NIKE公式サイト
レブロン13エリート:http://news.nike.com/news/lebron-13-elite
KD8エリート:http://news.nike.com/news/kd8-elite-kevin-durant