スペイン自転車ロードレースカレンダー2020
WATCHスペイン自転車ロードレースカレンダー2020
ヨーロッパでは1月下旬から自転車ロードレースのシーズンが始まります。特に比較的温暖なスペインでは、1月から2月にかけて多くのレースを見ることができます。
今回の記事では、2020年にスペインで開催される自転車ロードレースのスケジュールを、男子プロと女子プロのレースに分けて、大公開します。
メイン写真:ドノスティア・サン・セバスチャン・クラシコア(Donostia San Sebastián Klasikoa)の表彰式。Photo by Yukari TSUSHIMA.
男子ロードレース編
まずは、スペインで開催される、男子プロのロードレースのスケジュールから見ていくことにしましょう。次の表をご覧ください。
*https://www.uci.org/road/calendarより筆者翻訳
1月30日から2月2日まで連続して開催されるレースの舞台は、地中海に浮かぶマヨルカ島。通称チャレンジ・マヨルカ(Challenge Mallorca)と呼ばれる、4日間のレースからスペインのロードレース・シーズンがスタートします。
その後、レースの舞台はイベリア半島へと渡り、バレンシア地方での5日間のステージレースのあとに、ブエルタ・アンダルシア(Vuelta a Andalucía)が待ち受けます。このブエルタ・アンダルシアは日本でもJSPORTSで観戦することができます。
3月の末にはカタルーニャ地方で1週間のレースがあります。山岳はピレネーが舞台となるため、ツール・ド・フランスを目標にする選手が数多く出場します。
4月のイツリア (Itzulia) は、バスク地方での6日間のレースです。アラッテなど今年のブエルタ・エスパーニャの舞台となるコースを、4月のこのレースで選手たちは走ることになります。なお、今年のイツリアの最終ステージは、ビルバオでの個人タイムトライアルです。
イツリアが終わると、カスティーリャ・レオン地方やアストリアス地方での3日間のレースが続きます。そして5月の上旬のブエルタ・コムニダッド・マドリード (Vuelta a Comunidad Madrid)のレースで、スペインでのレースは一旦休息期間に入ります。
6月のスペイン選手権は、翌月の東京オリンピック出場に直結するレースとなることでしょう。
7月は、ツール・ド・フランスが終わったころから、バスク地方が再度レースの舞台となります。そして8月の名物レースのブエルタ・ブルゴス(Vuelta a Burgos)が終わると、いよいよブエルタ・エスパーニャ(Vuelta a España)が始まります。
今年は、スタートが8月14日と、例年より2週間ほど早いため、選手たちは真夏の暑さの中、北スペインを中心としたコースに挑むことになります。
女子ロードレース編
Photo by Yukari TSUSHIMA.
一方、スペインで開催される。女子のプロ・エリートクラスのレースカレンダーは、以下の通りです。
*https://www.uci.org/road/calendarより筆者翻訳
女子のレースは、2月のバレンシア地方からスタートします。2月9日のブエルタ・コムニタット・バレンシアーナ・フェミナ(Vuelta a Comunitat Valenciana Femina)のゴール地点は、バレンシア市役所の目の前です。
そして、2月28日からのブエルタ・カスティーリョン・バイ・ブエルタ・コムニタット・バレンシアーナ(Vuelta a Castellón by Vuelta a Comunitat Valenciana)は今年が第1回目の開催となります。
3月・4月はスペイン以外でのレースが増える女子ロードレース。しかし、5月からは、再度スペインで女子のレースが開催されます。
昨年までこの時期に開開催されていたエマクメーン・ビラ(Emakumeen Bira)が今年から中止となってしまいましたが、5月17日のグラン・プレミオ・シウダード・デ・エイバル(Gran Premio Ciudad de Eibar)は、今年が初めての開催となります。
そして、スペインの女子のレースで最も重要なレースの一つ、ブエルタ・ブルゴス・フェミナ(Vuelta a Burgos Fémina)は、5月21日から4日間の開催です。
7月下旬は、ナバラ地方と・バスク地方がレースの舞台。昨年から開催されたエマクメーン・ナファロアコ・クラシコア(Emakumeen Naforrako Klasikoa)とクラシカ・フェミニーナ・ナバラ(Klasika Feminina Navarra)は、牛追い祭りで有名なパンプローナからスタートします。
そして、ドノスティア・サン・セバスチャン・エマクメーン・クラシコア(Donostia San Sebastián Emakumeen Klasikoa)は、今年2回目の開催です。
そして、9月のセラティジー・マドリード・チャレンジ・バイ・ブエルタ(Ceratizit Madrid Challenge by La Vuelta)では、例年同様、マドリードがレースの舞台となります。
ヨーロッパの女子の自転車レースの中でも重要な大会だったエマクメーン・ビラはなくなってしまいましたが、それでもスペインで女子のプロのロードレースの数は、ここ数年増加傾向にあります。
また、スペイン国内で女子の自転車チームの数が増えていることも、こうした動きを後押ししているといえるでしょう。
東京オリンピックの影響もあり、日程の変更などが見られる今年のスペインのロードレース・カレンダー。日本でもライブ・ストリームなどを通じてリアルタイムで観戦できるレースが多々あります。
今年もスペインのレースを存分にお楽しみください。