四国アイランドリーグplus2019 開幕!!
WATCH四国アイランドリーグplus2019 開幕!!
今年も四国アイランドリーグplusの前期戦が開幕しました。各球団に新人選手が入団し、NPBのドラフトを目指して熱い戦いが繰り広げられています。
今回は、開幕したばかりの四国アイランドリーグplusの模様を紹介します。
開幕カードは春の嵐
今季の開幕戦は3月30日、マドンナスタジアムで愛媛マンダリンパイレーツ‐高知ファイティングドッグスが、レクザムスタジアムで香川オリーブガイナーズ‐徳島インディゴソックスが予定されていました。しかし、冷たい雨が降り、デーゲームの予定のマドンナスタジアムは早々に中止が決定しました。
ナイターの予定のレクザムスタジアムは、予定通り試合前のイベントが行われ、プレーボールがかかったものの、1回裏攻撃中に雷雨により中断しそのままノーゲームになりました。四国でもちょうど桜が咲き始めた時季でしたが、低気圧の通過と重なってしまい、多くのファンが集まったものの仕切り直しとなりました。
実質的に開幕試合となったのは、翌3月31日にJAバンク徳島で開催された徳島インディゴソックスと香川オリーブガイナーズの一戦です。天気こそ良かったものの前日に引き続き肌寒い中のナイトゲームとなりました。
竹内裕太投手
徳島インディゴソックスの先発は、2年目の竹内裕太投手。昨年に引き続いての開幕投手となりました。対する香川オリーブガイナーズは、愛媛マンダリンパイレーツから移籍の四戸洋明投手が先発。徳島インディゴソックスは初回、3番に抜擢された岸潤一郎選手がソロ本塁打で先制するも、3回には三連打を浴び3失点。
このまま香川オリーブガイナーズが逃げ切るのではと思われましたが、継投に失敗。終わってみれば、7‐4で徳島インディゴソックスが開幕試合戦を白星で飾りました。気温が低かった点は、両チームの投手陣にとっては投げにくかったかもしれません。
四国アイランドリーグplusの新たな試み
今年も四国アイランドリーグplusは、新たな試みを行います。まず一つ目は、6月初めに前期日程が終わってから7月半ばに後期日程が始まるまでの間に、北米へ選抜チームを派遣し、現地の独立リーグCan-Am League(キャンナムリーグ)で交流戦を行います。2015年~16年に北米へ選抜チームを派遣していましたので、それ以来のことになります。
シーズン終盤に開催される独立リーグチャンピオンシップで、四国アイランドリーグplus優勝チームは、ルートインBCリーグ優勝チームに王者の座を奪われる年もあり、昨年のNPBドラフトで、ルートインBCリーグは、四国アイランドリーグplusより指名選手が多く、実力をアップしていかなければという危機感もあるだろうといえます。
もう一つの試みは、一部の試合で7イニング制の導入です。一部の試合とは、雨天中止の際の代替試合、ダブルヘッダー開催時の両試合、及び別途対象試合です。画期的な試みと言えるでしょう。
野球という競技は、一定の時間内の得点を競うものではなく、一定の「イニング数」で得点を競うものという特性から、どうしても試合時間が長くなりがちです。四国アイランドリーグplusでは、従来からスピードアップに努めており、且つ、延長戦は行わず、試合時間短縮には積極的でした。実際の検証などは、シーズン終了後に行われると思われますが、今回の試みは日本の球界に一石を投じる役割も果たしそうです。
ただ、四国アイランドリーグplusは、NPBを目指す若い選手がほとんどです。また、各々の選手のレベルをアップさせていく上でも多くのイニング数も必要ですし、記録やタイトルの公平性という観点で考えると9イニング制で行う方がいいのではないかともいえます。この点も踏まえてどういう結果になるのか、見守りたいところです。
注目選手紹介
香川オリーブガイナーズから投手、野手を含め6選手を紹介します。
岡村選手は先頭打者、そしてクリス、三好両選手はクリーンナップを担います。岡村選手が積極的に足を絡めることができればクリーンナップの攻撃力、破壊力が増すでしょう。
それぞれ個性的な選手ですので、打線としてつながるようになれば面白くなってきます。また、三好選手は捕手として、リードだけではなく肩も鍛えて欲しいところです。
投手では2年目の又吉投手。中日ドラゴンズで活躍する又吉選手の弟です。ルーキーで関西国際大から入団した石田投手とともに、経験を積んで上のリーグを目指して欲しいところです。実力を付けるには登板経験を重ねるのが一番です。四戸投手はある程度計算できるピッチングをしてくれそうです。
四戸洋明投手
四国アイランドリーグplus各球団とも毎年選手の入れ替わりが多いですが、今年の香川オリーブガイナーズは安定感のある戦力です。まだシーズンは始まったばかりですが、実績を積み頭角を現す選手が出てくれば、NPBのスカウトの視察対象になるでしょう。今後の四国アイランドリーグplusに目が離せません。
INFORMATION
四国アイランドリーグplus:http://www.iblj.co.jp/