ツワモノ揃い!FIFAワールドカップの歴代マスコットたち
WATCHツワモノ揃い!FIFAワールドカップの歴代マスコットたち
今やスポーツイベントに欠かせない存在のマスコットたち。今回は、6月に開幕するFIFAワールドカップロシアに合わせて、これまでのワールドカップのマスコットたちをタイプ別に振り返ります。歴史を感じるマスコットから、愛着が湧かなそうな棒人間のマスコットまで、様々な個性のマスコットたちがいました。
そしてロシアワールドカップでは、どんなマスコットが選ばれたのでしょうか。
子供がモチーフの3大会
■1970年メキシコ大会
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「Juanito(フアニート)」は、メキシコの民族衣装のソンブレロをかぶった男の子です。メキシコでよくある名前の「Juan(フアン)」に、小さい、小さなという意味の接尾語「ito」が合わさった名前です。おへそが出ていてキュート。
■1974年西ドイツ大会
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「Tip and Tap(チップとタップ)」はドイツの男の子。東西ドイツが統一される前だったこともあり、統一されたドイツを二人の男の子で表わしたとも言われています。Tシャツにはドイツ語でワールドカップを意味する「Weltmeisterschaft」の「WM」と開催年の「74」が記されています。こちらの二人もおへそが出ています。
■1978年アルゼンチン大会
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「Gauchito(ガウチート)」はメキシコの男の子です。首に巻いたスカーフと右手に持った鞭は、アルゼンチンやウルグアイの大草原で暮らす先住民族”ガウチョ”の特徴です。名前は小さなガウチョという意味。
食べ物シリーズは流行らなかった?
■1982年スペイン大会
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「Naranjito(ナランヒート)」はスペインの特産である果物のオレンジがモチーフです。名前はスペイン語で小さなオレンジという意味。
■1986年メキシコ大会
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「Pique(ピケ)」はメキシコの民族衣装であるソンブレロをかぶった、唐辛子がモチーフです。写真では顔が影になってしまっていますが、立派な口髭が特徴。名前はスペイン語でスパイシーな唐辛子を意味する「picante(ピカンテ)」から来ています。着ぐるみのクオリティーにもご注目ください。
1番人気は動物モチーフ
■1966年イングランド大会
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ワールドカップで初めて公式に登場したマスコットは、この大会の「ワールドカップ・ウィリー」というライオンでした。イングランドサッカー協会のエンブレムにも描かれているスリー・ライオンズがモチーフとされています。
手がピーンとしていて可愛い蹴り方です。ボールのデザインが時代を感じさせます。
■1994年アメリカ大会
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「Striker(ストライカー)」はワーナーブラザーズによってデザインされた犬のマスコットです。アメリカでペットとして人気であるという理由で、犬が選ばれました。
■1998年フランス大会
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写真右側の「Footix(フティックス)」はフランスの国鳥の雄鶏がモチーフになっています。
そして、なんと2019年にフランスで開催する女子ワールドカップのマスコットEttieは、Footixの娘という設定です。約20年という時を経て、親子でワールドカップのマスコットの座を射止めました。
■2006年ドイツ大会
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「Goleo VI(ゴレオ6世)」は1950年代から70年代にドイツ代表が着用していたユニフォームを着たライオンで、Goleo VIが手に持っているのは、話すことができるボールの「Pille(ピレ)」。これまでと異なり、リアルな見た目と、下のズボンは履かないという野性の香りがするマスコットでした。
■2010年南アフリカ大会
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「Zakumi(ザクミ)」は、南アフリカに生息するヒョウがモチーフになっています。南アフリカ代表の緑と黄色のカラーを基調としています。Zakumiの「Za」は南アフリカの国コードで、「Kumi」はアフリカの言語で開催年の「10」を意味します。現代らしい雰囲気がやっとしてきました。
■2014年ブラジル大会
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名前は「Fuleco(フレコ)」といい、ポルトガル語の「futbol(サッカー)」と、「ecologia(エコロジー)」を組み合わせた造語です。ブラジル固有種のミツオビアルマジロをイメージしたキャラクターです。ここまでくれば安心して見ていられます。
一体何者なのか。その他マスコットたち
■2002年韓国日本大会
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「The Spheriks(スフェリックス)」はエネルギーがモチーフのニック(青)、アトー(黄色)、キャズ(紫)の3人組のキャラクターです。これまでにはなかったCGが用いられました。これまでのマスコットになかった「歯」が特徴的です。歯並びが美しい。
■1990年イタリア大会
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「Ciao(チャオ)」はイタリアの国旗と同じ3色の体と、サッカーボールの頭を持った棒人間です。なんと5万通の中から選ばれたというから驚きです。他のマスコットたちと比較しても異色ですが、イタリアの独創性を表現したのだとか。
映像を確認すると着ぐるみを諦めたのか、全身タイツで、なまめかしく踊っています…。なかなかの衝撃映像ではないでしょうか。
6月に開催するロシアワールドカップのマスコットは…オオカミの「Zabivaka(ザビワカ)」
「Zabivaka(ザビワカ)」はロシア語で、点を入れる人という意味です。楽しさ、魅力、そして喜びを放つ存在として、大会を盛り上げてくれます。
これまでのマスコットの歴史を振り返ると、なんとも安心感のある可愛さです。1990年イタリア大会の「Ciao(チャオ)」と、もう一度見比べてみてください。ザビワカ可愛い!
ザビワカは、先日のキリンチャレンジカップ 日本代表対ガーナ代表の試合も、日本代表を応援に行ったようです。いよいよメンバー発表もされ、あとはロシアでの活躍を祈るのみ。
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