世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法 世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法【2】〜侍ジャパンのキーマンと立ちはだかる現役メジャーリーガー

世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法【2】〜侍ジャパンのキーマンと立ちはだかる現役メジャーリーガー WATCH

世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法 世界一奪還へ!WBCをいつもより熱く観る方法【2】〜侍ジャパンのキーマンと立ちはだかる現役メジャーリーガー

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2006年から始まったWBC。侍ジャパンには、かつてイチローや松坂大輔といった錚々たるメンバーが選ばれました。第2回大会以降は、今やメジャーリーグを代表する投手となった田中将大やダルビッシュ有、前田健太なども参加し、活躍しました。

今大会、選ばれた侍ジャパンの平均年齢は27.7歳。過去に参加した3大会と比べて、最も若い平均年齢で構成されています。つまり、今大会で活躍した選手がメジャーを席巻し、将来の日本球界レジェンドとなる可能性は十分あるのです。

ゴジラ松井の姿を筒香に投影

侍ジャパンの武器は何と言ってもその若さ。フレッシュな勢いで勝ち進んで欲しいものです。中でも期待されるのは主砲候補の一人、筒香嘉智。

過去大会からWBCを観ていたファンなら、元巨人で海も渡った日本が誇るスーパースラッガー、松井秀喜の代表姿を一度は観たかったのではないでしょうか。往年のファンは特に、観ることの叶わなかった「侍ジャパン松井秀喜」の姿を重ねて、筒香のバッティングに注目してみてはいかがでしょうか。

順調な成長を見せる筒香は、いつか松井を超えるのではないか、そんな声も聞こえてきます。もしかしたら10年、20年後に「侍ジャパン筒香嘉智」を観ておいて良かったと思う日が来るかもしれません。

主砲候補の一人、筒香嘉智

さて、若い力が目立つ今大会の侍ジャパン。現在、巨人の絶対的エースに成長した菅野智之。昨年ブレイクした神ってる男、鈴木誠也。2年連続トリプルスリーの山田哲人。そして代表最年少は、楽天の守護神、21歳の松井裕樹です。

当然、彼らの「新鮮(戦)力」に期待がかかりますが、それを支えるベテランの力も、優勝するには必要不可欠です。

年長組の青木、牧田、嶋に期待

まず、侍ジャパン最年長にして代表唯一のメジャーリーガー、青木宣親。青木は第1回、第2回の日本代表メンバーで、WBC通算打率は3割を超えています。青木が辞退した第3回大会、日本はベスト4。まさに優勝請負人です。

ブルペンスタッフでは西武の牧田和久が、今回も良い仕事をしてくれそう。元ロッテのミスターサブマリン渡辺俊介の、WBCでの活躍を覚えていますか。渡辺も青木と同じく第1回、第2回大会の連覇に貢献。WBC公式戦の通算成績を見ると、15回2/3を投げて自責点は3でした。

同じくサブマリンの牧田も、第3回大会は抑えとして活躍。3試合に登板し、1勝1S、防御率0.00という実績があります。本来、初対戦はピッチャーが有利。中でも世界的に珍しいアンダースローは、他国にとって厄介な存在になるのです。

埼玉西武ライオンズ所属の牧田和久選手

現役メジャーリーガーや大谷翔平らが辞退したとはいえ、安定感抜群の投手陣。それらを取りまとめる捕手、最年長、嶋基宏の存在も大きいと思います。

嶋といえば2012年に史上最年少で日本プロ野球選手会会長に就任し、楽天では2015年からキャプテンを務めるなど、卓越したキャプテンシーとコミュニケーション能力を持った選手です。

怪我の状態が気になるところですが、ゲームに出場するしないに関わらず、チームを安心させる役割を担うでしょう。

メジャーのスーパースターが何人も参戦

一方、日本のライバルとなる強豪国もメジャーのスーパースターが代表入り。豪華な顔ぶれが揃った大会になりそうです。

野球の母国アメリカは、悲願のWBC優勝を目指し、ドリームチームを結成。投手陣で注目したいのはナショナルズのタナー・ロアークです。2014年に15勝、昨年も16勝を挙げた右腕です。サウスポーは昨年のシーズン途中で、リリーフから先発に加わり合計12勝を挙げたロイヤルズのダニー・ダフィーがいます。

ワシントン・ナショナルズ所属のタナー・ロアーク選手

打者では何と言っても2015、2016年と2年連続でホームラン・打点の二冠王に輝いているロッキーズのノーラン・アレナド。もはや近年を代表するメジャーリーガーです。また、イチローと同僚のジャンカルロ・スタントンはメジャー屈指のパワーヒッター。2010年のメジャー昇格以来、一度もホームラン数が20本を下回ったことはありません。

前回覇者のドミニカ共和国からは、メジャー通算2,210本安打のロビンソン・カノ(マリナーズ)ら。メキシコにはメジャーでお馴染みの強打者エイドリアン・ゴンザレス(ドジャース)がいます。ベネズエラも2012年の三冠王、ミゲル・カブレラ(タイガース)など、タレントを揃えてきました。

日本が順当に勝ち進んだとすれば、アメリカやドミニカ共和国とぶつかる可能性があるのは準決勝か決勝となります。WBC史上最強ともいえるアメリカや、スター軍団ドミニカ共和国に日本がどう立ち向かうか。今から楽しみでなりません。

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