“床の上のフィギュアスケート”「一輪車演技」!

“床の上のフィギュアスケート”「一輪車演技」! DO

“床の上のフィギュアスケート”「一輪車演技」!

スポーティ

小学生の頃、一輪車に夢中になった人も多くいると思います。
その一輪車を使って演技を行うという競技があります。
今回、北海道を代表する一輪車演技団体である「UCフロンティア札幌」さんの練習場所にて、一輪車演技についてお話を聞いてきました。

※UCフロンティア札幌には現在、小学生1年から高校3年生まで25人のメンバーが所属。

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技だけではない、ストーリーも重視される一輪車演技

UCフロンティア札幌さんによると、一輪車は 「平衡感覚」「反射神経」「敏捷性」「集中力」そして「チャレンジ精神」を養えるそうで、後々どのスポーツにも通じる身体能力の基礎習得、そして体幹を鍛え養うことができるというメリットがあるとの事。

その中で、演技による技を競う一輪車演技の全国大会である全日本一輪車競技大会 (演技部門) には317名の参加、グループ・ペア・ソロの3種目が存在し、都道府県別・全国・国際の各大会があります。

元々は「曲に合わせて一輪車の技を取り入れたダンスをする競技」という概念だったようですが最近では「ストーリーを作り込み演じる作品」が重視されるようになってきました。
そのため、技術だけではなく、クリエイティヴなセンスも求められます。

そして、披露する場所も様々。最もスピード・技を発揮できる「体育館のフロア」、ライトを浴びキレイに観ていただける「コンサートホールのステージ」、青空のもと気持ちよく、様々な方に自由に観ていただける「路上・公園の広場」・・・。場所・季節をあまり制限されないのも一輪車演技の特徴です。

ちなみに、今回お伺いしたUCフロンティア札幌さんの非常勤コーチである松田良平さんは、何と全日本一輪車競技大会 ソロ演技アーティスティック部門11年連続優勝達成、国際大会でも優勝経験があるほどの実力の持ち主です。

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松田良平さん 2014 全日本ソロ大会優勝の演技

UCフロンティア札幌メンバー「だい・どん・でん!さっぽろパフォーマンスカーニバル2014」

UCフロンティア札幌メンバー「一輪車演技&発表会(北海道ゆにガーデン)」

ハイスペックな演技用一輪車

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競技用の特徴

1)フロアにタイヤあと残らない様、白タイヤです。

2)フロアを傷つけない様、また落車して倒しても大きな音がでない様、プラスチックが露出していません。ケガ防止にもなっています。一般量販店の一輪車は、大抵サドル前後とペダルに、フロア破損につながる固い材質使っています。

3)スピンなど細かく素早い動きができるよう、クランク(ペダルとタイヤつなぐ部分)が短いです。

4)素早い動き、様々な技に耐えうる様、パーツ各所が軽量かつ丈夫です。例えば軽い方がジャンプなどしやすいですが、同時に衝撃に耐える強度も必要です。

5)ホークの肩(タイヤの上部)が直角で、その上に乗る事ができます。それによりグライディング(こがないで進む)や立ち技ができる構造です。

一輪車・技の数々

一輪車演技では様々な技の組み合わせでプログラムを構成していきます。
今回代表的な技をUCフロンティア札幌のメンバーにやって頂きました。
1「小回り」
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2「タマラ」
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3「アラベスク」
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4「ビールマン」
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一輪車に乗ってみよう

最後にUCフロンティア札幌の内藤さんに、これから一輪車競技を始めてみたいという方に向けてメッセージを頂きました。

「まずは手をつないで乗ってみよう! わずか数センチの違いだけど、サドルの上にはきっと違う景色があるはずです。知られていない、未成熟なスポーツだからこそ、これから始められるあなたの可能性は無限大です。トッププレイヤーになるのも、一輪車演技というものを新たなものに進化させるのもあなた次第。共に新たなスポーツ文化を築いていきましょう!」

今回ご紹介したよう団体に参加する機会を作って実際にやってみると、難しさと同時にその面白さにも目覚めるかもしれません。

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少しでも興味を持たれたら、気軽に是非チャレンジしてみて下さい!

フィギュア 一輪車