1位はやっぱり…プレミアリーグの指揮官・給与ランキング

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1位はやっぱり…プレミアリーグの指揮官・給与ランキング

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現在のプレミアリーグの順位テーブルを見ると、首位はぶっちぎりのマンチェスター・シティ、2位はマンチェスター・ユナイテッド。この並びは、プレミアリーグ全20クラブの監督の給与ランキングでも同じです。
メイン写真クレジット(Светлана Бекетова)

ペップとモウリーニョの年俸は20億円以上!

2018年1月に「エクスプレス」が紹介していた20人のサラリーをチェックすると、1位はペップ・グアルディオラの1530万ポンド(約23億円)、2位はジョゼ・モウリーニョで1500万ポンド(約22億5000万円)。ベースの金額は僅差ですが、2年目にしてプレミアリーグ制覇が確実となっているマンチェスター・シティの指揮官は、ボーナスでライバルを大きく引き離すものと思われます。2016年の夏にクラブと契約したペップは、バイエルン・ミュンヘン時代よりも5億円ほど増額したといわれており、これを超えるのは、中国代表監督として1800万ポンドを得ているといわれるマルチェロ・リッピ監督だけです。

アーセナルで22年目のシーズンを迎えているアーセン・ヴェンゲル監督が3位で、850万ポンド(約12億8000万円)。この金額を見ると、TOP2が、いかに破格の年俸で迎えられたかがよくわかります。カラバオカップで決勝進出を果たしたベテラン指揮官は、就任以来初めてとなるリーグカップ戴冠を実現することができるでしょうか。プレミアリーグ、FAカップ、カラバオカップ、チャンピオンズリーグの4冠制覇の可能性を残しているペップに対して、イングランドですべてを勝ち切るのは簡単ではないと意地を見せたいところです。


2003-04シーズンのプレミアリーグ制覇以降は、FAカップ4回優勝という実績しか残せていないヴェンゲル監督。カラバオカップとELの2冠なるか!?(PHOTO by wonker)

4位はクロップ監督、意外と少ないコンテ監督

4位に入ったのは、700万ポンド(約10億5000万円)と報じられているリヴァプールのユルゲン・クロップ監督。未だイングランドで、タイトルを獲得していないドイツ人指揮官は、今季もチャンピオンズリーグを落とせば無冠という厳しい状況です。

昨季プレミアリーグを制したアントニオ・コンテ監督は、650万ポンド(約9億8000万円)で5位。クラブの経営規模では、アーセナルと同水準のチェルシーですが、監督の年俸には大きな差があります。2003年にチェルシーを買収したアブラモヴィッチオーナーは、15シーズンでのべ14人の監督を起用しており、モウリーニョ監督ぐらいの高い実績を残さなければ指揮官に高額のサラリーを支払う気はないのかもしれません。

エヴァートンのサム・アラダイス監督が600万ポンド(約9億円)で6位に入っているのに対して、チャンピオンズリーグでレアル・マドリードを圧倒したトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督が550万ポンド(約8億3000万円)で7位というのは驚きです。スパーズを優勝争いの常連に引き上げた若き指揮官に、「来季はレアル・マドリードで指揮を執ることになるかもしれない」という噂があるのは、締まり屋のレヴィ会長の下で、少ないギャラに甘んじているからでもあるでしょう。


「今季限り」「解任」といった噂が消えないコンテ監督。オーナーとの確執はあるのでしょうか?(PHOTO by @cfcunofficial (Chelsea Debs) London)

ウェストハムのモイーズ監督は、やはり暫定監督!?

8位は、ニューカッスルのラファエル・ベニテス監督で400万ポンド(約6億円)。リヴァプールをチャンピオンズリーグ制覇に導いた監督としては、かなり格安なサラリーです。350万ポンド(約5億3000万円)で9位のショーン・ダイク監督は、バーンリーをプレミアリーグ7位に引き上げており、20人のなかでは最もコストパフォーマンスが高い指揮官です。クリスタル・パレスのロイ・ホジソン監督とレスターのクロード・ピュエルは、ともに不振のチームを期中に引き受けており、250万ポンド(約3億8000万円)で10位。経営規模ではヨーロッパでTOP20に入るウェストハムは、スラヴェン・ビリッチ監督解任の後を受けたデヴィッド・モイーズ監督に220万ポンド(約3億3000万ポンド=12位)しか払っておらず、目覚ましい戦績を残さなければ次のシーズンはまかせないと決めているようです。


残留ラインと勝ち点7差のパーデュー監督は、連敗の泥沼から抜け出せなければ…!?(PHOTO by Egghead06)

若手No.1と評判のエディ・ハウは、ペップの1/30!

13位には、3人が並んでおり、ストークのポール・ランバート、WBAのアラン・パーデュー、ハダースフィールドのデヴィッド・ワグナーが200万ポンド(約3億円)。いずれも17位以下のクラブを率いる監督で、サラリーを上げるためには、プレミアリーグ残留が至上命題です。

100万ポンド台には、アラフィフの若い監督が揃っており、16位はサウサンプトンのマウリシオ・ペジェグリーノ監督(46歳)で185万ポンド(約2億8000万円)、17位は100万ポンド(約1億5000万円)で、スウォンジーのカルロス・カルヴァリャル(52歳)とワトフォードのハビ・グラシア(47歳)が同額です。下位クラブで実績を積んで、ステップアップしようと考えている監督たちは、現在のクラブで長く働こうとは考えていないかもしれません。

最後の2人は、クラブの功労者です。9ヵ月前にブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンをプレミアリーグに昇格させたクリス・ヒュートン監督は52万5000ポンド(約7800万円)。プレミアリーグで最も小規模経営のボーンマスを2年連続で残留させたエディ・ハウ監督は50万ポンド(約7500万円)です。他のクラブにいけば、3~4倍はもらえそうな実力派からは、「大事なのはお金じゃない」という気概が感じられます。昨季は9位に食い込んだボーンマスは、今季も10位と健闘中。ペップ・グアルディオラの1/30しかもらっていない監督には、ついつい肩入れしたくなります。

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