関西地区大学野球 春季リーグ展望と注目選手紹介

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関西地区大学野球 春季リーグ展望と注目選手紹介

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大学野球も春季リーグが開幕する季節になりました。関西地区に5つある大学野球リーグを紹介したいと思います。

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関西学生野球リーグ

関西の5リーグのうち、唯一DH制を採用していないリーグです。昨春季リーグは、近畿大が、昨秋季リーグは関西大が制しました。立命館大は、優勝争いに加わるもあと一歩及んでいません。昨秋のドラフトでは、立命館大の東克樹が、DeNAベイスターズに1位で指名されましたが、今年の注目選手は関西大の山本隆弘(4年:桜宮)投手です。山本は、昨年10月1日の秋季リーグ、近畿大との2回戦で完全試合を達成しました。110球で打者27人を坦々と三振10、内野フライ7、外野フライ10に打って取ったかと思えば、4月16日の春季リーグ、同志社大2回戦では2‐2の同点で迎えた9回裏一死から自身のライトスタンドへの本塁打で試合を決めるなど勝負強さを持っています。充分、プロでも通用するものを持っている選手です。

関西六大学野球リーグ

ここ数年、大阪商業大が確実に勝てるチームへと進化し、昨年も春、秋と連覇しています。これに対して、京都産業大と龍谷大が低迷し、特に昨年春季リーグの龍谷大は、1982年春以来35年ぶり2度目の最下位を喫しましたが、今後、どう立て直すかが鍵となっています。大阪商業大の捕手、太田光(4年:広陵)は、昨秋にベストナインにも選出されるなど、今後、更に上のレベルを目指せる選手です。大阪商業大が一歩リードする春季リーグになりそうです。

阪神大学野球リーグ

混戦で順位の変動が大きいリーグ、見るのには面白いリーグだといえます。昨年秋季リーグは天理大が優勝しましたが、実力のある大阪体育大は3位、関西国際大は4位に沈みました。これに対して、昨年春季リーグから2部東リーグ(かつては3部リーグまでありましたが、2011年から2部の東西リーグという形に再編)より上がってきた関西外国語大が2位に追い上げました(勝ち点4は、天理大と並ぶ)。天理大の森浦大輔投手(2年:天理)は、秋季リーグでも登板機会が多く、今後、成長が期待できる投手です。大阪体育大はエースの門前侑太(4年:加古川北)を筆頭に優勝候補に加わることでしょう。

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近畿学生野球リーグ

長らく、奈良学園大の1強体制が続いていましたが、これが昨年、終止符が打たれました。春季リーグに和歌山大が初優勝、秋季リーグには、大阪市立大が優勝したのです。2009年秋季リーグから奈良学園大(2013年までの校名は奈良産業大)が15連覇していたのです。しかし、選手層の厚さでは、奈良学園大が群を抜いています。昨年のドラフトでは、宮本丈がヤクルトスワローズに、村上海斗が巨人にそれぞれ指名されるなど、社会人組も含めると毎年、実力のある選手を輩出しているのです。また、米満凪(4年:敦賀気比)内野手、大畑理暉(2年:履正社)投手、捕手の瀬口力(3年:神港学園新港)ら、今後伸びしろのある選手も擁しています。
和歌山大の貴志弘顕(3年 桐蔭)、大阪市立大の玉井光(3年 佐久長聖)ら、奈良学園大の連覇を阻止した投手陣も成長してきているといえます。

京滋大学野球リーグ

他の4リーグと比較すると、実力面でやや物足りなさも感じなくもないのですが、佛教大と京都学園大の2強体制で、終盤の直接対決で優勝が決まるパターンが多いリーグです。昨年秋季リーグでは、佛教大が2015年秋以来の優勝を果たしましたが、大野雄大(現中日ドラゴンズ)、張本優大(現ソフトバンクホークス)を輩出して以降、やや小粒な選手ばかりな点が気にかかるところです。京都学園大は、川瀬航作(4年:米子松陰)がエースとして優勝争いを狙うでしょう。花園大は一昨年春季リーグでの初優勝に貢献したエースの大江克哉(4年:塔南)が健在ですし、びわこ成蹊スポーツ大も徐々に力を付けてきているチームです。

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関西で観戦するなら、オールスター5リーグ対抗戦

第25回目となるオールスター5リーグ対抗戦、今年は6月22日(金)から24日(日)まで、京都のわかさスタジアムで開催される予定です。このオールスター戦は、各リーグのベストメンバーで、毎年、この時期に行われています。関西地区の大学野球リーグが現在の体制に落ち着くまで紆余曲折あり、このようなオールスター戦が行われることは画期的なことなのです。
ところで、このオールスター戦の特徴は、普段のリーグ戦では見ることのできない対戦が実現することなのですが、「ガチ対決」である点も大きな特徴です。なぜかといえば、秋季リーグ終了後に行われる神宮大会の出場枠(関西は2枠)をめぐって行われるからです。優勝したリーグには、神宮大会出場決定戦でスーパーシード権が与えられる仕組みなのです。そのため、このオールスター戦では、各リーグとも本気で勝ちにきます。

ベストメンバーによる本気のぶつかり合いが見られるだけに、プロのスカウトも毎年視察に訪れています。各リーグのリーグ戦会場を巡る手間が省ける貴重なオールスター、是非お勧めしたいと思います。
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