中国スーパーリーグのACL出場チーム 名将率いる上海上港
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2016年ACLは3月現在、すでにグループリーグの半分を消化し、中国から参戦している4チームのうち、上海上港はグループGのトップを走っています。日本の期待を担っているガンバ大阪も1-2で負けてしまいました。
監督は2002年ワールドカップでイングランドを率いたエリクソン
上海上港は、2005年に上海東亜足球倶楽部として発足し、下位リーグから実績を積み上げて、2013年シーズンからスーパーリーグ昇格しました。この際、上海上港集団とスポンサー契約を結び、クラブ名も上海上港集団足球倶楽部に変更しました。
2013年9位、2014年5位の成績でしたが、2015年からスヴェン・ゴラン・エリクソン氏が監督に就任すると、優勝した広州恒大に勝点2の差に迫る準優勝をおさめ、リーグの中心チームとなっています。
エリクソン監督は、スウェーデン国籍ながらイングランド代表監督を務め、2002年ワールドカップではベッカムらと共に、イングランドをベスト8に導きました。ほかにもイタリア・セリエA、イングランド・プレミアリーグのマンチェスターシティなど、世界のチームの監督を務めています。
広州恒大で活躍したエウケソン、ガーナ代表ギャンがチームを牽引
エリクソン監督体制2年目の2016年シーズン、広州恒大からエウケソンを獲得しました。エウケソン選手はブラジル出身の選手で、ブラジルのクラブで活躍した後、2012年に中国の広州恒大に移籍しました。多くのチームが獲得に意欲を示しましたが、このころ、選手補強にお金を注ぎ込んでいた広州恒大が条件に合う金額を提示したのです。広州恒大は2011年から2015年までリーグ連勝を続けていますが、エウケソンの13、14年の連続得点王が連勝を支えています。2019年2月末までの契約がありましたが、2016年1月、上海上港への完全移籍が発表されました。
前年に移籍加入したダリオ・コンカ選手はアルゼンチン生まれで、アルゼンチンとブラジルのチームで活躍した選手です。また、ガーナ出身のアサモア・ギャン選手は、イタリア・セリエAのウディネーゼやイングランド・プレミアリーグのサンダーランドAFCで活躍した選手です。
ガンバと同居するACLグループG
Jリーグのクラブも出場するACLでは、ガンバ大阪が上海上港と同じGグループに入りました。ガンバ大阪は3月までに3戦して、0勝2分1敗、勝ち点は僅か2点、なかなか調子が上がりません。上海上港とはアウェイ上海で対戦し、1-2で負けています。上海上港の得点は2点ともエウケソンの得点です。4月6日にガンバ大阪のホーム試合がありますが、苦戦を強いられそうです。
上海上港はこれまで3戦して2勝1敗、勝ち点6で前半戦をグループGの首位で折り返しました。初戦、オーストラリアのメルボルン・ビクトリーに1-2で苦杯を喫しましたが、その後は、韓国の水原三星を2-1で降し、ガンバ大阪に2-1で勝利しています。総得点5点のうち、エウケソンが3点、武磊が2点と中心選手の活躍が目立っています。