サッカーとゴルフが融合!21世紀の新スポーツ「フットゴルフ」とは

サッカーとゴルフが融合!21世紀の新スポーツ「フットゴルフ」とは DO

サッカーとゴルフが融合!21世紀の新スポーツ「フットゴルフ」とは

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フットゴルフとは、ゴルフクラブでゴルフボールを打つ代わりに、サッカーボールを自分の足で蹴って遊ぶゴルフです。ゴルフ場のコースを使います。サッカーボールが入るようにカップの穴が大きくなっている以外、ルールは通常のゴルフとほぼ同じです。

フットゴルフは、21世紀になって誕生した新しいスポーツですが、世界各国で徐々に競技人口を伸ばしています。筆者が住む南カリフォルニアでも、フットゴルフができるゴルフ場が増えてきました。そこで、もっとも近所にあるゴルフ場で実際にフットゴルフを試してみました。

ちなみに筆者は、小学生のときにクラブでサッカーをしていましたが、それ以来サッカーボールを蹴った経験は体育の授業以外にありません。一緒に連れて行った高校生の息子も同様です。

ゴルフ場ならではの醍醐味。池ポチャもラフもバンカーもあり。

まずは、1番ホールのティーショット。パー4のコースですが、狙うべきピンはグリーンではなく、その手前のラフに立っています。そのため、通常のゴルフより少しだけ距離が短めになります。

とりあえず、1打目は、できるだけ遠くに飛ばそうと思いっきり力を込めて蹴りだしました。が、サッカー素人の悲しさ、ほんのちょっとしか空中に上がらなかったボールは、それでもフェアウェイの上をコロコロと転がっていきます。

ボールが止まった位置から、2打目、3打目と蹴り続けて、ピンが近づいてきたら、アプローチショットのように力加減を調節するのもゴルフと同じです。

ゴルフ場ですから、コースには起伏がありますし、ラフもあれば、池も、林も、バンカーもすべてあります。ボールが蹴りにくい場所に止まってしまったり、障害物を回避しなくてはいけなかったり、いつも思いっきりボールを蹴るというわけにはいきません。


悲しき池ポチャ。ピンの旗を使って、ボールをかき寄せた。


バンカーショットも発生。当然、芝より蹴りにくい。

それでもカップは、この大きさ。ボールを蹴り入れることはそれほど難しくはありません。最初の1、2ホールは、強弱の感覚がつかめず、何回かカップの周りをいったりきたりしましたが、すぐに慣れて、パットを一発で決められるようになりました。

安い、速い、カンタンの3拍子

今回我々は9ホールだけプレイしましたが、コース使用料金は1人12ドル(約1300円)でした。それとは別にサッカーボールのレンタル代が1個5ドル(約550円)でした。

同じゴルフコースを使っているにもかかわらず、ゴルフに比べると格段に安い料金です。このようにコース料金が安い上に、フットゴルフが通常のゴルフと大きく違うのは、道具にお金が全くかからないことでしょう。

何しろフットゴルフに必要なものは、プレイヤー1人ごとに1つのサッカーボールだけなのです。芝を保護するために、サッカースパイクの使用は禁止されています。我々はテニスシューズを履いていきました。

そしてフットゴルフは、コースを周る時間もかなり短くなります。我々が9ホールを周るのに1時間ぐらいしかかかりませんでした。通常のゴルフにかかる時間の半分以下ではないでしょうか。

どちらもほぼ同じ距離を歩くわけですが、フットゴルフには打つクラブを選択したり、風を読んだり、パットの芝目を睨んだりする時間がないためでしょう。

ボールを蹴って、小走りで追いかけて、またボールを蹴る。その繰り返しで、あまり頭を使わなかったような気がします。それでもイーブンパーぐらいでホールアウトできました。ゴルフではなかなかこうはいきません。フットゴルフは初心者でもずっと簡単に楽しめます。勿論、サッカー選手なら、もっと上手にスコアをまとめることが出来るのでしょう。

終わった後はうっすら汗をかいていました。9ホールだと総距離は大体4~5キロぐらいです。ゴルフバッグを担ぐわけではありませんから、散歩やジョギングをするのと変わりません。フットゴルフで電動カートに乗る人はまずいないでしょう。

しかも、ゴルフ場の起伏が多い芝生の上を歩きまわることになりますので、脚にも優しく、運動量は充分です。かなり健康やダイエットに良いスポーツだと言えるのではないでしょうか。

2024年のオリンピック競技? 

もともと筆者がフットゴルフのことを初めて知ったのは、毎年行われているカリフォルニア州の「国体」とも言えるCalifornia State Gamesの競技種目に今年からフットゴルフが加わったというニュースからでした。

レクリエーションとしてだけではなく、このフットゴルフを競技として行う人口も増えているようです。Federation for International FootGolf (FIFG)という世界組織が競技を統括し、2024年のオリンピック種目にも申請済みなのだということです。

フットゴルフを試すには

日本では日本フットゴルフ協会が統括組織です。その公式ホームページにはフットゴルフができるゴルフ場も紹介されています。

新しいスポーツやレクリエーションに興味がある方は、ぜひ一度フットゴルフを試してみてはいかがでしょうか。

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