独立リーグトライアウト、明日のスターは誰だ

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独立リーグトライアウト、明日のスターは誰だ

スポーティ

11月になるとNPBのトライアウトも話題になりますが、ほぼ同じ時期に独立リーグのトライアウトも行われます。NPBのトライアウトは戦力外になった選手たちを対象にしているのに対し独立リーグのトライアウトは新人選手選考の場として開催されています。そして11月22日、このトライアウト合格者を対象としたドラフトが開かれました。

独立リーグのトライアウト

NPBのドラフトも終わり11月半ばになると、独立リーグのトライアウトが開催される季節です。

例年であれば四国アイランドリーグplusが四国と関東で、ルートインBCリーグが関西と関東でそれぞれ別個にトライアウトを行っていましたが、今年はこの両リーグが合同でトライアウトを開催しました。その第一弾が四国会場として香川県丸亀市のレグザムボールパーク丸亀(丸亀市民球場)で行われ、翌週には関東会場として17日にジャイアンツ球場で、18日にロッテ浦和球場で開催されました。

このトライアウトを合同で行うのは、開催する手間を省ける上に、選手にとってはより多くの球団の目に触れるというメリットもあります。また、両リーグにとっては、合同で開催することでより多くの優れた選手を集めたいという思惑もあるでしょう。

四国アイランドリーグplusは数年前まで1週間程度のスケジュールでのトライアウトリーグも行っており、より優秀な選手を集めるため試行錯誤でトライアウトを開催していることがわかります。

四国会場

11月10日と11日、晴天で温かい日差しの下、レグザムボールパーク丸亀でトライアウトが開催されました。スタンドは一般開放され、熱心なファンもスタンド最前列でトライアウトを見守ります。

四国会場は約100人がエントリーして行われ、初日は1次テストが行われました。両リーグ11球団の首脳陣が見守る中、野手、投手ともにシートノックを受けたあと、投手はブルペンでピッチング、野手はフリーバッティングで汗を流し初日は終了です。

このうち1次テスト合格者と1次テスト免除者計50人程度が、翌2日目の2次テストに進みました。2次テストでは実戦形式で進められ、昼過ぎに終了しました。

高校生、大学生、社会人の選手はもちろん四国アイランドリーグplus、ルートインBCリーグを自由契約になった選手、ベースボール・ファースト・リーグ所属選手の受験も多く見受けられました。また、遠くは韓国や台湾からの受験選手もおり、四国アイランドリーグplusやルートインBCリーグの存在が海外でも認知されていることが分かりました。

ドラフトの結果は?

四国会場と関東会場の合格者を対象として、11月22日に四国アイランドリーグplusとルートインBCリーグの合同ドラフトが非公開で開催されました。終了後には指名選手が発表されました。ドラフトも合同で開催されるのは初の試みです。

指名は両リーグで特別合格者選手が107人(投手44人、野手63人)、ドラフト指名選手が30人(投手12人、野手18人)となっています。特別合格とは、「各球団は、合同トライアウトエントリーの際に希望球団として選択している場合、特別合格とすることができ、この場合はトライアウトの受験は免除する」というものです。希望球団があればあらかじめエントリーの際に選手の側が選択できるというシステムです。

■2018年度四国ILplus×ルートインBCL
合同トライアウト ドラフト指名選手及び特別合格選手(四国ILplusリリース)
合同ドラフト会議指名結果・特別合格選手(ルートインBCLリリース)

ところで、指名選手(ドラフト指名と特別合格の双方)の内訳を見ると、四国アイランドリーグplus出身が8人、ルートインBCリーグ出身が3人、ベースボール・ファースト・リーグ出身が2人です。

海外からの選手としては、四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツに特別合格した蘇珀漢(スー・ハクカン)選手、ルートインBCリーグの福島レッドホープスに特別合格した蔡鉦宇(サイ・セイウ)選手はともに台湾出身です。また、同じく福島レッドホープスに特別合格したアルカンタラ・アルフレッド選手は日本体育大在籍のドミニカ共和国出身です。

指名選手に甲子園投手も

また、注目したいのは、今シーズンは低迷した滋賀ユナイテッド(ルートインBCリーグ)ですが、地元枠で大村涼兼投手(佛教大)を獲得すると、三國和磨選手(四国アイランドリーグplus徳島インディゴソックス)、山田健登選手(ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBC)、大前拓也選手(ベースボール・ファースト・リーグの和歌山ファイティングバーズ)を指名しました。この三選手は即戦力として活躍が期待されます。そして、金城登耶投手、山田竜明選手(ともに近江高)ら6人が特別合格しました。金城投手は甲子園でも投げた経験のある実力派の投手です。

もう一人、紹介しておきたい投手がいます。四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズに特別合格した石田啓介投手です。関西国際大で投げてきた投手で、更に実戦経験を積み重ねることで伸びていくことが期待されます。来年、そして2年後、どれだけ力を付けているか注目したいと思います。

ルートインBCリーグは独自トライアウト開催も

なお、ルートインBCリーグは現在、トライアウトも兼ねたカリフォルニアのウインターリーグの参加者も募集しています。そして来年2月には独自のトライアウトも開催予定です。

四国アイランドリーグplusやルートインBCリーグはNPBと比べても専用球場がないという点で厳しい環境でトレーニングや練習をし、試合に挑まなければなりません。給料の点でも決して恵まれているわけでもありません。今年の計137人の選手たちは今後、NPBのドラフト候補目指して激しい競争していきます。この選手たちにも注目です。


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