スペインのサッカースタジアムを巡るPART2 Estadio José Zorrilla (Real Valladolid)

スペインのサッカースタジアムを巡るPART2  Estadio José Zorrilla (Real Valladolid) WATCH

スペインのサッカースタジアムを巡るPART2 Estadio José Zorrilla (Real Valladolid)

スポーティ

日本人が訪れることの少ない、スペインのサッカースタジアムをご紹介するシリーズ「スペインのサッカースタジアムを巡る」。第2回目の今回は、Estadio José Zorrilla(ホセ・ゾリーリャ・スタジアム)をご紹介します。このスタジアムを本拠地とするReal Valladolid(レアル・バリャドリード)は、今年で創立90年を迎えたチームです。

TOP写真: Photo by Yukari TSUSHIMA

レアル・バリャドリッドの歴史


レアル・バリャドリッドのエスクード(紋章)。一番外側にある緑の植物はおオリーブの枝。Photo by Yukari TSUSHIMA

マドリードから高速鉄道で2時間弱。カスティーリャ・イ・レオン地方の中心都市・バリャドリッドに到着します。この街に本拠地を置くサッカーチームがレアル・バリャドリッドです。

このチームが創設されたのは1928年7月のことでした。約20年後の1947年にリーガ・エスパニョーラのトップリーグに初めて昇格すると、その後何度もも2部リーグへの降格と1部リーグへの昇格を繰り返します。

そして、1992年、経営危機に陥ったレアル・バリャドリッドはチーム消滅の危機に立たされます。しかし、なんとかチームの経営組織を一新することで、チームを存続させることに成功しました。

2001年以降、レアル・バリャドリッドは3回の2部リーグへの降格と、3回の1部リーグへの昇格を経験しています。降格のたびにバリャドリッドの街は悲しみに包まれます。しかし、チームが1部リーグへチームが復帰するたびに、今度は街全体がお祭り騒ぎに包まれます。

レアル・バリャドリッドは、スペインで最もリーガ・エスパニョーラのトップリーグの厳しさを知っているチームであり、「天国と地獄」を体験したことのあるサポーターが集まっているチームなのです。

ロケーション


スタジアム遠景。観客席の様子。Photo by Yukari TSUSHIMA

スタジアム名はホセ・ゾリーリャ。通称ゾリーリャと呼ばれています。このスタジアムの名前は、19世紀のスペインで活躍した詩人が由来となっています。ちなみに、詩人の名前をサッカースタジアムの名前にしているチームは、スペイン国内でバリャドリッドくらいしか見当たりません。スタジアムがあるのはバリャドリッドの街の西側。鉄道駅からバスと徒歩で30分ぐらいかかります。

一番最初に、レアル・バリャドリッドの本拠地となるスタジアムが建設されたのは、1940年代のことでした。このスタジアムの名前もホセ・ゾリーリャ。現在のスタジアムと区別するためAntiguo Estadio José Zorrilla (アンティグオ・エスタディオ・ホセ・ゾリーリャ)と呼ばれています。

旧スタジアムは、バリャドリッドの闘牛場の隣に位置しており、その収容人数はわずか10,000人。何回かの改修工事を繰り返し、最終的に22,000人まで収容人数を高めたものの、もともとは決して大きなスタジアムではありませんでした。

しかし、1982年にスペイン・ワールドカップ開催時に、バリャドリッドの街が公式の試合会場の一つに選ばれたことが、旧ホセ・ゾリーリャ・スタジアムの転機となります。バリャドリッドは、より多くのの観客が観戦できるスタジアムの建設の必要性を認識し、新スタジアムの建設を決定しました。

新しいスタジアムが完成したのは、1982年のこと。ワールドカップ開催のその年になんとか完成にこぎつけました。当初、新ホセ・ゾリーリャ・スタジアムの収容人数は33,000人ありましたが、その後改修工事を重ねた結果、現在は約26,000人が収容可能な観客数となっています。

1982年のスペインワールドカップ開催時、このスタジアムで予選を戦ったチームは、イングランド・フランス・チェコスロバキア・クウェートの4か国。今にして思えば、かなり豪華な予選の顔ぶれだったと、言うことができるのではないでしょうか。

紫のスタジアム


チケット売り場も紫色。Photo by Yukari TSUSHIMA

レアル・バリャドリッドのチームカラーは紫。もちろん、スタジアムも紫に包まれています。スタジアム前には、こんなものがありました。ガラス瓶をリサイクルするためのごみ箱です。


スタジアム前のごみ箱。Photo by Yukari TSUSHIMA

このスタジアムを訪れたのが朝10時。ちょうどレアル・バリャドリッドの選手たちがトレーニングを開始する時間帯でした。しかし、残念なことにこのスタジアム、外から中の様子を見ることが全くできません。要塞のように、鉄壁で守られたスタジアムなのです。スタジアムのすぐ横には、よく整備された3面のサッカーコートがあります。


Photo by Yukari TSUSHIMA

新ホセ・ゾリーリャ・スタジアムには、博物館やカフェなど、試合開催時以外の時間に、観光できた人のための施設はまったくありません。そのため、このスタジアムの中に入ることができるのは、試合があるときだけです。

現在、レアル・バリャドリッドはリーガ・エスパニョーラのトップリーグにいるため、レアル・マドリードやFCバルセロナといった強豪チームとの対戦があります。

実は、同じ対戦カードでも、バルセロナやマドリードのホームゲームよりも、バリャドリッドでのホームゲームの方がチケット代がかなりお得なのです。バリャドリッドでのゲームのチケット代は、マドリードやバルセロナの場合よりも半額ぐらいの金額になります。

お時間に余裕のある方は、ぜひバリャドリッドまで足を伸ばして、ゲームを観戦することをお勧めします。


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