【連載】フリーライター遠藤由次郎が行く ブラジルW杯現地観戦チャレンジ 【W杯現地レポート】世界のサポーターは「日本対ギリシャ」をどう見たか

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スポーティ

「いや、アジア勢に勝ったためしがないからさ。こないだの韓国との試合も負けた。1-0で勝てれば御の字かな。本田以外の日本人選手? 本田以外だと……中村と中田、あとシンジね!」

仕事でサンパウロに住むというギリシャ人サポーターは、日本の素速いパスサッカーを褒め称え、ギリシャの“のろまさ”を訴える。ほとんどの日本人サポーターがカラグニス以外のギリシャ人選手を覚えられないように、彼らも日本人選手の名前が覚えられないようだ。ちなみに彼が挙げたシンジとは、小野伸二のことだ。

サンパウロに住むギリシャ人男性

サンパウロに住むギリシャ人男性


現地ナタールに住むブラジル人家族は話す。

「とにかく退屈な試合だった。途中でブラジル人がポルトガル語で大合唱しただろ? 退屈だとみんなああやって何とか盛り上がろうとするんだよ」

日本戦の3日前に、ここナタールで行われたアメリカ対ガーナを観戦したアメリカ人は言う。

3日前の「アメリカ対ガーナ」後、ナタールに残った米国人

3日前の「アメリカ対ガーナ」後、ナタールに残った米国人



「退場者が出たギリシャは、引き分けでもいいと思ったのだろうね。日本にとって、そして僕たち観客にとってあのレッドカードは良いものではなかったってことかな」

グループリーグ突破に向けて、日本にとって痛すぎる引き分け。強豪コロンビアに対して、日本が負けると想定しているギリシャにとっては、引き分けという結果は十分に満足のいくものだ。なぜならコートジボワールに勝てばいいだけだからだ。

私自身、3日前のアメリカ対ガーナをスタジアムで観戦したが、かなりスペクタクルな展開で、会場の盛り上がりもすごかった。それに比べると、6月19日に行われた日本対ギリシャは、かなり見劣りする内容だったことは確かだ。

ギリシャ人サポーターは少ないながらも熱狂的

ギリシャ人サポーターは少ないながらも熱狂的


それでも、サッカーが大好きなドイツ人サポーター3人組は言う。

「日本は両サイドがよかったね。運動量があって戦っていた。4番の長友と6番のウシダ。でもどうしてセンタリングがハイボールなんだ? 日本人は小さいんだから、クロスはゴロだよ。そうそう、香川もよかった。なぜ初めから使わないのかわからないよ」

いろいろとめちゃくちゃだが、各方面で言われている「自分たちにあった戦いを」というのは、ドイツ人の目から見てもその通りだったようだ。

サルバドールからフォルタレザへ北上中のドイツ人サポーター

サルバドールからフォルタレザへ北上中のドイツ人サポーター


日本代表が生き残る道は……その答えをナタールから第3戦を戦うクイアバへ移動中のコロンビア人が語ったひと言が示してくれた。

「日本? コスタリカの結果次第では、コロンビアに4-1くらいで勝てるよ」

そう、グループDの第3戦はグループCよりも早くに終わる。もしコスタリカが1位通過すれば、日本とコロンビアがいるグループCの2位チームが、グループDの1位チームと対戦することになる。

コロンビアにとっては、日本に負けて、コートジボワールがギリシャに大勝するほうが、容易にベスト8に進めるという可能性もあるのだ。とにかく日本は、コロンビアに2点以上を取って勝利を収めるほかない。日本代表の奮闘を期待したい。


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