独立リーグ2024年展望

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独立リーグ2024年展望

スポーティ

今季の独立リーグの動向や展望などをリーグごとに紹介します。

四国アイランドリーグplus

>>四国アイランドリーグplus

今季は、3月30日(土)徳島インディゴソックス‐高知ファイティングドックス戦(むつみスタジアム)、香川オリーブガイナーズ‐愛媛マンダリンパイレーツ戦(志度球場)を皮切りに熱戦が始まります。

近年、徳島インディゴソックスは常に首位争いに加わり、また毎年NPBドラフト指名選手を輩出するなど四国アイランドリーグplusで最も存在感があります。昨季も前後期を制し、総合優勝をし、ドラフトでも本指名と育成を合わせて5人もの選手をNPBに送り出しました。

これに対し、高知ファイティングドックスは優勝から遠ざかっているものの、昨季は首位争いに食らいつく時期がありました。今季は更に激しい首位争いを見せてもらいたいところです。

香川オリーブガイナーズはここ数年、元気がなくドラフトでの指名選手も出せていません。今季は新たに福岡ダイエーホークスでプレーした岡本克道氏が監督に就任します。そして、元北海道日本ハムファイターズの白村明弘選手が入団。今季は優勝を奪還したいシーズンです。

ルートインBCリーグ

>>ルートインBCリーグ

日程が発表され、4月6日(土)に開幕します。

>>2024年ルートインBCリーグ公式戦日程

今季からNPBファームリーグに新たに2球団が参入します。このうち、ルートインBCリーグ発足当初からの加盟球団である新潟アルビレックスBCが、オイシックス新潟アルビレックスBCとしてイースタン・リーグへの参入が決まっており、ルートインBCリーグへは参入しません。これにより同リーグは今季、7球団で運営されます。昨季までは南北の2地区に分けて運営されていましたが、地区割りは変更になる可能性もあります。

また、準加盟の山梨球団は2025年のルートインBCリーグ参入を目指していますが、今季は山梨ファイアーウィンズとしてルートインBCリーグの球団などと20程度試合を行う予定です。

九州アジアリーグ

>>九州アジアリーグ

独立リーグで最も早い3月15日(金)にリブワーク藤崎台球場での火の国サラマンダース‐宮崎サンシャインズ戦を皮切りに開幕します。火の国サラマンダースの他に大分B‐リングス、北九州下関フェニックス、宮崎サンシャインズの4球団でリーグ戦が行われ、公式戦日程は既に発表されています。また、福岡ソフトバンクホークス三軍及び四軍との交流戦も開催されます。

>>公式戦日程表
>>福岡ソフトバンク三軍、四軍交流戦

今季の大きな特色は、新球団の佐賀インドネシアドリームズが準加盟球団として参入し、他の加盟球団と14試合(予備日を除く)を行う予定です。福岡ソフトバンクホークスとの試合は予定されていません。

>>佐賀インドネシアドリームズ

これまで日本の独立リーグに世界各地から外国人選手がやってくることは特別珍しいことではありませんが、佐賀インドネシアドリームズはインドネシア人選手を中心に、フィリピン人やパキスタン人の選手を加えた、外国人選手主体のチームとして参入する点が大きな特徴です。監督には九州出身で千葉ロッテマリーンズOBの香月良仁氏が就任しています。独立リーグならではの新しい試みに注目です。

また、火の国サラマンダースの監督に横浜ベイスターズなどでプレーしたボビー・ローズ氏(横浜時代の旧登録名:ロバート・ローズ)の就任が決まっていましたが、家庭の事情で退任しています。
北九州フェニックスで昨季は選手権任監督を務めた西岡剛氏は総監督専任となり、監督に投手兼任コーチだった松本直晃氏が就任しています。

なお、公式戦開幕に先立って3月2、3日の2日間、佐賀県唐津市の唐津SHOWAハンバーガースタジアムで加盟球団によるカップ戦「リョーユーパンチャリティーカップ」が開催され、火の国サラマンダースが北九州下関フェニックスを制し優勝しています。

>>九州アジアリーグ リョーユーパンチャリティーカップ開催

今季は火の国サラマンダースの優勝を止められるのかが見所です。

日本海リーグ

>>日本海リーグ

今季、富山GRNサンダーバーズは吉岡雄二監督が続投します。対して、石川ミリオンスターズは阪神タイガースOBの岡﨑太一氏が監督に就任し、優勝奪還を目指します。

リーグは今季も2球団のみでの運営となりますが、昨季は両球団から本指名1人と育成2人の計3人ものドラフト指名選手も輩出(大谷輝龍選手、高野光海選手=いずれも千葉ロッテマリーンズ、松原快投手=阪神タイガース)するなどの成果もありました。今季はいったい何人のドラフト対象選手が台頭してくるのかも楽しみの一つです。

5月5日(日)の13時から金沢市民球場で開幕予定です。

その他のリーグ

さわかみ関西独立リーグ

今季は3月30日(土)の大阪ゼロロクブルズ-姫路イーグレッターズ(花園セントラルスタジアム)を皮切りに開幕します。各球団50試合ずつの計150試合の実施が予定されています。

>>公式戦日程
>>運営方法

昨季は淡路島ウォリアーズが新規参入し5球団でリーグ戦が行われましたが、今季は姫路イーグレッターズが新たに参入し、6球団体制になります。これで兵庫県内には兵庫プレイバーズを含め3球団がひしめき合うことになります。

北海道ベースボールリーグ

富良野ブルーリッジ、旭川ビースターズ、すながわリバーズの3球団がありますが、今年1月19日にすながわリバーズが北海道ベースボールリーグからの脱退を表明しています(現段階でリーグからはリリースはなし)。

>>北海道ベースボールリーグ退会について(ご報告)
今季はこのまま残る2球団でのリーグ戦となる可能性もあります。

北海道フロンティアリーグ

今季も石狩レッドフェニックス、KAMIKAWA・士別サムライブレイズ、美唄ブラックダイヤモンズの3球団でリーグ戦が行われます。昨季はKAMIKAWA・士別サムライブレイズがリーグ戦を制し、坪井智哉監督の今季続投も決まっています。

○PSUリーグ(旧ベイサイドリーグ)

昨季限りで運営会社が変わり、リーグ名をPSUリーグと変更、リーグ顧問に千葉ロッテOBの西村徳文氏が就任した旨、新しい運営会社である株式会社PSUの公式HPに掲載されています(https://psu-inc.jp/)。
ただ、同リーグに所属するのはYKSホワイトキングス1球団のみで且つシーズン開幕に向けた運営体制や選手のトライアウトなどの情報は一切出ていません。
また、一昨年は日本海オセアンリーグ(現PSUリーグ)に参入した滋賀GOブラックスは、活動を休止。2024年に活動再開予定とされていましたが、こちらも再開に向けた動きなどは全くありません。

○千葉スカイセラーズ

昨季はベイサイドリーグに参入しましたが、今季は後継のPSUリーグに参入せず2025年以降にルートインBCリーグへの参入を目指しています。今季は他の独立リーグやNPBファームとの試合を行う予定で、既にトライアウトで新しい選手の獲得も行っています。

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