関西地区大学野球春季リーグ展望2023

関西地区大学野球春季リーグ展望2023 WATCH

関西地区大学野球春季リーグ展望2023

スポーティ

まもなく大学野球も春季リーグが各地で開幕します。
どのような熱戦が繰り広げられるのか、どんな新戦力が台頭してくるのか、今回も関西地区の各リーグを展望します。

関西学生野球連盟

関西学生野球連盟公式サイト

昨秋季リーグは関西大、同志社大、近畿大による接戦で優勝争いが最後までもつれましたが、リーグ戦を制したのが関西大でした。

今春季リーグでも優勝を狙いたい関西大は、金丸夢斗投手(3年 神港橘)がエースとしてチームの中心になってくれそうです。また、有馬諒選手(4年 近江)がも捕手として、打者としても大変心強い存在です。中井颯良選手(4年 神港学園)や峯幸之祐選手(4年 広陵)らもおり、関西大は安定感のあるチームです。

同志社大は昨春、秋ともに2位に終わり優勝を逸しています。2011年以来優勝から遠ざかっており、今年こそは優勝を狙いたいシーズン。
真野凛風投手(4年 天理)や釜萢大司選手(4年 札幌大谷)、川久保瞭太選手(3年 桐蔭学園)らの奮起に期待したいところです。

立命館大も惜しい試合があり、優勝を逃している印象があります。谷脇弘起(4年 那賀)投手を中心に京極翔也投手(3年 石見智翠館)や長屋竣太投手(3年 浜松開誠館)ら、野手では桃谷維吹選手(4年 履正社)と捕手の星子海勢選手(4年 福岡大大濠)らに期待できそうです。

春季リーグの首位争いは混戦が予想されますが、どこが一歩飛びぬけるのでしょうか。首位争いの行方から目が離せません。

関西六大学野球連盟

関西六大学野球連盟公式サイト

2015年以降、大阪商業大の一強体制が続いています。
2016年春季と2018年秋季に京都産業大が、2021年秋季に龍谷大が優勝した以外は大阪商業大が制し、圧倒的な強さを見せつけています。昨秋季も大阪経済大、龍谷大の追撃を許さずリーグ優勝を果たし、神宮大会では國學院大に敗れはしたもののベスト4に残るなど健闘しました。

今春季リーグにおいても大阪商業大がリーグ内で最も選手層に厚みがあるように思えます。上田大河投手(4年 大商大高)、高太一投手(4年 広陵)という左右の両エースを擁し、渡部聖弥選手(3年 広陵)、福島大輝選手(3年 倉敷商)ら野手陣もおり、他チームをリードしていけるだけの顔ぶれがそろっています。

これに対して他チームは大阪商業大の連覇をなんとしても阻止したいところ。
龍谷大も好投手がそろっています。伊藤岳斗投手(4年 磐田東)、藤田宗純投手(4年 長崎日大)、茨木篤哉投手(3年 龍谷大平安)に加え、昨季はほとんど投げられなかった中澤嶺投手(4年 比叡山)も復活すれば首位争いに加われるかもしれません。

京都産業大や大阪経済大も優勝から遠ざかっているだけに、春季リーグでは首位争いに残れるような戦いを期待したいところです。

阪神大学野球連盟

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昨秋季リーグは天理大が優勝していますが、関西国際大、大阪体育大との熾烈な優勝争いが最後まで繰り広げられ、大阪電気通信大もまずまずの勝ち星を上げるなど面白いリーグ戦が見られました。
近年は天理大優位、これに関西国際大や大阪体育大が挑む形になっています。さらには、大阪電気通信大や神戸国際大などの存在感も無視できないものがあります。今春季リーグも最後までもつれる可能性が大いにあり、最後まで目が離せません。

今季、天理大にはエースの藤居海斗投手(4年 近江)、吉田元輝選手(4年 京都外大西)ら主力選手が残り、関西国際大もエースの不後祐将投手(4年 中京学院大中京)に加え昨年秋季リーグは新人ながら首位打者を獲得した木谷楓選手(2年 滝川二)らもおり、ともに選手層も厚く今季も安定したチーム力を兼ねそなえています。大阪体育大は主力選手が抜けたあと、どのような選手らが台頭してくるのかにかかってきそうです。

他には神戸国際大の辰村悠輔投手(4年 加茂暁星)も同チームにおいて勝ちを期待できる投手です。上位のチームにどんなピッチングを見せてくれるのかにも期待できそうです。

近畿学生野球連盟

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昨秋季リーグは、大阪公立大が制しています。
昨春に統合して創立1年目、2019年秋季リーグに大阪市立大が優勝して以来になります。大阪公立大は安定して勝ち星を重ねたのに対し、2位の奈良学園大は勝ち星の取りこぼしがあり及びませんでした。今春季リーグではどんな首位争いが見られるのでしょうか。

大阪公立大は、昨秋季リーグで奮闘した正中敦士投手(4年 小野)が健在、野手でも主力の米麦波留選手(4年 高松商)、眞銅龍平選手(4年 佐久長聖)らがチームを引っ張ります。

奈良学園大は、2018年春季と2020年秋季に優勝して以降、ここ数年は優勝から遠のいています。しかし、リーグのレベルそのものが向上しているため、決して奈良学園大の戦力が落ちたわけではありません。期待できる選手に松原大陽選手(4年 島根開成)がいます。さらに守優雅選手(2年 下関国際)は昨季に急成長した選手です。

昨秋季リーグで優勝争いに加われなかった大阪観光大や和歌山大、阪南大にも十分優勝を狙えるチャンスはあります。開幕後、熾烈な首位争いが予想されます。優勝争いの行方に注目です。

京滋大学野球連盟

京滋大学野球連盟公式サイト

昨年秋季リーグでは京都先端科学大が終盤になって追い上げ、佛教大の連覇を阻止しました。
8季ぶりの優勝、現在の校名になって初の優勝です。山内翔夢投手(3年 長浜北)、鉢窪幸平投手(4年 いなべ総合)の2人は秋季リーグでは試合を任せられる存在として勝利に貢献しました。この春季リーグでも引き続きチームに残るのが心強い存在です。

これに対して佛教大は優勝こそ逃したものの、京滋大学野球リーグでは安定したチームです。
今季、エースに相応しい投手は山本奨人投手(4年 智辯学園)です。豊田祐輔投手(4年 龍谷大平安)も健在、野手では沢嵜一輝選手(4年 坂井)、七條太一選手(3年 文徳)、岡野翔海選手(3年 神戸国際大附属)らもおり、同リーグで最も選手層に厚みがあります。春季リーグでは優勝を十分に狙えるだけの戦力は兼ね備えています。

まだ優勝経験のないびわこ成蹊スポーツ大も首位争いに加わってもらいたいところです。

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