スポーツ観戦女子によるトークイベント開催レポート

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スポーツ観戦女子によるトークイベント開催レポート

スポーティ

12月5日、「女性のパワーで、スポーツはもっと盛り上がる!」をコンセプトに、スポーツ観戦もっと楽しむ方法を女性視点で考えるイベント「GIRLS TALK #crazy about sports」が開催されました。

主催のスポーツ観戦女子プロジェクトの畔柳理恵氏は、野球ファン歴30年、かつサッカーファン歴15年という筋金入りのスポーツ観戦女子です。スタジアムにもっと女性が来て一緒に楽しめたら…という想いが昔からあり、今回のイベントを企画したそうです。
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畔柳理恵氏

ゲストとして登壇したのは、B.LEAGUE広報部長の経沢希志子氏、資生堂ジャパン株式会社でパ・リーグのクライマックスシリーズで「野球観戦メイク」企画を担当した谷川有加氏、Jリーグを愛する女子サポーターの団体「Jユニ女子会」を主催する木下紗安佳氏の3名。

イベントは登壇者の体験や参加者の事前アンケートの内容からテーマを取り上げて進行しました。それぞれの立場で、女性ならではの視点のトークに花が咲きました。

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左から木下紗安佳氏、谷川有加氏、経沢希志子氏

女性ファンの取り込み施策あれこれ

B.LEAGUEでは若い女性ファンも多いことからどのようなプロモーションをしたのか、経沢希志子氏が話しました。

「各クラブでも女性ファンの取り込み策を工夫しています。三遠ネオフェニックスでは、スイーツビュッフェ付きのレディースチケットや、ハーフタイムショーとしてマッチョショーを行うなど、女性観戦デーを設けています。
アルバルク東京では試合前の会場に石鹸の香りを拡散して、家に戻った後にも石鹸の香りをとおして観戦の記憶を思い起こさせるような仕掛けを行いました。
また、千葉ジェッツでは、千葉商科大学とのプロジェクトで、ジェッツ女子と銘打って、チームカラーの赤を身につけて観戦しにきた女性が座れるジェッツ女子シートを用意しました。」

2016年9月に集英社が行った調査によると、好きなスポーツ男子の3位にバスケが入っており、年代別で見ると10代20代には1位でバスケが選ばれています。さらにルックスの良さそうなスポーツ男子では、バスケがサッカー・野球を抑えて第1位に輝きました。

女性ファンの割合が多いバスケでも、女性ファンに来場してもらう様々な工夫をしていることがわかります。

資生堂の谷川有加氏は、今年のパ・リーグのクライマックスシリーズで実施した「野球観戦メイク」企画について次のように話しました。

「年に2-3回だけ観に来るようなルーキーの女性ファンも多いと聞き、そのような女性をターゲットに決めました。資生堂のINTEGRATEを使った野球観戦と親和性の高いコンテンツとして、「勝利の女神メイク」ができるブースを会場に作りました。北海道日本ハムファイターズのマスコットであるポリーちゃんの2本のまつげ「ポリーライン」を書いてもらおうという内容です。この企画が資生堂と野球をうまくコラボレーションさせ、野球観戦に来た女性に自然にアプローチを行うことができました。」

野球観戦が好きになったきっかけは「大谷選手かっこいい」

それまで野球観戦には全く興味がなかったという谷川有加氏(資生堂)。仕事で関わることになり、初めて観戦に行ったのがオリックス・バファローズ対北海道日本ハムファイターズの試合でした。

「まずはじめに夢中になったのは大谷翔平選手(日ハム)のかっこよさでした。その次に、試合会場の雰囲気。みんなで応援歌を歌って和気あいあいと盛り上がっていて、球団側もスクリーンなどを使ってそれを盛り上げている。
ここが野球ファンになったきっかけであり、また、普段接点のない化粧品メーカーとして女性をターゲットにマーケティングしていく余地があると感じました。」

観戦から帰ったあとはインターネットで「大谷 結婚」「大谷 私服」と調べてみたという谷川氏に、会場の女性からは「あるある。」と頷きの声が出ました。

参加者アンケートからも、初めてのスポーツ観戦は友人や家族に誘われて行ったり、仕事だったりと、なんらかのきっかけがあって実際に試合を観てファンになったという方も多いようでした。

まだまだ男性が多いスポーツ運営に女性の声を

B.LEAGUE広報部長の経沢希志子氏は「女性ファンがこれだけ多いのに、クラブ経営者も運営も男性ばかりといった状況です。私の裏テーマとしては運営側にもっと女性を増やしていきたいと思っています。」と自身の目標を話しました。

また、「イベント演出やグッズについては男性が考えたっぽいものが多い」という、鋭い声もありました。

Jユニ女子会の木下紗安佳氏は、グッズにかける乙女心を語りました。

「サテン生地のシュシュやナップザックなど、普段使いを考えていないグッズは手が伸びません。Jユニ女子会ではみんなで集まって応援グッズを手作りしたりしますが、グッズがかわいいチームは羨ましいです。」

その他グッズについては「ピンクならいいってもんじゃない!」などの声も。女心をつかむには積極的に女性の声を取り込むことがポイントかもしれません。
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スタジアムはスポーツを観に行く場だけではない

Jユニ女子会の木下紗安佳氏は、スタジアムでは観戦だけでなく、試合の前後で過ごす時間こそ楽しいといいます。

「夜にキックオフする試合でもゴール裏の席をとるために朝から並ぶので、スタジアムでの過ごし方が重要です。夏は暑いし、冬は寒い。それをいかに楽しむかに知恵を絞っています。

試合前にはJユニ女子会で知り合った対戦相手のサポーター女子と話して、写真を撮ったりご飯を食べて、観戦して帰るのが今の楽しみです。

ファン同士で友達になると一緒に観に行く友人がいないときでも、会場にいけば誰かいるという安心感につながりました。」


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イベントの後は懇親会があり、大いにスポーツ観戦女子トークが盛り上がりました。
当イベントで語られたスポーツ観戦女子たちの本音トークは、今後のスポーツ界に新しい風を吹き込むのではないでしょうか。