降格予想、解任予想…プレミアリーグは何でもブックメーカー!

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降格予想、解任予想…プレミアリーグは何でもブックメーカー!

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優勝予想は2強の一騎打ち、MVP本命はダヴィド・シルヴァ!

本命マンチェスター・シティが1.67倍、対抗リヴァプールが5倍、3番手はマンチェスター・ユナイテッドは8倍。現地のブックメーカー最大手「ウィリアムヒル」による開幕前のオッズです。サッリ監督のポゼッションサッカーで3位に食い込んでいるチェルシーは4番手で15倍、エメリ監督が就任したアーセナルは26倍で6番手と低評価でした。

本場のブックメーカーが凄いのは、何でも賭けの対象にしてしまうところです。得点王、残留クラブ、降格クラブ、最下位、CL出場権を獲得できるTOP4フィニッシュ、ELまで対象にしたTOP6フィニッシュ、PFA年間最優秀選手は定番のベット。まずはいくつか、気になるテーマについて、13節終了時点のオッズをチェックしてみましょう。

現在の優勝予想は、無敗の2強に絞られています。マン・シティが1.22倍、リヴァプールが4.33倍。チェルシーに完勝したトッテナムは26倍に留まっており、4位に転落したチェルシーは34倍。アーセナルは101倍、マンチェスター・ユナイテッドは開幕前の評判が嘘のように250倍まで落ちてしまいました。夏にマンチェスター・ユナイテッドに賭けていたファンのなかには、もはや望みは薄いと見限って、リヴァプールあたりを追加購入して取り返そうとしている人もいるかもしれません。

得点王2回、4年連続20発超えのハリー・ケインはブックメーカーでも高評価(PHOTO by Oleg Bkhambri)

得点王予想は、年々ゴール数を増やしているハリー・ケインの人気が根強く、8ゴールでランキングTOPを走っているアグエロと同率の3.75倍。3位は昨季得点王のサラーで5.00倍、アグエロと並んでTOPにいるオーバメヤンは7.50倍で4位と狙い目です。

最優秀選手は、本命がダヴィド・シルヴァで3.00倍、対抗馬はアザールで3.75倍。以下サラー10倍、アグエロ11倍、ハリー・ケイン12倍、スターリング15倍と続いています。リヴァプールが首位に立てば、サラーあるいは21倍のヴィルジル・ファン・ダイクで決まるかもしれません。

解任大本命はサウサンプトンのマーク・ヒューズ。2位は…!

「ウィリアムヒル」「Bet365」をはじめ、ブックメーカー各社のオッズを比較できるサイト *¹「オッズチェッカー」を見ると、どんなベットが成立しているかがわかります。降格クラブにオッズをつけているのは27社で、その多くが1番人気カーディフ、2番がハダースフィールド、3番フラムとしています。

「Next Manager To Leave Post」、すなわち「次の解任監督」のベッティングオッズを出しているのは4社で、大本命はサウサンプトンのマーク・ヒューズ、2位はこのテーマでは人気が高いジョゼ・モウリーニョ。マンチェスター・ユナイテッドの指揮官が、カーディフのニール・ウォーノックやクリスタル・パレスのロイ・ホジソンよりオッズが低いのは、おもしろがって張っているプレミアリーグファン(あるいはアンチ・モウリーニョ)が一定層を占めているからでしょう。

*¹:https://www.oddschecker.com/football/english/premier-league


「3年目でいつも解任」と煽られ続けるモウリーニョ監督は、今季2人めとなるのか!?(PHOTO by Дмитрий Голубович)

「ベットフェア」「パディーパワー」が8.5倍で2位に推しているのに対して、「ベットヴィクター」は12倍で3位。モウリーニョ監督は長くないと確信している人は、オッズが高い「ベットヴィクター」から買うのがおすすめというわけです。

100倍以上がついているのは2人で、リヴァプールのユルゲン・クロップとマン・シティのペップ・グアルディオラですが、彼ら以外にもう1点「万馬券」があります。「No Manager To Leave」。シーズン終了まで解任はないという可能性に賭けるのは、長年プレミアリーグを見てきた人ほど難しいのではないでしょうか。

「クリスマスのTOP」は、シブすぎる2択!

最後に、おもしろいテーマをピックアップしてみましょう。「スカイベット」のみで賭けられるのは「降格3クラブ」。日本の公営ギャンブルでいうところの「3連複」ですが、バーンリー&クリスタル・パレス&ブライトンや、サウサンプトン&ウェストハム&フラムといった「なくはない」組み合わせで500倍といわれれば、うっかり手が伸びそうです。「クリスマスの最下位」を予想できるのは「188BET」。カーディフ、フラムの次にオッズが低いのが14位のハダースフィールドで、新戦力が全く活躍していないのが低評価につながっているのでしょう。


どのブックメーカーも大本命に推すマンチェスター・シティは、低オッズ低リスク(PHOTO by ФК ШАХТЕР)

8社が場を立てている「Not To Finish Top 4」は、いわゆるビッグ6のなかで4位に入れないクラブを当てるのですが、マンチェスター・ユナイテッドが1番人気、アーセナルとトッテナムがその後に続いています。

「188BET」の勇敢な2択は「クリスマスのTOPチーム」。マン・シティが1.2倍、リヴァプールが1.35倍、どっちに賭けてもさほどおいしくないオッズですが、今から乗っかる人はいるのでしょうか。プレミアリーグ、恐るべし。今日も大勢のヘビーユーザーが、得点王は誰だ、降格はどこだとパブでビールを呷りながら、スマホでマイページを開いているのでしょう。

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