ルートインBCリーグ 期待の選手たち
WATCHルートインBCリーグ 期待の選手たち
BCリーグは、4月に開幕してから4ヶ月が経ちました。前後期制を採用しているものの、前期と後期の間にインターバルはほとんどなく、試合が行われています。新しく入った選手たちも徐々に力を付けてくる時期です。もちろん、NPBのドラフトを意識した中で、熱い戦いが繰り広げられています。
ユニークで可愛いマスコットたち
ルートインBCリーグの各球団にはマスコットがおり、訪れるファンを出迎えてくれます。これらのマスコットが試合中のイベントはもちろん、時にはスタンドでファンの記念撮影に応じるなど様々なファンサービスを実施しています。今回は4球団のマスコットを紹介します。
■富山GRNサンダーバーズ
「ライティー」
富山県の県鳥である雷鳥をモチーフにした可愛い男の子、ライティーがマスコットです。かつてJR北陸本線には特急雷鳥(現在はサンダーバード)が存在していただけあって、富山といえば雷鳥というイメージです。
■石川ミリオンスターズ
「スタ坊」
「タン坊」
NPBにはマスコットが複数いる例は珍しくありませんが、石川ミリオンスターズのようにスタ坊とタン坊の2人は珍しい存在です。
■福井ミラクルエレファンツ
「パオ郎」
地図を見ると福井県は象の形をしているからというのが「エレファンツ」の由来です。そんなチーム名にちなんで「パオ太郎」が誕生しました。
■オセアン滋賀ユナイテッド
「ユナ丸」
オセアン滋賀ユナイテッドのマスコットは、ユナ丸(男の子)です。滋賀県には忍者で有名な甲賀市があるため、筆者は甲賀忍者がモデルだと思っていましたが、特に「甲賀」忍者というわけではなく「心優しいダルマ忍者」という設定になっています。
ぜひとも見てみたいイベント
試合前には、ルートインBCリーグならではのイベントが行われることがあります。
8月3日の石川ミリオンスターズ‐福島レッドホープス戦では、石川ミリオンスターズの武田勝監督と福島レッドホープスの岩村明憲監督による1打席限定の勝負が行われました。
武田監督は、北海道日本ハムファイターズで投手として活躍し、2016年に引退しました。一方、岩村監督は、東北楽天ゴールデンイーグルスや東京ヤクルトスワローズに在籍していました。
そんな両監督による「勝負」はフルカウントまでもつれ、岩村監督がライト前へ打球を運び、スタンドを湧かせました。
8月11日の茨城アストロプラネッツ戦では、武田監督と茨城アストロプラネッツの坂克彦監督(元阪神、楽天など)による一打席限定の勝負も実現し、スタンドが湧きました。左のサイドから投げる武田監督のピッチングは、引退後もまだまだ衰えていない本格的なピッチングでした。
将来はメジャーリーガ輩出!?
今年5月、栃木ゴールデンブレーブスの北方悠誠投手が、MLBのロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結びました。これは日本の独立リーグでは初となるケースです。
北方投手は、横浜DeNAベイスターズや福岡ソフトバンクホークスなどに在籍した25歳。北方投手の今後の活躍に注目です。
そして、今回の北方投手の移籍により、ルートインBCリーグの選手たちはNPBのドラフトに加えてメジャーリーグを目指すとことが目標になってくるかもしれません。今回は西地区を中心に5人の選手を紹介します。
1.ケビン・マクシー選手
所属:富山GRNサンダーバーズ
196㎝/105㎏ 右投げ右打ち
アメリカ出身の25歳です。今季は3番に座ることもあれば1番打者を任される試合もありました。3割台のアベレージに7本塁打を含む長打もあり、俊足とまではいえないまでも3つの盗塁を決めています。マクシー選手が先頭打者の富山打線はつながりがあり、手強いイメージがありました。
2.神谷塁選手
所属:石川ミリオンスターズ
170㎝/62㎏ 右投げ左打ち
ルートインBCリーグで最も足の速い選手です。50回盗塁を試み38回成功。8割近い盗塁成功率です。もちろん38盗塁は断トツのリーグトップです。3割4分2厘というアベレージに加え四球が26個と選球眼もよく、塁に出ることで持ち前の足を活かせています。
3.今村春輝選手
所属:石川ミリオンスターズ
184㎝/88㎏ 右投げ右打ち
石川ミリオンスターズの主砲といえる存在。ただ、後期はやや低調でチャンスに打ち損じるなど、打率は3割を切り本塁打も9本に止まっています。チームの優勝争いもやや厳しくなってきています。今村選手が当たっていれば違ったかもしれませんが、まだ22歳。これから上のレベルでの活躍は期待できる年齢です。
4.原田宥希投手
所属:福井ミラクルエレファンツ
180㎝/80㎏ 右投げ右打ち
以前にも紹介した投手です。昨季まで四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズでプレーしていました。今季は勝ちパターンの8回に1イニング限定で登板する試合が多いものの、数試合は先発登板しています。
防御率2.91は、今季開幕当初の不調も影響していますが、現在は原田投手らしさを取り戻しています。昨季は惜しくもNPBのドラフトにかかりませんでした。来季はNPBで投げる姿を見てみたいものです。
5.金城登耶投手
所属先:オセアン滋賀ユナイテッド
171㎝/67㎏ 左投げ左打ち
近江高校出身のルーキーです。少しずつ力を付けてきています。後期に入って以降2勝を挙げ、先発登板を任される機会も出てきました。
もし大学へ進学していれば、1年生の間は出場機会が限られた可能性がありましたが、ルートインBCリーグを選択したことで実戦の機会を掴んだことになります。3年後にはリーグを代表する投手に成長しているかもしれません。
球場ガイド
今回は、金沢市民球場を紹介します。北陸鉄道浅野川線の磯部駅下車徒歩約20分、もしくはIRいしかわ鉄道の東金沢駅下車徒歩約20分です。
東金沢駅周辺には商業施設があり飲食物など調達が便利なほか、試合終了後、金沢・福井方面、在来線で富山方面どちらへも移動が可能です。また、金沢駅西口からJR西日本バス城北運動公園線の路線バスが、球場のある北部運動公園まで運行されており便利です。金沢駅行の最終便が21時10分と帰路に利用する場合は要注意です。