ママがベビーと一緒にダンス! 「100台ベビーカーダンス」が支援を募集中

ママがベビーと一緒にダンス! 「100台ベビーカーダンス」が支援を募集中 SUPPORT

ママがベビーと一緒にダンス! 「100台ベビーカーダンス」が支援を募集中

スポーティ

来たる2013年11月16日、17日に、代々木第一体育館で開催される日本体操祭。ここに、異色のイベントが開催されます。それが「100台ベビーカーダンス」です。

「100人のママやパパが、ベビーカーに乗った100人の子どもたちとダンスする」。文字で読むだけでも思わず笑みがこぼれるこの企画を主宰したのが、「ママ★ベイビーダンス」の石川さやかさん。ダンサーで、会社員で、4歳と2歳の男の子のママでもある石川さんに、「なぜ、ベビーカーなのか」を聞きました。

自身の出産後の悩みから「一緒に踊っちゃえばいいんだ!」がきっかけ。ツールのひとつがベビーカー

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「私は小学生の頃からダンスを続けていて、ダンスは生活の大切なエネルギー。それで、出産後も再開しようとしたんです。でも、託児付きのダンスレッスンは子どもを待たせて後ろめたい気分になるし、リトミックのような子ども向けのプログラムだと大人にはちょっともの足りない。もっと、お母さんと子どもが両方楽しめる形はないかなあ、と思っていたんですね。そんなときに『一緒に踊っちゃえばいいんだ!』と思いつき、友人とダンスサークルを立ち上げまして。そこでひざの上に乗せて踊ったり、抱っこひもを使ったり、いろいろ試していたツールのひとつがベビーカーだったんです」

ハンドルをバーに見立てて軽やかにステップを踏んだり、引き寄せてベビーにタッチしたり。ベビーカーのポテンシャルに驚かされるベビーカーダンスですが、大きなメリットがもうひとつあるといいます。

家に閉じこもりがちのお母さんが参加できる場をつくりたい

「それは、0~1歳のお母さんも参加できること。0~1歳の頃って、子どもと一緒に楽しめる場所も少なくて、家に閉じこもりがちなんですよね。子どもに話しかけても会話にならないから、お父さんも忙しいと、人と会話しない日が続いたりする。初めてのことばかりなのに、相談する相手もいなくて、私も一人目のときにしんどい思いをしました。そんな思いを抱えているお母さんに、こういう場があることを知ってもらいたくて」

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笑顔になれればOK。カッコよく正しく踊る、というのは二の次

石川さんが主宰するベビーカーダンスのサークルは、湘南藤沢と自由が丘でクラスを開講。不定期の出張クラスも行っています。

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「もちろん、未経験者大歓迎! カッコよく正しく踊る、というのは二の次。間違っても、それで笑顔になればOKというスタンスです(笑)」

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カラダの悩みを解消するストレッチやバレエの要素

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小さい子どもを持つお母さんには、腰痛や肩こりなど身体の悩みがつきもの。ダンスで身体を動かすことがその悩みの解消にとても効果がある、と石川さん。

「出産後はすごく体型が変わるし、長時間の授乳や抱っこで猫背になりがちです。その姿勢でこり固まると、どんどん痛くなってしまうので、関節の柔軟性を取り戻して血流をよくしてあげないと。このダンスでは、レッスンの中にストレッチやバレエ的な要素も入れて、そうした育児の身体的負担も減らせるようにしています。ダンスをはじめて『すごく痩せた!』と言ってくれたお母さんもいましたよ」

子供と一緒に踊る場でお母さんの心の余裕が生まれる

また、子どもと一緒に楽しむ場を持つことで、子育てにストレスを感じているお母さんの心のケアもできる、とも。

「ダンスして『楽しかった!』って気分になれば、子どもを受けとめる余裕が生まれるんですよね。親子で呼吸を合わせて踊れば自然と笑顔になるし、人前に出ることで、お客さんの笑顔と拍手から元気をもらえたりする。いいリフレッシュになって、きっと子育ても人生も変わると思います」

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11月16日(土)、代々木第一体育館で「100台ベビーカーダンス」を開催

湘南藤沢と自由が丘のクラスでは8組ほどで行っていたベビーカーダンスですが、11月の日本体操祭では、目標100台と一気にスケールアップすることに。代々木第一体育館をいっぱいの笑顔で満たしたい、と意気込みも十分。初心者もパパも含めて参加者を募集中です。

「地域の高齢者住宅で披露したことがあるんですが、子どもが出るだけで、おじいちゃんおばあちゃんは大喜びなんです。今回はお客さんが1万人いますからね。どんな反応があるか……今から楽しみでしょうがない(笑)。自分だけで抱えてしまうと子どもを負担に感じてしまいがちですが、ここでたくさんの笑顔に囲まれたら、子どもはみんなの宝なんだってきっと実感できると思います」

そして現在。ベビーカーダンスの活動を応援するクラウドファンディングプロジェクトで支援を募集中

目指しているのは、今しかできない子育てを満喫する「楽しい育児」を広げること。「『子どもがいるからできないこと』ってすごくいっぱいあるけれど、逆に『子どもがいるからできること』を新しく作っていきたい」と石川さん。クラウドファンディングには、どんなことを期待しているのでしょう?

「子育て世代のために参加費をギリギリに押さえているので、経済的に支援していただければそれが今後の活動につながるし、まだ始まったばかりの活動なので、ここが新しい人との接点になればとも思っています。この活動も、私一人だったらたぶん挫折してたと思います。でも仲間をはじめいろんな人の応援で、ここまでくることができました。今度はクラウドファンディングを通じて、みんなの総意として押し上げてもらえたらうれしい。『こんなに多くの人が応援してくれてるんだ』という思いを原動力に変えていきたいので、ぜひご支援をよろしくお願いします!」

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