1位はもちろんあのクラブ!プレミアリーグ「金持ちオーナー」ランキング

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1位はもちろんあのクラブ!プレミアリーグ「金持ちオーナー」ランキング

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2003年の夏に、チェルシーを買収したロマン・アブラモヴィッチ氏が火付け役でしょう。直後の移籍市場でさっそく1億ポンド以上を投資し、ワールドクラスの選手を揃えると、前年4位だったチェルシーは、2位にジャンプアップ。2004-05シーズンには、ジョゼ・モウリーニョを招聘し、プレミアリーグを制覇しました。そして2005年には、アメリカ人実業家のマルコム・グレーザー氏がマンチェスター・ユナイテッドを買収。以後、プレミアリーグのクラブに続々と外国資本が注入されるようになりました。
(メイン写真 Photo by John Dobson)

マン・シティのシェイク・マンスール氏は資産4兆円超!

現地紙「エクスプレス」が、2018年4月にリリースした記事によると、プレミアリーグのオーナーの資産額TOP10のうち、イギリス人オーナーは3人、そしてアメリカ、ロシア、アジアのオーナーが、上位を占めています。

1位は、マンチェスター・シティを2008年に買収したシェイク・マンスール氏。アブダビ・ユナイテッド・グループオーナーとして世界各国の石油関連企業に投資し、UAEの政界を取り仕切る大富豪は、総資産額4兆円超といわれています。マン・シティ買収に費やした額は、2億ポンド(約300億円)。ダヴィド・シルヴァ、ヤヤ・トゥレ、アグエロなど補強費として2億ポンド以上を投資しており、クラブは、直近10年で3度のプレミアリーグ優勝を果たしています。


シェイク・マンスール氏の経営手腕によって、直近3年間のマンチェスター・シティは黒字を継続(PHOTO by Osterreichische Ausenministerium)

実績No.1はアブラモヴィッチとグレーザー

資産額2位は、アーセナルのスタン・クロエンケとアリシェル・ウスマノフのコンビです。67%の株式を保有するクロエンケ氏は、NBAやNFLなどのスポーツチームにも投資する「クロエンケ・スポーツ・エンタープライズ」のオーナーでもあります。また30%を持つウスマノフ氏は、ロシアの鉄鋼関連の企業を経営しています。近年は、ヴェンゲル監督を支持していたクロエンケ氏のクラブ経営を、ウスマノフ氏が非難しており、緊張感の高い関係が続いています。

3位は、チェルシーのアブラモヴィッチ氏。リーマンショックに伴う世界的な金融危機で、半分以上を失ったと報じられながらも、1兆円近い資産を誇っています。当初はお金でタイトルを買いに来たと警戒されていたロシア人オーナーは、近年はイングランドで最強のユースチームを構築するなど、将来を見据えたクラブ運営が評価されています。

プレミアリーグ優勝5回、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグ優勝1回は、奇しくもマンチェスター・ユナイテッドのグレーザーファミリーと全く同じ数字です。しかし、サポーターからの評価は雲泥の差。クラブを借金まみれにしたと非難されたグレーザーに対して、ユースの試合にまで足を運ぶアブラモヴィッチ氏は、サポーターからもリスペクトされています。


マンチェスター・ユナイテッドの資産を担保に買収し、無借金経営だったクラブに530億円の負債を生じさせたマルコム・グレイザー氏(PHOTO by Gene Hunt)

プレミアリーグのオーナー資産額ランキング(エクスプレス調べ)

1位/シェイク・マンスール・ビン・サイード・アル・ナヒヤーン
(マンチェスター・シティ/アブダビ・ユナイテッド・グループオーナー/UAE) 
総資産/314億ポンド(約4兆7000億円)

2位/スタン・クロエンケ
(アーセナル/クロエンケ・スポーツ・エンタープライズオーナー/アメリカ)
総資産/160億ポンド(約2兆4000億円)
※株式20%を保有するアリシェル・ウスマノフ氏の資産を含む

3位/ロマン・アブラモビッチ
(チェルシー/石油・鉄鋼業/ロシア)
総資産/64億ポンド(約9600億円)

4位/ライ・チュアン
(WBA/実業家/中国)
総資産/44億ポンド(約6600億円)

5位/ジョー・ルイス
(トッテナム/タヴィストック・グループオーナー/イギリス)
総資産/40億ポンド(約6000億円)

6位/パリッシュ&ロング&ブリッツァー&ホスキング&ブロウェット
(クリスタル・パレスの共同オーナー)
総資産/36億ポンド(約5400億円)

7位/ジョエル・グレイザー、アブラム・グレイザー
(マンチェスター・ユナイテッド/アメリカ)
総資産/35億ポンド(約5250億円)

8位/スリヴァッダナプラバファミリー
(レスター/キングパワー経営/タイ)
総資産/35億ポンド(約5250億円)

9位/ガオ・チーシェン
(サウサンプトン/ランダー・ホールディングス会長/中国)
総資産/28億ポンド(約4200億円)
※株式20%を保有するカナリナ・リェーバー氏の資産を含む

10位/マイク・アシュリー
(ニューカッスル/スポーツダイレクト創設者/イギリス)
総資産/24億ポンド(約3600億円)


アブラモヴィッチ氏がオーナーに就任してから、チェルシーは3シーズンでプレミアリーグを2回制覇(PHOTO by inkiboo)

アジア系のオーナーは苦戦中…!

4位以下に目を移すと、2016年にWBAを買収したライ・チュアン氏、レスターの胸スポンサーでもあるキングパワーを経営するスリヴァッダナプラバファミリー、昨年サウサンプトンに投資したガオ・チーシェン氏など、アジアのオーナーが目立ちます。

WBA就任と同時に、ジョン・ウィリアムズをCEOに据えたライ・チュアン氏は、1年半後の今年2月に不振の責任を取らせる形で解任し、トラブルを収束できないまま、WBAは最下位で降格。レスターは、奇跡的な優勝後の2年で3人の監督を招聘し、昨季までは、中位をキープしていたサウサンプトンも最終節で残留を決めるなど、アジア系クラブは軒並み苦しんでいます。

地元イギリスのオーナーも好対照です。レヴィ会長とポチェッティーノ監督に運営を任せるジョー・ルイス氏のトッテナムは、順風満帆といえるでしょう。クラブ経営に嫌気がさしたニューカッスルのマイク・アシュリー氏は、既にサポーターに愛想をつかされており、クラブの売却先候補のニュースしか話題にならない状態が続いています。

外から見ると、いかにも儲かりそうなプレミアリーグのクラブですが、投資を惜しまずクラブ強化を続ける胆力あるオーナーにしか、勝利の女神は振り向かないようです。


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